創作と鑑賞の談話室
8月のスレッド(2025) - K.K
2025/08/01 (Fri) 00:01:59
8月の雑談スレッドです。
Re: 8月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/08/01 (Fri) 22:39:16
とりあえず、顔見せです。
今週は、仕事と夏の暑さで、書き込みが予定どおりできなかったので、日曜休みに書き込む予定。
ただ一つだけ。
ジサリス2の2話めが配信されて、ストーリーは大きく進んだとは言えないけど、1期で出てきたセンティカが総揃いして、物語が動き出しそうな予感です。
ところで、ヒロインのアユカはどうなってるんだろう?
このままフェードアウトってことはないと思うけど。
ガヴとゴジュウジャー、電王は、書きたいことはいろいろだけど、今回はうまく整理ができそうにないので、土日の放送を見てから、まとめて書く予定。
ではでは。
Re: 8月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/08/03 (Sun) 11:46:33
定例のタイミングではないですが、中身は定例のニチアサ感想です。
先週と今週の2週分をば、まとめて。
★ガヴ
先週は、ニエルブの誘いに乗って、グラニュート界に行ったショウマ。
それと、ラキアと幸果さんの関係性にまつわる話でした。
今週の方が、「劇場版と対になる話」だったと思います。
異世界に1人で行ってしまったショウマと、それを心配する幸果さん、絆斗、ラキアの構図が全く同じ。
そして、異世界での自分の居場所について、思い悩むショウマとか、自分の世界に帰りたいという気持ちの揺れとか、割と通じるものがあるわけで。
ただ、劇場版だと、タオリンという弟分がいて、ショウマの方が保護者という意識で行動していたのが、
TVだとニエルブ兄さんがバックアップして、大統領暗殺計画の手駒になるという違いが。
一方、ランゴ兄さんは初めて幸果さんと互いに認識し合っていましたが(これまで対面が2回)、何だかんだ言って、ショウマの仲間をバックアップしてあげるランゴ兄さん。
ニエルブの手並みを見たいという理由を語っていましたが、ニエルブがショウマを利用して大統領を倒そうとしているのを察して、ショウマの援軍ライダーを送り込んだ方が得だ、という判断ですね。
一方、ショウマはニエルブの仕込んだ催眠薬と、オーバーガヴのパワーで大統領を倒す計画でしたが、大統領は催眠薬への対策を既に施していたので、作戦失敗。
無数の眷属相手に、オーバーとマスターの能力を駆使した凄いアクションを披露してくれましたが、眷属は殲滅したものの、大統領には力負け。
傷だらけのショウマを助けに現れたのが、ヴァレンとヴラム。ヴラムのシールドで大統領の強力な攻撃を何とか凌ぎ、ショウマを連れてグラニュート界からの脱出を図るライダーたち。
大統領は、ガヴの健闘を賞賛しつつも、結局は力及ばなかったことに対して、興味を失い、追撃をして来ずに、
代わりにニエルヴの裏切りに対して、弁明をさせる所存。まあ、ニエルヴは保身のために言い訳しながら、大統領に改めてガヴ追撃の任務を与えられるんでしょうな。
一方、絆斗とラキアに助けられて、幸果さんに再会したショウマは、改めて「独りで勝手に何もかも背負い込もうとして、いなくなった」ことを責められながら、自分の本心(人間界で今までどおり暮らしたい)を打ち明けます。
そんなわけで、先週の悲壮感からショウマの帰還で元鞘に収まったわけですが、
次回は大統領が本格的に人間界牧場計画を発動させて、最終エピソードに突入。まあ、例によって高校野球で朝日放送枠は放送延期なんですが、TVerのおかげで、30分遅れで視聴できるのはありがたいです。
大統領を倒すために、やはりランゴ兄さんが協力してくれそうな感じに見えますが、ニエルブやジープの立ち回りも気になるところ。
果たして、ショウマたちと、ストマック兄弟のドラマはどう結実するのかな。
★ゴジュウジャー
先週は、陸王の裏切りと、ファイヤキャンドルの暴走がそれぞれ解消されて、ワイルドゴジュウウルフとテガソード・アカツキへのパワーアップが描かれました。
今週は、坂本監督と、ミスター平成ライダーこと高岩成二さん(電王のモモタロスの中の人でもある。今回はルパンレッド)と、ウルトラマントリガーの変身者(今回はパトレン1号)という豪華な布陣でお送りするスペシャル回……と思いきや、まさかの前後編だったとは。
特撮アクションファンとしては、戦隊、ライダー、ウルトラの豪華コラボ的なお祭り回なので、まさに夏休みのスペシャル気分なわけですね。
学園ポリスのトリガーの人が、高岩熱血校長の弟子みたいな立場だったのが、青春ノーワンに洗脳されて敵対関係になっていたのが、
青春ノーワンが倒された後に、もう一体のド根性ノーワンが出現して、次回に続く、と。
今回はルパンレッドVSパトレン1号の対決劇だったのが、次回は洗脳が解けての共闘劇になるようで、文字どおりのVS物展開のパターンをなぞっているなあ、と。
今回はメインライターと異なる外伝エピソードになるのですが、ゲストの布陣が特撮祭りで、それが2週続くのは思いがけない快挙だなあ、という感想です。
Re: 8月のスレッド(2025) - K.K
2025/08/04 (Mon) 15:50:31
定期感想その1です。
ジサリス2の第2話来まして、こちらでご指摘の通り、1期の華衛士が本拠に揃い、ジサリスと対峙しつつ内紛も感じですね。が、自分がドラマを理解して観るのに大事な「誰がどこで何をする話なのか」は依然として曖昧な感じです。
ヒロインも復帰しないし、もう少し様子見してみようと思ってます。それにしても、公式サイトに2期視聴の案内はないとか、ネット上の情報の少なさはちょっと困ったなあ。
ニチアサは来週から高校野球による放送延期・変更ですね。こちらへの感想はTVerで視聴して、いつも通りのタイミングで行おうと思います。
●仮面ライダーガヴ(第46話:決意のショウマ)
先にNOVAさんからご感想を頂いて、大変助かりました。今話を観終えて「これって劇場版をなぞってる面あるのでは?」と思ったんですが、自分は映画をこちらで伺った内容でしか理解できていません。劇場版をご覧になったNOVAさんから「劇場版と対になる話」と伺ってようやく、「そういう見方でよかったのか」となりました。
自分が特に印象深いのは「ショウマがはぐれても、幸果・絆斗・ラキアが必ず探し出す」という点です。ショウマは映画では巻き込まれて、TV本編では意を決してたった1人の戦いに赴くわけですが、仲間はもうショウマを1人にする気は毛頭ない。そういう信頼関係がしっかり出来上がってる。ということで、次話からの(残り4話?)最終決戦への不安が払拭された気がします。要はテンション上がる。
ともかく本編。今話は「ニエルブ&ショウマ vs 大統領ボッカ」ですね。ニエルブがショウマに授けた策は「グラニュートにも有効な改良型催眠銃で動きを止め、ガヴ最強フォーム(ゴチポッド)で倒す」というもの。ニエルブは戦わず、しかし大統領側戦力足りえるリゼルとジープを足止めする。
一見は完璧な作戦ですが、催眠は大統領側からもたらされた技術ということをニエルブは軽視してたのが命取りになるわけですね。よく考えてみると、自分(ボッカ)を操れる技術を軽々に渡すはずはありませんでした。加えて、いわゆるプランBがない、即ち失敗時の対策にも欠けていた。
結果、催眠に既に耐性つけていた大統領ボッカから直ちに反撃食らう。ガヴ最強モードで大統領SP(眷属)は何とか退けるも、ボッカにはまるで歯が立たない。兵装のガトリング(ブルキャン)も使ってみるも、火力でもボッカが圧倒。
しかし、ニエルブが用意しなかったプランBは図らずも幸果らからもたらされるわけですね。これにはランゴも関わって来る。というより、グラニュートのバイトを使い捨ての駒扱いしたランゴを幸果が叱責する勇気のお蔭と言うべきか。
ランゴは独自にニエルブ含む大統領側の動きを探ってまして、グラニュート界に呼び戻されるバイトに気が付く。そのうちの1人を捕まえ、何が起こってるか聞き出すわけですね。知りたいこと(ニエルブの動き)を聞けたら始末してしまう。
それに怒った幸果が食って掛かりますと、ランゴは感心したのか、赤ガヴ(ショウマ)がニエルブの策で使い捨ての駒になりそうだと告げ、グラニュート界へのゲートを開けてやる。もっとも、幸果の勇気に感心したのが全てではなく、ニエルブの大統領打倒を陰ながらプッシュする意図があるようですね。
つまり援軍送ってやる。幸果だけではどうにもなりませんが、ヴァレン/絆斗とヴラム/ラキアなら最強の援兵といえそうです。ランゴは幸果らと遭遇してなかったら、自分が偵察、さらに助太刀するつもりだったのかしらん。
ランゴは「ニエルブのお手並み拝見」とは言ってましたが、ニエルブの回想では祖父ゾンブから弱いと見放されてました。それがニエルブの悔しさであり、今のようになった理由であるようですが、おそらくランゴもニエルブは弱いと見てるでしょう。ニエルブでは大統領に勝てないと思っていそう。せめて命は救ってやろう、というのがランゴの意図でしょうか。
しかし、絆斗らとしたらランゴの意図なんかどうでもいい。ショウマを救えれば、それでいい。グラニュート界へのゲートを開いてもらえれば、それを利用するだけですね。ショウマがボッカに止めを刺されようとする寸前にかろうじて間に合う。が、一目で勝てないと察したようで、変身解除のショウマ抱えて一目散ですな。追いすがるSPを振り切って、何とか人間界へ脱出。
それでも「グラニュート界に戻ってボッカを」と焦るショウマに、幸果・絆斗・ラキアがそれぞれの言い方で諭す。やはり一番刺さるのは幸果の言葉のようですね。もしかすると、幸果は母みちるの代わりになれているのかもしれない。ショウマ、ついに泣き出しまして「まだ、ここにいたい」と。感動の台詞なんですけど、「まだ」にちょっと不安あるかな。「まだ」が「ずっと」に変わるといいんですけど、最終回で言ってくれるかな?
ニエルブのほうは作戦失敗で後がなく、大統領ボッカに穏やかに詰め寄られると逃げようもないですね。次回「幸せのディストピア」では、死にたくないからとショウマを追いつめる側に寝返っちゃうみたいですが、果たして本心かどうか。粋がっただけのヘタレですと、例えばジュウオウジャーのクバルみたいな末路かも。根性あるなら、再度の面従腹背でランゴにバトン渡せるかもしれません。
ただ、大統領ボッカがあの強さですと、支援戦力のリゼル、ジープもいることもあって、ショウマ側の現有戦力では勝ち目が薄そうです。大統領ボッカが今話で見せた能力は仮面ライダーWEBによると、言葉で相手に行動を強制させるものらしい。「ひれ伏せ」の一言でガヴが立てないほどのものですね。
相手を操作する能力としては催眠より遥かに上でしょうか。次回「幸せのディストピア」での人間牧場化は、このボッカの能力を前提とするものかも。ショウマ側が持ってる操作系能力はラキアの毒ですね。酸賀のビターガヴによる催眠による行動を止めた実績があり(毒>催眠)、デンテ製の解毒薬の有効性も確認済み。ランゴは毒について把握してますが、大統領ボッカはまだ知らないはずです。
他には撹乱程度に使えそうなのがミミックキーで人間に化けることでしょうか。今話ではショウマがニエルブに変装してましたが、人間を見慣れてない大統領ボッカだから誤魔化せた程度のようです。あそこは、もしニエルブがグラニュート態に戻っていいなら、ニエルブのミミックキーをショウマが使えていれば完璧だったはず。
次話では大統領ボッカに恐れをなしたニエルブがショウマを狙うようですが、もしそれがニエルブのミミックキーを使ったランゴだったりすると面白そう。偽ニエルブがショウマを倒したと見せかけてボッカの元に戻り、暗殺狙うとかですね。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第24話:学園を騒がす快盗さ)
坂本浩一監督回、加えて高岩成二さんの顔出し出演ですね。実は最初は学園の用務員にして元校長の晩堂深也役が高岩さんと気付かずでした。が、生身アクションシーンで「年配ながら重みのあるアクションが決まってるな」と思った途端、「あ、この方は!」となりまして、後で確認したら確かに高岩成二さんでした。
高岩成二さんをはっきり意識したのは、ゼロワンが始まるときのこちらでのご感想です。アギト以降、ほぼ全てのメインライダーを担当されたスーツアクターだが50歳を機に後進に道を、という話ですね。当時の自分はアクションを見る目がまだまだでして、縄田さんのゼロワンと高岩さんの滅のアクション性の違いがはっきりとは分からなかったりしました。
それから6年経った今話ですと、高岩さんの(生身)アクションが軽やかに舞うが如きではないのは分かるようになりました(アクションの組み立て、演出自体がそうしてるわけですけども)。しかし、動きがビシッと決まってるのは伝わってきますし、空手の突きなどに重みも感じます。
その辺りはさすが年季だと感じます。同じ感覚が生じたのは牙狼闇照編の尊士役の倉田保昭さんです。剣で打ちかかる流牙らを捌いて反撃するのがさまになってました。年齢を計算すると当時は67歳ですか。今話の高岩さんより約10歳年長ですね。相手の動きに受けて立つアクションなら、60代後半までは充分やれるということなんでしょうな(まあ、素質と鍛錬あればでしょうけど)。
ともかく本編。学校を舞台にのっけからルパンレッド暗躍でして、女子生徒を校舎屋上に追いつめ、何か放ったと思ったら、女子生徒は人形にされてしまい、宝箱(?)に納められる。パトレン1号(確かにトリガーの方だ)か駆けつけるも一歩遅しの格好ですな。
このシーンはちょっと頭こんがらがりました(^^;。出てきたユニバース戦士2名はどちらもルパパトなんですけど、人形を宝箱にってのはゴーカイジャー。しかも直前にガヴ観てますからヒトプレスも連想してしまいます。これって制作がいろいろ連想してもらうのを狙ってやったのかしらん。
それはともかく、ルパパトのいる学校がどうもおかしいという相談が「テガソードの里」に。生徒の多数が学校が楽しすぎて帰宅すらしない、つまり学校に引きこもっちゃってるということらしい。その相談を持ち込んだ女子生徒とて、気が付いたら家にいたとのこと。しかも家での両親の様子もおかしく、半年も帰宅しなかったのに心配すらしてなかったと。
これはおかしい、ということでゴジュウジャーの面々が学校に乗り込む。吠などは上が短い学ランに赤いTシャツでして、あのヒーローを意識するほどの気合らしい(実際にフォーゼで使用された衣装とのこと)。ですが、次々とおかしくなっていくわけですな。学校での青春ドラマのノリに巻き込まれてしまい、自分が何者かという認識すら怪しくなっている模様。
学校調査を言い出した禽次郎と角乃は何とか己を保ってますな。学校内を案内する生徒会長:晴渡一輝について行くと、用務員がいる。一輝によると以前は校長であり、一輝の師匠でもあった男:晩堂深也とのこと。何があったかは不明ですが、深也を追い出して一輝が仕切るようになった感じですね。
そういう雰囲気出したところで、学校をおかしくしたらしい青春ノーワン出現。直接攻撃受けまして、ついに禽次郎も角乃も取り込まれる。まあ、一瞬でしたが「校長の座を追われた用務員の仕業?」と疑ってしまいます。
が、すぐにその疑いをかき乱す流れでして、ルパンレッドが乱入。すぐさまパトレン1号も介入してきて、生徒を差し向ける。ここで「あ、ルパンレッドがさっきの用務員=元校長か」となりますね。なにせ、襲い掛かる多数の生徒を捌くアクションが、校長(当時)が生徒会長:一輝を捌くのと同じ。
ルパンレッド、青春ノーワンに操られた禽次郎と角乃を撃つと、2人とも人形に(冒頭と違い、ゴジュウジャー姿ですね)。その2体を宝箱に回収したルパンレッドは直ちに逃走。これで冒頭のシーンで何が起きていたか、観ているこちらにも分かる仕掛けですね。
さらにゴジュウポーラー/真白も参戦ですが、おおよその目星はつけてるみたい。すんなりとルパンレッド側についてますね。ルパンレッドは用務員室(かな?)に戻ると、禽次郎と角乃を人形から人間に、さらに正気に戻す。そしてルパンレッドの変身も解きまして、用務員/元校長:晩堂深也の姿を現す。隠す気はなさそうですね。
そして事件の真相を語りまして、教頭を取り込んだ青春ノーワンが校長/深也を追い出し、今の学校の状況を作ったわけでしたか。深也は指輪を得てユニバース戦士となって戦っていたものの、ついに力が及ばず。しかし、ゴジュウジャーがやって来た今が好機ということか。
ただ、真白は何か気が付いているらしい。指輪を得る願い「学園にあった大切なものを取り戻すこと」が叶わなくなるかもしれないと警告してますね。深也はそれでもいいらしい、学校さえもとに戻れば。
かくしてリターンマッチの全面対決ですが、未だ吠、陸王、竜儀はノーワンに取り込まれたままで、ゴジュウジャーを割っての戦いでもありますね。が、それも暗示を解く技を持つルパンレッドが解決。冒頭の女子生徒と違い、吠らは暗示にかかっていた間のことを覚えているらしい。それにより「暗示の最中には多幸感があるけれど、覚めてみると極めて不満な状態と分かる」ようです。やっぱり感情だけ操っても幸せにはならんわけか。
ともかくも暗示が解けての再結束で等身大戦はゴジュウジャー側優勢で進みますが、吠を指導していた熱血歴史教師が巨大戦で割り込んで来る。正体はアーイーのチャン・バラバというわけでしたか。歴史テストを兼ねた明暦の大火を舞台の戦いですが、吠は前話でオルカブースターを手に入れてますからねえ。順当に勝利と。等身大戦のほうも教頭を救出して決着。
青春ノーワンが倒されると、暗示にかかっていた生徒は正気に返る(記憶がどの程度残ってるかは不明)。なんとか解決、と思ったら敵は二段構えだったらしい。ド根性ノーワン出現ですね。生徒会長:一輝は恐れつつも立ち向かうも、致命の一撃を受けそうになる。それを身を挺して庇ったのがルパンレッドでして、しかし変身解除。これでパトレン1号として戦っていた相手:ルパンレッドが師である深也と知り、続く。
次回「ド根性警察、晴れ渡る!」は己が間違いを突きつけられた生徒会長:晴渡一輝の後悔と立ち直りのドラマらしい。晩堂深也が取り戻したい「大切なもの」が何かも明らかになるんでしょう。
Re: 8月のスレッド(2025) - K.K
2025/08/04 (Mon) 23:52:45
定期感想その2です。
●SAND LAND(第5話:恐怖の虫人間)
次回で「悪魔の王子編」完結のはずなんですが、これで風呂敷畳めるのかとちょっと不安も。主人公のベルゼブブ・ラオ・シーフは後半の「天使の勇者編」もあるからいいものの、前半のラスボス:ゼウ大将軍の掘り下げが今話に至るも十分ではありません。
敵役・悪役が謎めいているのはいいんですが、何の意図で何をしようとしているかはハッキリさせてほしいところ。ゼウ大将軍が何をしようとしているかはだいたい分かりました。水資源を一手に握ることによる国の支配ですね。
ただ、それが何のためなのか。ゼウ大将軍の権力欲だとして、全てを握りたい野心なのか、全てを失うことへの恐怖なのか。あるいは、もしかして暗愚な国王を守りたくて今の強権政治を選んだのか。それともナンバー2の気楽さに安住してるのか。ゼウ大将軍は自らを機械化してまで延命しているのは、死にたくないからなのか(恐怖)、まだ死ぬわけにいかないと思っているからなのか(使命感)。
ラスボス:ゼウ大将軍がいかなる者なのか次第で、ラオらがどう行動すれば観ていて納得できるかが決まって来ると思うんですが、今のところはゼウ大将軍の見た目の悪行しか分かりません。ラオら主人公3人組がいい感じのヒーローらしくなってきてるだけに、そこを際立たせる悪役が未だ曖昧なのがちょっと不安だったりしてます。
ともかく本編。敵首魁のゼウ大将軍への不満は上述の通りですが、しかし決戦への駒組は着々と進んでいく感じです。前話ラストで発見した水源(泉?)は生き残りのピッチ人のものと分かると、ラオ/シバは潔く放棄。
ラオはベルゼブブらに諦めてくれと言いにくそうに頼んでみると、ベルゼブブらはとっくにそのつもり。観ていてここはなかなか気持ちいいほどでして、劇中のラオはなおさらなわけですね。「お前(ベルゼブブ)ほどいい魂を持った奴は初めてだ」と口にし、2人は「ラオ」「ベルゼ」と呼び合う仲に。
が、国王側も手抜かりはなく反撃に出てくる。ラオ/シバ将軍への水資源情報漏洩がアレ将軍からだと睨んだゼウ大将軍、アレ将軍に帰還命令を出す。これを裏切者として拘束するつもりだと察したアレ将軍、全戦車部隊向けに平文で水源の警備解除を命令、ついでに水源の場所も確認のためだとして伝える。
全てラオらに知らせるためですね。ほぼ叛乱に近いと言えましょうか。そうしておいて、アレ将軍は部下に通信は独断であり、自分(アレ)を拘束せよと命じる。そこでシーンは終わるんですが、雰囲気からすると部下はアレを拘束せず、事実上の反乱軍となっていくんじゃないかなあ。
アレ将軍の命令違反は国王側にとって痛いんでしょうけど、ゼウ大将軍には奥の手がありました。「虫人間」なる人造兵士でして、戦車を上回る戦闘力らしい。しかし制御に未だ難ありとのことで、リモコン爆弾も埋め込んである。暴走に対する備えでもあり、攻撃手段でもある。
自分は一瞬、「虫人間って市民を改造した兵士?」と勘違いしまして、ザンボット3の人間爆弾を連想しました。ザンボット3では陰鬱なドラマ展開になってたわけで、SAND LANDもそういう厳しい話になるのかと。しかし、描写をよく見直してみますと、卵から孵化させており、どちらかと言えばロボットに近いものらしく、ちょっと安心しました。
アレ将軍の情報漏洩(?)のお蔭でラオらは水源に辿り着くと、巨大なダム。水不足は人工的なものだったと判明する。そこへゼウ大将軍が巨大空母で急襲、虫人間を放つ。ラオらが乗る戦車1台では対処できず、ベルゼブブが迎撃に出る、というところで続く。
巨大空母は大量のアクアニウムを使用してまして、国王側/ゼウ大将軍がどうして水不足を起こしても平気なのかが分かった気がします。水源を握る者としては水不足は支配の有効な手段ではありますが、農工業生産は停滞し、国力は衰えるはず。そうなれば、国内は支配できても外敵は侵入してくる(後半で仮想敵国出てくるらしい)。
しかし軍事技術・産業だけは確保しておけば何とかなります。アクアニウムを豊富に有していれば、そこは何とかなるんでしょう(現実世界で言えば、通常戦力の不足を核武装で補っておくみたいな)。歪んだ統治ではありますが、一応の合理性もあるようです。
●仮面ライダー電王(第7話:ジェラシー・ボンバー、第8話:哀メロディ・愛メモリー)
作風は2話完結型の人情劇と思わせるドラマをメインにしておいて、ちょこっと不安を醸す描写を入れてきてますね。既に謎の人物「懐中時計を持つ帽子の男」が戦闘現場に出没するのは描かれました。今週分では安定した安らぎの場所と思えたカフェ「ミルクディッパー」に置かれた望遠鏡ですね。
良太郎の姉で天然と思しき愛理が望遠鏡に強い思い入れがある様子が「あれ?」という感じです。前半(第7話)冒頭では愛理は望遠鏡をうっとり眺め、後半(第8話)ラストでは望遠鏡について思い出そうとして、なぜか涙を流す。愛理が忘れている重大な何かがあるのか。そう思って観直すと、やけに望遠鏡が写り込んでるシーンが多いような。
ともかく本編。相変らずウラタロスが周囲に適当なこと言って騙してはおだて、また騙してをやってますな。モモタロスにコーヒーごちそうしたと思ったら、弱点の唐辛子混ぜてたり。それにしても唐辛子で気絶するとは。後でそれを弱点扱いしたドラマとかあったかしらん。
ウラタロス/U良太郎、人間界に行ってまたもナンパでして、どうも気風のいい姐さん風と親しくなったらしい。ウラタロスが抜けて目が覚めた良太郎は災難ですな。起きたら見知らぬ女性のアパートということで、「自分は何したんだ!」になります。が、どうやらその女性(斉藤優美)は頼りない優男としてU良太郎に庇護欲掻き立てられてた感じですね。
それを察しない良太郎、慌てて優美のアパートを飛び出しますが、それを見かけた威勢のよさそうな男(大林友也)がなぜか憤激する様子あり。良太郎が落とした財布からカフェ「ミルクディッパー」を突き止めて怒鳴り込んで来る。友也によると「優美の亭主」ということらしく、となると良太郎は間男となりますな。
後で判明するのが、優美と友也は結婚式当日に大喧嘩となって別れたっきりになってるということですな。2人は誰に対しても好意を示すに遠慮はないものの、肝心の相手への愛情表現が不器用、あるいは臆病のようです。そのため虚勢で突っ張りがちで、しかも突っ走る性分なので無駄にギクシャクしてしまうみたい。
それは後のことでして、まずは友也の殴り込み(?)。大騒ぎになりますが、愛理は落ち着いてますね。帰ってきた良太郎が友也に殴られても(それぐらいでは死なないとかで)慌てない。これはやはり良太郎の不幸体質によるトラブルで慣れてるってことなんでしょうな。
友也、腹のバッグに何か抱えてまして、導火線っぽい紐が出てるもんだから(しかもライターで炙ろうとする)、カフェのみんなは「すわ爆弾か!」と焦る。後で優美への大事なプレゼントと分かるんですが、この時点では知る由もない。良太郎は友也に脅されるまま、優美を捜しに行く。
その優美はイマジン(クロウ)と契約しちゃってるわけですね。クロウは音を出す者を「消去」して回ってるようなんですが、優美のどんな願いからそうしているかが不明。優美を契約者とするイマジンだと気づいた良太郎がソードフォームで対処にかかりますが、クロウは飛行タイプで取り逃がしてしまう。前週の水中戦に続いて、対空・空中戦も難ありということになるでしょうか。
イマジンは取り逃がすも、良太郎は負傷を押して優美を追って接触。イマジンについて聞いてみるわけですが、優美は口もごる。ヒントの「音」を話に出してみると、優美は心当たりある様子ながらも、さらに頑なになる。そこでウラタロス/U良太郎の出番となるわけですな。優美(と友也)に何があったか、あっさり聞き出せた模様。
優美がイマジンに言った願いは「結婚するはずだった人(友也)を忘れたい」というものですが、なぜそれが「音を消す」になるのか。それにしても優美が友也を忘れたいように見えず、単にいわゆるツンデレなだけにも見えます。友也とて、すぐにやきもちで逆上するほど優美に入れ込んでますしね。
その友也は愛理のコーヒーでようやく頭を冷やせまして、「ミルクディッパー」でいきさつを語り始める。結婚式で大喧嘩してしまい(きっかけは不明)、友也は優美のオルゴールペンダント(結婚記念のお揃い)を引きちぎって投げ捨ててしまったと。それが半年前。
「音」はオルゴール≒友也で、それを「消す」と「忘れる」ことになるというイマジンの解釈だったらしい。その仕上げにオルゴールペンダントを踏みつぶして契約完了。そうなってからようやく優美の本音「忘れたいわけがない」が出ますが、時すでに遅し。
良太郎は半年前の結婚式当日に飛んだクロウイマジンを電王ロッドで追う。狙いは投げ釣りの要領での対空戦闘というわけですね(ついでに投げ捨てられたペンダントも拾う)。地上戦に移行すれば電王ソードでして、役割分担できてきたかな? これでクロウは撃破し。救出したペンダントを持ち帰るわけですが、これは必要なかったようですね。
友也が腹に抱えていた箱の中身は爆弾ではなく、お揃いのオルゴールペンダント。特注品なんで作り直しに半年かかったわけでしたか。それができるまでは、友也は仲直りを言い出せなかったようですね(「ごめん、作り直すから」みたいな言い訳は苦手らしい)。結婚式当日の大喧嘩を半年後に「ミルクディッパー」で続け、仲直りまでこぎつけたというわけですね。
(イマジンの解釈が強引過ぎて)優美が友也を忘れなかったお蔭でめでたしめでたしとなった格好でして、良太郎は愛理に望遠鏡のことを思い出そうとしてみたらと勧めてみる。が、愛理はそうしようとしたら涙がこぼれる。愛理にも理由が分からないようですね。何かあると匂わせるものですが、今週分の優美&友也のドラマ全体が伏線なのかも。種明かしはずっと後ですから、自分が電王初放映を一人で見ていたら、今週分はすっかり忘れてたかもです。
ラストは「お前の望みを」と言う怪しげな影でして、これはキンタロスのはずですね。
Re: 8月のスレッド(2025) - K.K
2025/08/10 (Sun) 22:35:59
定期感想その1です。
●仮面ライダーガヴ(第47話:幸せのディストピア)
前話ラスト・予告時点でニエルブ退場は見えたように思ったんですが、気になったのは大統領ボッカに屈したか、それとも叛意を持ち続けるのかでした。今話を観てみると、再度の面従腹背で死なば諸共を狙う動きでした。
ニエルブは前話での暗殺計画失敗で処刑を覚悟するも、いったんは技術を求められて延命。ボッカの人間牧場化計画に必要な幸福感の毒が未完成だったからですね。ニエルブが完成させてみると、2体1組のゴチゾウもどき(ダミーゴチゾウ)が散布するものでして、毒の効果は幸福感を与えるが、日常生活はかろうじて送れる。
人間の生活環境は維持しつつ、必要なときにヒトプレスにできるといったものなんでしょう。毒を受けた者が一瞬行動停止するのが特徴でして、ラキアはすぐに気が付いてますね。そしてグラニュートには効かないよう改良したらしい。ラキアやハーフのショウマでも毒は無効。グラニュートの器官を埋め込まれた絆斗だと、一瞬止まるけれどすぐ正常に返る。
(デンテが作った解毒薬はまだ試されておらず、有効性は分からない。)
大統領ボッカ側としては、グラニュートハンター/ライダーさえ排除すれば、思うままになる毒ですね。仮に人間側が事態に気付いても、毒の効果により組織的な抵抗(警察、軍等)はできないわけですから。
これだけのものが仕上がれば、ニエルブは用済みとして今度こそ処刑されそうになるわけですが、ニエルブが命乞い。よく観なおしてみると、ニエルブは毒完成のための延命を言い渡されたときから、最後の反抗を狙っているような表情してましたな。そのためには命惜しさに這いつくばる芝居も辞さない。家族であるジープに対しても「ストマック家のためだったが、もう駄目だ」旨で誤魔化しておくと。
さらに助命の条件として申し出たグラニュートハンター=ライダーの始末のため、ニエルブは人間界に乗り込んで来る。既に毒による催眠を大勢に与えた後ですから、街中を調べ回っているショウマらに遭遇するのは容易。変身してのバトルとなるも、近接戦は(ランゴやグロッタよりは)不得手のニエルブは手間取る。
そうしていると、大統領ボッカがリゼルを連れて視察に来るわけですね。ニエルブが狙っていたのはこの瞬間でしたか。人間界に大量にばらまいたダミーゴチゾウには爆弾が仕掛けてあり、ボッカが現れたところで自分(ニエルブ)諸共吹き飛ばしてしまう算段でしたか。常に自分(ニエルブ)周囲にダミーゴチゾウを多数呼び寄せてあったんでしょうな。爆弾のことはダミーゴチゾウにも知らせてなかったようで、ニエルブの言葉を聞いたダミーゴチゾウに動揺が見られますね。
なかなかのプランでしたが、ニエルブが爆破スイッチを入れてもダミーゴチゾウは爆発しない。「あれ?」と思った途端、ニエルブが持つ爆破スイッチのほうが爆発、ニエルブ爆散となる。大統領ボッカにはダミーゴチゾウの爆弾のことはとっくに気づいて対策済みだったわけですな。
ボッカとしては、最初からニエルブを信用してないのは確かですね。暗殺計画という最大の裏切りをした者ですから。ニエルブとしては、その前提で最低限の信用を得直す必要があり、命惜しさの一芝居となった。が、最初の処刑覚悟の態度から急変したのがマズかったかも。失敗すれば死す覚悟の暗殺計画を決行したわけですんで、手のひら返すような命乞いは怪しまれても仕方ないですね。加えて、昨日の盟友ショウマを簡単に裏切ったのもマズかった。簡単に心変わりする態度ですからね。
ニエルブが何か目論むとすれば、ニエルブが渡して来たダミーゴチゾウが疑わしい。調べてみると爆弾があった。それなら、裏切り準備したニエルブが決定的に裏切った時点で自滅させよう。というのが、ボッカ側での流れでしょうか。
大統領ボッカにいいようにあしらわれた格好のニエルブなわけですが、失敗の原因はニエルブが人情を解さないところにあるような気がします。前話での失敗は「毒は大統領側から渡されたもの」という点を軽視した、読みの浅さであったような。今話の失敗は「誰にでも共通な『自分の命は惜しい』を言い立てれば最低限の信用はされる」と機械的に思っちゃったところにありそう。自分(ニエルブ)の態度と変化で、相手の気持ちがどう動くか考えてない。
それでも、最後まで大統領ボッカに歯向かったことでニエルブの面目は一応は立ったと申せましょうか。もし、ニエルブがジープに後を託すような何かを残してれば、さらにニエルブの株が上がりそうですが、次話はランゴが再始動する模様。残り3話でもありますし、ニエルブ→ジープの線での動きはもうないかな。
一方、ショウマらの動きは今話は鈍いですね。前話ラストではショウマを再び迎え入れての感動でしたが、今話冒頭の「はぴぱれ」ではやっぱりギクシャクするものがあると示される。絆斗としてはショウマがニエルブの話に乗ったことが、やはり許せないわけですね。
自分(絆斗)を頼ってくれなかったということもあるんでしょうが、師の塩谷壮士の事実上の仇がニエルブであることが大きいんでしょう。が、絆斗の事情を深くは知らずに来た幸果が激しいショックを受けまして、その様子に気づいた絆斗が退出する。ショウマはニエルブがどうなったか気になるも、グラニュート界への出入り口は封鎖されてどうしようもない。
しかしショウマには幸果(と伯父の優)、絆斗にはラキアが上手くガイドしまして意気消沈を克服、敵の攻勢に立ち向かっていけたわけですね。
ちょっと気になるのが取り残されたようでいて、何かを覚悟したか悟った様子があるジープです。ニエルブの敗戦の弁を聞いた後、リゼルから様子がおかしいと言われてました。確かになんだかしおらしいというか素直というか。次回「燃えろアメイジングミ」では、人間牧場化計画の要のダミーゴチゾウを入手したランゴが動き出すようですが、ジープはどうするのか。もしかすると最後まで生き残るストマック家はジープなのかも。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第25話:ド根性警察、晴れ渡る!)
青春ノーワン倒したと思ったら、ド根性ノーワン出現でして、コイツが学園占拠の主犯だったわけですな。取り込まれた晩堂美月は前校長:晩堂深也の娘で、ルパンレッドとして戦う深也の願いは娘の救出でしたか。前話で真白が「願いが叶わなくなるぜ」と警告したのは、「深也の手で娘:美月を救出することは叶わなくなる」という意味だったらしい。深也がそれでも良しとしたのは「娘を助け出すのは誰でもいい」でしょうな。
美月を取り込んだド根性ノーワンは、かなり不遜な性格のようですね。テガジューンのために働く気はなく、自らの手で支配したいらしい。お目付け役として派遣されたクオン、一応の警告はするものの、クオンも腹に一物ありでして黙認してしまう。
自分は先週までちょっとクオンが不在にしているのを「クオンに不穏な動きあり?」と勘繰ってたんですが、どうやら単にお休みしてたらしい(^^;。癖の強い敵役が出てくるときは、クオンも出張るとバッティングしそうなんで自粛ということなんだろう。
それはともかく、前話では学園の秩序を守り、ルパンレッドと対立していた晴渡一輝/パトレン1号はヘタレてしまってますな。自らが正しいと思ってやって来たことは、敵に洗脳され、策略に乗せられていただけと分かったんですから仕方ない。
吠らは一輝には構わず、変身を奪われてもド根性ノーワンにぶつかっていきまして、ド根性三番勝負ですね。ちょっと笑ったのが、真白が熱さに負けての敗退。神たらんとする意気込みはあっても、モチーフの動物:白熊の弱点は克服できないわけか。
その間、深也は指輪を叩き落されてルパンレッドになれずとも、生身でド根性ノーワンに立ち向かう。全く歯が立ちませんが決して諦めない。晴渡一輝も遅れて駆けつけますが、「無理です、負け犬の僕には」と参戦拒否。そこで吠が活入れまして「負け犬が何だ! 負け犬根性!」と。前にファイヤキャンドルが執事勝負で吠から学んだものなんでしょうな。
吠の叱咤激励に一輝は「学園を守る」大義を思い出す。師の深也に負けても負けても食らいついていったのはそのため、というものですね。それにしても、深也が師なら吠は「負け犬先輩」となるわけですか。吠はそう呼ばれていったん面食らってますが、まあ意味は分かるってことで気にはしてないようですね。
ともかくも、これで吠&一輝のコンビが成りまして、先輩レッドの10人抜きを達成。この10人レッドは一応は敵側のはずですが、それでもヒーローであるようでして、勝った吠&一輝に頷いてくれてますね。ちょっとびっくりしましたが、すぐに納得もしました。
一輝はすぐにノーワン相手に苦戦の深也のもとに駆け付け、今度は師弟コンビとなる。ド根性ノーワンとの変身バトルとなり、敵側からはクオン、ナイフ&ケークが加勢、味方側のゴジュウジャーも駆けつけて乱戦へ。
お待ちかねの坂本浩一アクションであるわけですが、戦う場が面白い。東映特撮名所の1つ(のはず)でして、屋内ですが奥は証明あるも暗く、反対側は採光性がいい。つまり明暗があるわけですね。それにより光学系や爆炎の特殊効果が上手く使われてます。いつもの傾けるなどのカメラワークで安定と不安定の使い分けもありまして、やはりこういうの好みだなあ。
巨大戦は外に出た真白/ポーラーがナイフ&ケークを撃破ですが、真白もテガソードを召喚できるのか。テガソードがちょっと嫌そうにするのが面白いところでして、何か腐れ縁めいてますな。そうであっても、バトルは順当に真白側の勝利と。
屋内のバトルはオルカブースターでルパンレッド、パトレン1号が強化され、ド根性ノーワンに大ダメージの一撃を食らわせる。ひるんだノーワンをまずパトレン1号/一輝が押さえ込み、ウルフ/吠が止めの一撃を入れ、その隙にルパンレッド/深也がウルフの剣を拝借してノーワンの中の愛娘:美月を救出、これで決と着。いいコンビネーションでしたな。
次回「秘密に密着! 遠野吠は新入社員」は関智一さん出演ですね。吠が「東映」に就職する話で、関智一さんが上司になるらしい。
Re: 8月のスレッド(2025) - K.K
2025/08/11 (Mon) 21:53:12
定期感想その2です。
●SAND LAND(第6話:悪魔のベルゼブブ)
前話まではラスボスと思しきゼウ大将軍の動機が分からなかったんですが、今話を観てみるとゼウの邪悪性が協調されてまして、「国王を傀儡にしての権力欲」ということで良さそう。国王に取って代わろうとしないのは、たぶん既成の枠組み(由緒ある国王の権威等)を使うほうが便利だからなんでしょうな。
敵味方の対立構図や勝利条件ももうはっきりしてまして、後はもう白黒つける決戦のみ。冒頭は前話ラストの虫人間との対決から。ベルゼブブがラオらを先に行かせてのしんがりですが、緒戦は多数の虫人間にボコボコにされてしまう。
ラオは心配して踏みとどまっての援護に出ようとしますが、シーフは心配はいらないと国王軍巨大空母への潜入を急ぐ。まだ本気のフルパワーではないということらしい。その言葉通り、いったん叩きのめされたベルゼブブがブチ切れると勢いが逆転、虫人間は手も足も出ない。そういや、前夜に月からエネルギー吸収みたいなことしてました、ベルゼブブ。
が、バーサーカー状態ではないらしい。息の根は止めないよう戦っていたようで、戦闘不能に陥った虫人間に「もうやめとこうぜ」と声をかける。が、上空で督戦していたゼウ大将軍は「使えない虫けらどもめ」と激怒、虫人間に仕込んだ爆弾を起爆してしまう。巨大空母に取り付いたラオはそれを見て焦るも、またもシーフは「大丈夫じゃ」と気にせず、巨大空母に侵入。
そこからがちょっと面白くて、空母内の警備兵を蹴散らすためラオは拳銃を使い、シーフから「弾が入ってないんじゃなかったのか!」と驚かれる。ラオはにやりとして「悪いな、あのときはまだあんたらを信用していなかった」。シーフもにやりとして「これだから人間ってやつは」。もう騙してたことなんか問題ではない間柄ってことですな。
シーフはラオを先に行かせ、「さて一仕事して」と言って煙幕弾を取り出して投げ、「魔物が毒ガスを使ったぞ!」と叫んで警備を混乱させる。これって、前にラオが敵戦車を強奪するときに使った手ですな。
あのときはシーフのヘアスプレーを流用したわけですが、シーフは毒ガス偽装に使える煙幕弾を持っていたことになります。が、黙っていたということになります。シーフはシーフで、奥の手は黙ってたわけですね。おあいことも言えますし、隠し事がないのが信頼というわけでもないってことでもあるんでしょうし、プロとはそういうもんでもあるのかも。
これでラオは巨大空母上部に辿り着きまして、浮遊ポッドのゼウ大所軍と対決へ。機関銃を備える浮遊ポッドに対し、ラオは拳銃のみで不利。しかもゼウ大将軍には武装した部下多数。が、ゼウの浮遊ポッドに対しては実戦経験の差で武装を撃破。
しかしゼウ大将軍は浮遊の利を活かして、ラオを部下ごと爆弾で葬る構えに。が、爆弾の狙いをつけるために静止したところを、アレ将軍の戦車砲が浮遊ポッドを貫く。ゼウ大将軍を行動不能にはできたものの、アレ将軍の行為は裏切り。しかしアレの部下は「我々がお仕えしているのはアレ将軍」と。将たる者は卒に信あるべし、それがゼウとアレの差ということですね。
こうなると、後はテンプレの悪党のあがきなわけで、ゼウ大将軍は抵抗虚しくラオに追いつめられる。そこからもテンプレ通りで、命乞いするゼウをラオはついに撃たず、「国王のもとに戻って伝えろ。(水源)ダムのこと、(奸計にかけた)ピッチ人のことはすべて公表すると」と申し渡す。
一部始終を見ていたベルゼブブの評は「おっさんらしいな」でして、自分もそう感じます。テンプレとは申しましたが、言い換えると「期待通り」です。ここまでのドラマで「ラオならこういうときはこうするはず」という人物像が出来上がってました。
そこは倒されるべきゼウ大将軍にも言えまして、特に今話ですね。部下ごとラオを葬ろうとしたのもそうですが(30年前にシバ将軍/ラオをハメたのと軌を一にする)、ずっと「ピッチ人を滅ぼしたのはお前(シバ/ラオ)」と責め続けてたことが大きい。ゼウがシバ/ラオを騙してそうさせたにもかかわらず、ラオの良心の呵責を平気で利用する責任転嫁。
救いようのない悪党という印象を強く生じますんで、ラオのテンプレ通りが光るわけですな。しかし、ラオが許しても決着つけなければ観ていて納得はできない。そこでまたもテンプレでして、降参したふりで油断したラオに襲い掛かるゼウ、となるわけですな。
アレに射抜かれた浮遊ポッドは外殻で、中にコア部分は健在。それを使ってゼウは再び上空に脱出、空母内にまだ多数いる虫人間を爆発させ、多数の部下ごとラオを葬らんとする。水源ダムのこととか、部下にも知られてしまったと見て、まるごと口封じするってことなんでしょう。今までもそうやって身の安泰を図ってきたことが窺われます。
ゼウが救いようなく許すべからざる悪党ということがハッキリ見えまして、ベルゼブブの出番。ゼウが爆破スイッチ押す前に空の彼方へぶっ飛ばしまして、全て解決と。
後はダムを壊して川を復活させるわけですが、戦車砲ではダムを射抜き切れず、スイマーズの支援砲撃で何とかなる。ゼウ大将軍らの行いはアレ将軍が全国放送で国民に伝え、魔族への誤解を解き、シバ将軍/ラオの名誉回復も成る。そうしておいて、アレ将軍はラオにシバ将軍として復帰して欲しいと願いますが、ラオは笑って去る。
ネット評で(爺さんと小僧で)絵面は地味だが凄いと聞いてましたが、確かにその通りでした。鳥山明さんがこの路線で物語をさらに続けてくれたら面白くなるはずと思うと、亡くなったのはやはり痛恨と申すしかなさそうです。
●仮面ライダー電王(第9話:俺の強さにお前が泣いた、第10話:ハナに嵐の特異点)
ウラタロス登場ですね。今週分は1つだけ意味不明な描写があり、後で調べてみるとリュウタロスが既にいるという暗示・伏線だったらしい。一応、良太郎側のイマジン4人が出てきたということになりますか。
ハナについても少し明かして来まして、イマジンにより時間を奪われて世界が消滅、しかし特異点だったので存在は消えず、過去へ戻って来たと。そうと分かると、イマジンに対する粗暴とすら言える態度も(幾分かは ^^;)納得いきますね。それだけに、良太郎側のイマジン、特に今週のキンタロスを認めるのは相当の決断だということも感じられます。
ともかく本編なんですが、キンタロスの性分のせいなのか、込み入った流れのようでいて、ストレートな印象があるドラマでした。冒頭、イマジンらしき者が空手家を襲い、続いて通りがかった良太郎も。直ちにモモタロス出てきてのM良太郎が対処に入るも、イマジンらしき者(キンタロス)は立ち去る。追いすがるM良太郎ですが、イマジンらしき者は軽く吹っ飛ばす。
電王は放映済みで予習ができ、しかも前の集中ネット放映で視聴済みでもありますんで、イマジンらしき者=本条勝が今週分だけのキンタロス契約者ということは分かります。が、もし自分が1人で電王初放映を視聴していたら「もしかして、この人が2号ライダー?」と思ってしまったんじゃないかと思います。
なにせ、良太郎以外では初めてのイマジン憑依ですんで。今までの敵イマジンはみんな、契約者に乗り移るようなことはなく、過去へのゲートとして利用するのみ。「人とイマジンが一体化してるなら、ライダーになるのでは?」と自分は考えたはず。そして後半(第10話)ラストで勘違いと分かってガッカリしたかも(^^;。
それはともかく、いったんデンライナーのシーンとなってのオーナーの言はなかなかに意味深ですな。オーナー、まず先週分で良太郎が過去からオルゴールのペンダントを持ち出したことを注意。ただし、その程度なら時の運行に大した支障はないらしい。しかし、時の流れを変わる場合はとてつもなく大きな衝撃となるとのこと。
これは今週分で語られる、ハナに起こったことを暗示する台詞のようですね。なにせ、後でイマジンによる時の改変でハナの世界が消失したと語られるわけですんで。ですが、最終クールで出てくるラスボス:カイ(との戦い)に関する伏線のようにも感じられます。
本条/キンタロスのほうは、序盤ではミスディレクション入れながら進んでますね。冒頭では空手家を襲ってましたが、空手道場に道場破りかけたりもしまして、ともかくも空手家狙い。これを良太郎らが追うわけですが、去年の学生空手大会で決勝まで進みながらも、急病で引退した本条勝と突き止める。
さらに空手家が連続して襲われる一連の事件を調べると、全員がその学生大会の上位。残るは決勝で不戦勝となった菊池信司で、おそらくは次に狙われそう。良太郎らが様子を見に行くと、連中中の空手部部室にはイマジンの砂らしきものが。後で判明するのは、別のイマジン(ライノ)が本条と契約していたということですね。本条の「強くなりたい」という願いを「本条以外を倒せば本条が最強」にすり替え、次々と空手家を襲っていたというもの。
それは後で分かることでして、今は良太郎らは空手部員に見つかってとっちめられる。なにせ襲われた空手家のリスト持ってるんですから、襲撃者と勘違いされても仕方ない。空手部員は腕試ししてやろうといことで、総がかり稽古を良太郎に強いるわけですが、デンライナーとは通信不良でモモタロスを呼び出せない。
ほうほうの体で逃げ出すしかない良太郎ですが、すぐに追いつかれる。が、なぜか良太郎が空手部員の1人を吹っ飛ばしてしまう。ハナは興味津々ですが、良太郎にもなぜそんなことができたか分からない。が、上述しました通り、リュウタロスが既に良太郎内に潜んでいるという伏線なわけですな。
そこへ本条/キンタロスが通りかかりまして、良太郎は今度こそモモタロス呼び出せての対決へ。が、どうも本条/キンタロスの様子がおかしい。悪者っぽくないんですね。うっかりベンチを壊したことを気にする。パワーで相手を圧倒しても、止めを刺そうとはしない。強者しか相手にしない。どういうことかと思ったら、本条のライバル:菊池がライノイマジンと契約していたと。
しかも、契約者:本条を必死で守りもするわけですね(もっとも、契約者死亡はイマジンの消滅であるわけですが)。ライノイマジンが「菊池のライバル蹴落とし」のため本条を襲撃、これをキンタロスが阻止。これにより、一連の空手家襲撃はキンタロスではなくライノイマジンと判明する。が、ダメージ受けたモモタロスに変わってリュウタロスが介入するとライノイマジンは逃走し、いったん水入り。
おおよその事情が確定しまして、後半(第10話)はサクサク進んでいきますね。キンタロスは病で倒れた本条の願い「空手をやりたい」を叶えるため、憑依して体動かしてやってた。ただ、キンタロスは空手を知らないんで、教わるつもりもあって空手家に次々と挑んでたわけですね。しかし、キンタロスの動きの癖なんでしょうか、空手ではなく相撲流になっちゃってたと(それでも本条は納得していたらしい)。
そしてキンタロスは願いを叶える≒契約を果たしても、過去をどうこうしたいとは思ってない。そこはハナとしては意外であり、衝撃的でもあるようですね。モモタロスやリュウタロスも過去改変の野心は低そうでしたが、こうもはっきりしているのはキンタロスが初めてなのかも。イマジンに過去を奪われたハナとしては、憎悪をぶつけられなくて動揺してしまうのも仕方ない。
そこへリュウタロス/R良太郎に事情を打ち明けて覚悟を決めた菊池がやってい来る。自分の願いは空手でトップ/最強になりたいことではなく、全力で本条と戦いたかったと気づいたということですな。が、ライノイマジンは止まらない。不意打ちかけて本条/キンタロスに一撃入れると「契約完了だ」と一方的に宣言、過去へ飛んでしまう。
菊池と和解した本条がキンタロスに「ありがとう」と言うと、こちらも「契約完了」で過去へ。これを良太郎らも追う。昨年の空手決勝戦の日ですね。先行したライノイマジンに、駆けつけた電王ソードが対処するも、ライノの防御力の高さに手こずる。遅れて駆けつけたキンタロスですが、本条と菊池を庇って致命傷を受けたらしい。消滅しそうになってますね。それでもキンタロスは本望らしい。
こうなって、ハナはキンタロスに感情移入していると自覚したらしい。消えゆくキンタロスに自分(ハナ)の事情を語ってますな。上述の通り、イマジンにより時・世界を奪われ、そのせいでイマジンを憎んでいるということですね。そう告白するってことは、キンタロスは嫌いじゃないということなわけですな。
これを見た良太郎「僕の中に入ったらどうかな」と提案。電王アックスフォーム誕生ですな。パワーありまして、電王ソードで歯が立たなかったライノの鎧もアックスなら一刀両断で決着。巨大戦もデンライナー・イカヅチお披露目で力押しの快勝と。
ラスト、本条は空手家として再起すべく、菊池に助けられつつのリハビリに励む。今回は良太郎のささやかな過去改変はありませんでしたな(オーナーの注意が効いた?)。キンタロスもようやくキンタロスと命名してもらう。ちょっとだけ不安要素も入れてきまして、ハナが(自分の世界を失った)特異点であることがオーナーによって語られる。良太郎は「じゃあ、僕も?」と言うも、オーナーは取り合わずで続く。
Re: 8月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/08/13 (Wed) 21:23:09
ガヴとゴジュウジャーのみ。
電王は、書きたいことが頭の中にいろいろ思い浮かぶのに、整理ができそうにないごちゃ混ぜ状態なので(その回の感想だけ書けばいいのに、時の列車の混沌な砂つぶがいっぱい掻き混ざって、路線が混線しがちなモード)、タロスが一揃い出るまで寝かせようと思います。
昔の作品を書こうと思えば、いろいろな関連作品がネタとして混ざって、寄り道脱線が増えがち。元の線に戻せればいいのだけど、戻せずに転覆事故に陥ると、自ブログなら後から整理できても、よその掲示板だと収拾つかなくなる。
たいていは、結論(話のゴール)が見えていないのが原因です。
というわけで、現在進行形の2本感想のみ。
★ガヴ
今回は、ニエルブというキャラの末路が主題ですね。
自分的には結構、感情移入できたキャラでした。体育系の強い身内(自分は同い年の従兄でしたが)と親から比べられ、幼少期にコンプレックスを持ちながら、自分の得意分野で勝負しようと思って、そこに引きこもりがちになりながらも、狭い分野で相応の成果を出して、それを認めてくれる人間もいたりしながら、どこかで慢心して、天狗になって破滅する?
まあ、研究者と政治家では、策謀に関する頭の使い方が違うとか、ニエルブの研究者の資質として、「ゼロから1を生み出す発明家としての能力には欠けるが、すでにあるものを改良して応用するアレンジャーとしての腕は秀でている」とか、だけど、臨機応変の対応力、失敗を改良する根気強さには劣るとか、いろいろな意見があって、なるほどな、と。
大統領相手にして、「失敗した場合を想定して、2の策、3の策を準備していない詰めの甘さ、浅はかさ」が、策士としての先の読めなさを表している、と言えますね。
自分で発明できない、というのは、デンテおじさんの闇菓子や、ガヴのドライバー、それに酸賀さんの銃とか、ショウマの生み出したゴチゾウとか、全て既製品を改良したものばかり。
彼自身のオリジナルが何もない。いや、あり物を改良して、使いやすくするとか、性能を向上させるとかも技術者の才能なんですが、だったら、デンテおじさんや酸賀さんという科学者の死が、彼にとって致命的なことに。
元より交友関係の広いキャラには見えませんので、視野が狭い「井の中の蛙」状態なのが、最も致命的だったのかも。
ストマック家の中の秀才が、たとえば大統領視点では、たくさんいるお抱え技術者の一人でしかない可能性もありますし、闇菓子やガヴなどの研究には一日の長があっても、一度発明品を献上すると、大統領側のお抱え技術者が分析・再現することは簡単だとか、
とにかく、ニエルブは自分以外の人間の才能を極端に過小評価している感じがありますね。自分が参考にできる(面白いと思った)研究者だけを見ていて、自分の後ろにいる多くの研究者は眼中にないとか。
あと、ジープに対しては、ガヴに勝てないとなったら、どうすれば勝てるか、あるいは力不足でも勝てる作戦を考えるアフターケアのフォローをせずに、あっさりショウマに乗り換える。
グラニュート社会が案外、そういう使い捨て社会で、実はリゼルのように「壊れた玩具を可愛いと思って、再利用する感性」を持った者が少数派かもしれません。
まあ、壊れたものが可愛い、というセンスの持ち主なので、物を遠慮なく壊すとか、どこまでなら壊れずに遊べるか実験的に楽しんでいる節が見られるのですが。
ともあれ、ニエルブが散ったことで、次回は大統領との決戦? すると、ラスボスはどうなる?
次回は、ガヴの強化(アメイジングミを使った赤ガヴ状態)およびランゴ兄さんとの共闘で、大統領への逆転劇?
今週は雨のおかげで、延期せずにリアルタイムで見られましたが、次回はTVerのお世話になるかなあ。
★ゴジュウジャー
もう、いろいろお祭りモードで、ストーリー的には特に大きなサプライズはなかったですが、とにかくアクションと、過去作オマージュがこれでもか、と詰め込まれた回ですね。
高岩さんの変身ポーズに込められた平成ライダー変身ポーズメドレーとか、後から再生動画で見ても、芸術的すぎる。
ルパンレッドの変身し終えた瞬間、電王の「俺、参上」で止めるとか、ちょっとした止めポーズだけで、どのライダーか分かる人には分かる、スーツアクターとしての各作品ごとの個性付けがいいなあ。
決めゼリフもキャラ付けには大事ですが、アクションフィギュアなどで映える決めポーズというのもスーツアクターのセンスの賜物ですからね。
あ、物語的なサプライズは、「10レンジャー」が味方ではなく、敵として集結していた点。次回予告で見たときは、すごい盛り上がる絵だな、と思ってたら、まさか敵に召喚されていたとは。
それと今回、テガジューンを裏切るノーワンが出てきたことで、9月以降の展開の伏線か。
ストーリー半ばで裏切り者が出る=新勢力の出現の予兆ですからね。
今回はメインライターではない人ですが、仕込みだけは残しているようです。
Re: 8月のスレッド(2025) - K.K
2025/08/17 (Sun) 23:19:04
定期感想その1です。
●仮面ライダーガヴ(第48話:燃えろアメイジングミ)
今話ではネガティブ(失望に近いかも)と期待が半々になってしまいまして、まずネガティブを吐き出してしまおうかと思います。間違いなく「ゼロワン初回放映で自分がやらかした間違い」と同質でして、「こうなってたはずなのに」と思い込んだものと実際に見たものので勝手な齟齬を感じての不満です。
まず今話で大統領ボッカ・ジャルダックが倒されたわけですが、なんだか「あれれ?」と。ガヴに突如の新フォーム出まして、言葉による操作も受け付けず、今まで全く敵わなかったパワー面でも互角になっちゃってます。それで押し返しておいての、ランゴの背後からの不意打ちで事実上の決着ですね(止めは3ライダーではあるんですが)。
ランゴの不意打ちは予想はできまして、ボッカとの戦闘途中で姿が見えなくなってましたんで(共闘の放棄)。「これは何かたくらんでるな」と分かります。ランゴは当初からボッカ排除の姿勢を見せてましたし、最後の不意打ちも演出的に隠してはないわけで、いわば順当に進んでの結果という感じ。
前話のニエルブですと、再度の面従腹背からの敵(ボッカ)を利用しての相討ち覚悟の打倒策ということで、あっけない失敗までも見応えはあったように思います。それを見た後でのランゴの順当な不意打ちというわけでして、あまり感銘は生じない。むしろ、策士としてはニエルブに劣り、勝てはしたけど戦闘力ではボッカに敵わなかったという印象になってしまいます。
それでもランゴがボッカに取って代わったわけですが、パワーで劣ることは克服されてない。全力のランゴに対し、ガヴ/ショウマは既に勝利した実績がある。なんだか最強の敵がいなくなっちゃった感じですね。言い換えれば、危機感低下で盛り上がりそうにないような気がしてしまいます。
これで、こちらで言っていた「女性グラニュート最強説」が有効ならまだリゼルに期待できるんですが、今話のリゼルはランゴが易々と捕えちゃってるわけで(ランゴ>リゼル)。リゼルにはジープ/ビターガヴがいはしますが、現状で(赤)ガヴに敵わない。さらなる改造も、ニエルブもデンテもいないので期待できません。
その他もありますが、あまりネガティブ書き連ねても仕方ありません。ともかくも「途中まで良かったけど、最後は粛々と風呂敷畳みに来たのかなあ」という感じはしてしまいました。ただし、あくまでも半ばですし、「もしこうなってたら面白そうだったかも」というもの。
上述で、例えばランゴの動きですと「ランゴは本当にショウマ側でボッカ打倒を狙っているのか?」という疑問が生じました。ニエルブ以上にランゴはショウマを軽視しているのは間違いありません(「生まれてきたのが間違い」の台詞通り、家族の一員と思ってない)。
ボッカ vs 3ライダーの構図を作っておいての漁夫の利狙いはあり得ます。ボッカを裏切ったと見せておいての、ショウマらをハメる罠ということも考えられます。ランゴはこっそり支援してやったニエルブの策の失敗を知っているはずですんで、「こうまでしても勝てないなら、ボッカに従っておくか」と考える可能性は充分あります。ボッカに庇護されてのストマック家再興も可能でしょうし。
そう思って観てみますと、ボッカとのバトルでランゴの姿が見えなくなったところで、「さあ、ランゴはどう出るか?」とハラハラすることができました。結果論で言えば、ランゴは一貫してボッカ打倒であったわけですが、あり得る可能性の1つでしかありません。「こういう意図だったか」と納得できますし、ボッカに取って代わろうとするのも「やはりランゴがラスボスだったか」と。
ジープについても最後の最後で面白くなって来たかも。序盤からショウマを排斥しようとするも、双子の姉シータがジープを庇って倒れ、リゼルに拾われて下剋上図るもお飾りでしかなく、ランゴをガヴに当てる策も返り討ち、ニエルブに強化してもらってもガヴに敵わない。全く冴えないわけですが、今や何か達観し始めてます。シータの幻影ももう力を失った感じですな。
それが単独で起こったのかと思ったら、ジープをおもちゃ/ペット感覚で可愛がってたリゼルにも変化の兆しありなわけで。大統領ボッカが「そろそろジープは用済みだから」旨を示唆すると、リゼルはいったん「弱い者がジタバタするのが面白い」旨言い返す。が、何か違和感を感じた様子ありますな。ジープがリゼルにしおらしく「ありがとう」と言ったときと同種の感覚らしい。
おそらく「好き/愛する」という感覚なんでしょう。リゼルとしては今まで感じたことがない感情らしい。そして今話では父ボッカを倒されてしまい、(ランゴを本当に失った)ジープと同じ境遇に。ジープとリゼルがどうなるか(特にショウマがどう扱うか)は、ガヴの物語がどういうものかを示してくれそうな気がします。
ともかく本編。冒頭はニエルブの策が失敗してからですね。ヴラム/ラキアはビターガヴ/ジープの追撃を振り切って(ラキアによる)ヒトプレスを持ち帰り、ガヴ&ヴァレンはホイップ兵が身を挺してボッカの一撃を防ぐ。ショウマらにとって幸いなことに、ヒトプレス大量確保の報にボッカが喜んでショウマらに対する興味を失い、そのまま去ってくれましたな。いつでも倒せるから、割とどうでもいいということなんでしょう。
ショウマらは「はぴぱれ」に帰って善後策練るわけですが、ニエルブの失敗は絆斗にはいい影響あったようですね。ニエルブがあくまでもボッカ打倒を狙い続けたことから、絆斗はニエルブについたショウマへの疑いは消してくれてます。
ダミーゴチゾウによる危機対策はなかなか進まず、絆斗が影響受けなかったことは参考にならず、ダミーゴチゾウを捕獲して調査を試みたようですが今話では進展はなし。操られた人については、ヒトプレスにしておいてのデンテ製解毒剤で催眠を解除できることが解ったことは大きそう。
それでショウマの伯父:優、幸果を元に戻せたわけですが、助かった幸果の反応とかはちょっと物足りないかも。一応、既にラキアによる「幸福感の毒を使ってのヒトプレス狩り」は幸果も許してはいるんですが、幸果自身がそうなってもすんなり許せるものかどうかですね。もっとも、幸福感の毒は人助けのためにラキア使ったのを幸果が目撃しているわけですし、自分が思ったよりも幸果のラキアへの信頼は深いのかもしれない。
解毒剤が唯一の進展ですが、それだけではボッカの人間牧場化計画の阻止は難しそう。ボッカを倒せれば根本的な解決にはなるわけで、ランゴがその誘いをかけてくるわけですな。ランゴとしてはボッカを倒してストマック家を再構築(再興ではない?)できれば、闇菓子も人間界への干渉も諦めていいとショウマに譲歩し、連携が成立。
まずランゴが動きまして、リゼルを人質にしてボッカをおびき出す。が、ボッカが全身グラニュート態となって戦い出しますと、ランゴでは全く歯が立ちませんな。人質リゼルもジープが助け出してしまう。もっとも、ランゴも独力で勝てるとは思っておらず、待機していたショウマらが駆けつけて、3ライダー揃い踏み変身。
が、相変わらずボッカの言葉の力「ひれ伏せ!」には誰も抗せない。たちまちガヴ側が劣勢となり、変身解除に追い込まれる。この辺りでランゴの姿が見えなくなってますね。踏みにじられたショウマが、「俺は諦めない!」と叫んで、ポケットからこぼれ出たグミを口にすると、ガヴ新フォーム:アメイジングミに。
このシーンで自分は勘違いしまして、「グミを小石と一緒に拾ってたから、人間のお菓子(グミ)+グラニュートの食べ物(石)のハイブリッドのガヴか?」と思ったんです。後で調べると、不屈の闘志で生まれたゴチゾウ/フォームということらしい。アメイジングミゴチゾウは戦闘後に昇天してましたんで、1回限りの新フォームだったのかな。
それはともかく、ガヴ:アメイジングミはゴチポッドを上回る力のようでして、ボッカの「ひれ伏せ!」が全く効かない。打撃も普通にボッカに通用してますし、ガヴの周りが揺らいで見えるほどの高温でもあるらしい(ラキア談 ^^;)。ラキア、絆斗も再変身して加勢ですが、今一歩追いつめきれない模様。
と思ったところで、ランゴが背後からボッカをグサリですね。そこへ3ライダー揃ってのライダーキックで決着。ようやくケリがついたと思ったら、まさかのようでいてやっぱりのランゴの裏切りですね。ボッカの人間牧場化計画をそのまま引き継いでしまって続く。
次回「俺はお菓子を信じてる」では、ボッカの座を奪ったランゴがジャルダック家排除に動くみたい。といってもリゼルしかいないわけで、ジープがどう出るかですね。考えてみますと、序盤での「ストマック家では味噌っかす扱いの双子シータ・ジープ」だったのが、終盤で「不要扱いのジープ・リゼル」として再現されたような感じもします。ただ、もう残り2話ですからあまり捻った流れはないんでしょう。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第26話:秘密に密着! 遠野吠は新入社員)
前話は高岩さんに感心してはいたんですが、演出的な面で「平成ライダー変身ポーズメドレー」といったことには気づけず。こちらでご教示頂いてからようやく、「そういうことだったのか!」となりました。こういうの、初見で独力で気づけたら面白く観られるんでしょうな。自分ももうちょっと視聴経験深めて行かないと。
さて今話はゲストに関智一さんでして、ゴーストでは全英雄をお一人で担当して演じ分けされるなど、やっぱりニチアサでも思い出深い方。どんな趣向で来るんだろうと思ったら、総集編でしたか。といっても捻った趣向でして、舞台を「東映」にして、ゴジュウジャーのドキュメンタリー作るという趣向ですね。
総集編ではあるんですが、ここまでの話の流れよりも設定面の復習というほうが主眼かなという印象です。ゴジュウ戦士の立ち位置とか抱える問題とか、真白登場時に生じた世界の歪みとか思い出すようにしてくれて、最後は主人公:吠の過去ですね。ざっと観て行って、結構複雑になってきたなあと感心したりしました。
といっても、すっかり忘れていたような要素はなし。ややこしくしてはきたけれど、分かりやすくドラマを運んでくれたということなんでしょうね。分かるから自然と覚えてもいる。
ちょっと気になったのはお遊び・パロディ要素です。最後のほうの敵アーイーの名が「ハッテサ・ブロウ」なのは「八手三郎」なのはいいとして(声が関智一さんなんでややこしくはありましたが ^^;)、関智一さん絡みのパロディのほうがGガンダム絡みなのは大丈夫なのかしらん。
自分はGガンダムをきちんと観てはいないんですが、「俺のこの手は」が何かは分かります。ちょっと思い出しにくかったのが、アーイー:ハッテサ・ブロウが「頭部を破壊されたら」です。これってGガンダムのガンダムファイトのルールでしたな。関智一さん演じる関本カズの衣装も、どうやらドモンのコスプレっぽい。
これだけ(自分でも気が付く)Gガンダムからのパロディ、オマージュがあるんなら、関さん出演の他の番組由来もありそうですが、自分ではちょっと分からず。
次回「バトルで勝ち取れ! 一攫千金!」はまたストーリーを進める普段通りのようですが、ブーケの記憶喪失やらクオンの会社見学やららしい。よく考えてみますと、ニチアサではライダーと戦隊で盛り上がり/クライマックスは時期をずらす傾向があるんでしたね。ドンプラではあからさまに「今日はリバイスの最終回だから」なんて劇中でやってたんでした。8月いっぱいはゴジュウジャーも緩む傾向でやるのかも。
Re: 8月のスレッド(2025) - K.K
2025/08/18 (Mon) 21:17:13
定期感想その2です。
●SAND LAND(第7話:いざ!新たな冒険へ)
後半の「天使の勇者編」になりまして、期待はしつつも不安も感じています。主人公3人(ラオ、ベルゼブブ、シーフ)は引き続き登場なんですけど、何を為すべきなのかがハッキリしません。一応、今まで没交渉だった南の国フォレストランドでアクアニウムを使う大戦中の巨大兵器(空中要塞ガラム)が再建され、サンドランドに侵攻の危機迫るとなるらしい。
そういう動きが生じた原因はフォレストランドのジャム国王が失脚、代わって大将軍ブレッドが全権を掌握したから。軍事政権になっちゃったわけですね。クーデター起こした軍事****政権には反対派のレジスタンスが抗するようになる(前国王派とか民主派とかでしょう)。サンドランドではゼウ大将軍が邪とはいえ、暗愚でも国王を廃さなかったのとは好対照で、ゼウはフォレストランドのような内乱を招くのを嫌ったからかも。
ともかく本編。今話前半は水が自由に使えるようになったサンドランドの状況から。ゼウを倒して数日で水を求めての争いもなくなり、平和なようです。スイマーズ一家は川で水泳を楽しんでおり、魔族も川で水遊び。緑化とか農業とかはさすがに昨日の今日なんで変化はなし。前半序盤でラオらを襲ってオフロードカーをパンクさせた盗賊団は、おそらくラオ=シバ将軍の活躍を知り、オフロードカーを完璧にレストアしてくれたとのこと。
生き残りのピッチ人とも和解できてまして、誤解を解いた人間から物資供給も行われてます。ラオが届けに行くと、友好的に迎え入れられてまして、ピッチ人の平和性が窺えます。騙されたとはいえ、ピッチ人が絶滅寸前となる攻撃を命じたラオ/シバ将軍に対して恨む様子がないのは驚くほかありません。恨むどころか、麻酔銃や空中浮遊の錠剤とか嬉しそうにプレゼントしてくれる。
が、サンドランドに既に妙な勢力が入り込んでるようでして、その1人が自称勇者のムニエル。天使であるようなんですが、背中には羽がなく、その痕跡と思しき鶏の手羽先みたいのが生えてるだけ(ついでに申せば、頭上に輪っかもない)。ムニエル、天使だからなんでしょうか、悪魔ベルゼブブを見とがめて突っかかって来る。
ムニエルはいろいろ術とか能力とか持ってるようですが、子供の喧嘩程度の力しかない。雷撃が得意技のようですが、乾燥したサンドランドでは思うような雷雲が作れないみたい。ただ、ショルダーバッグに古びた壺を入れてまして、それには大変な力があるらしい。ベルゼブブにコテンパンにされたムニエル、壺を取り出すも行使は思いとどまる。。壺の力のついてはラストで天使ムニエルと大将軍ブレッドの会話で曖昧に何らかの切り札と触れられるのみです。
後半に入ると異変発生でして、バイクで逃げる女性を小型飛行メカ多数が追っている。女性は飛行メカ多数を退けるも、最後の1機に返り討ちに遭い、持っていたアクアニウムを奪われる。そこへベルゼブブらが駆けつけ、助け出して事情を聞いてみることに。が、なかなか女性は打ち解けてくれない。
が、アクアニウムはラオが非常に気にするポイントですね。自分(ラオ)が30年前の戦争でアクアニウムの大爆発を引き起こしたと告白すると、女性もようやく事情を語り出す。フォレストランドでは10年前(大戦の20年後)、勇者ムニエルとブレッド大将軍がクーデターを起こし、大戦時代の兵器を復活させようとしている。その目玉が空中要塞ガラムで、世界規模の破壊が可能らしい。
女性はレジスタンスに加わって抵抗運動をするも、現状では劣勢の模様。そこでラオ=シバ将軍の力を借りたいと言い出す。ベルゼブブは国王軍に依頼してはどうかと提案するも、ゼウに代わって大将軍となったアレは国家間戦争を危惧して二の足を踏む。仕方なく、ラオらがフォレストランドへ出向いてみることに。一方、フォレストランド中枢では、アクアニウム奪取を喜ぶブレッド大将軍のもとに、壺を持ち帰ったムニエルが「これでもう敵なしだ」と言い、続く。
フォレストランド側が急に動き出したのは、ラオの推測ではゼウ大将軍が妥当されたのが直接原因らしい。ゼウがブレッドと(おそらく不可侵の)協定結んでたんでしょうな。悪しき(事実上の)****者といえど、強権発動できるがゆえに安定保つ面はあるんでしょう(リアルでも****崩れて混乱とかあったりするし)。そのゼウが倒れて軍事衝突の危機が生じたと思ったブレッド大将軍らが先手を打つべく兵器開発(復元)を始めたということなんでしょう。
サンドランド・フォレストランドの歴史的経緯を推測(と書いて「もうそう」と読む ^^;)してみると、以下のような感じかしらん。
30年以上前:サンドランドとフォレストランドの間で軍事衝突から大戦へ(両国存亡の危機)
30年前:
サンドランド側はシバ将軍ら、ゼウに不従順な軍部内の勢力を計略で一掃、フォレストランドのブレッド大将軍らと和平・密約。
→相互不可侵と水資源(ダム建造)及び軍縮の協定・密約を結ぶ。
→フォレストランドは空中要塞ガラムの開発停止、サンドランドは同規模の空中要塞計画をスケールダウンした巨大空母へ転用。
10年前:フォレストランドでクーデター、ムニエルとブレッド大将軍がフォレストランド国王を追放して全権把握。たぶん同時期にゼウ大将軍が暗愚のサンドランド国王を完全傀儡化したんじゃなかろうか。
今:ゼウ大将軍が倒れてサンドランドの動きが変わることを恐れたブレッド大将軍・ムニエルが軍事侵攻を企図。
こんな感じだと思うんですが、もしそうならゼウに代わって大将軍となったアレが動かないとマズい事態なんじゃなかろうか。ラオら3人が乗り込んで何とかなりそうな事態ではありません。そう感じますんで、今話を観た限りでは例えば「ゴジラ-1.0」で感じた不満(なんで民間任せにするのか)を思い出してしまう次第。
●仮面ライダー電王(第11話:暴走・妄想・カスミ草、第12話:走れタロス!)
先週がキンタロス登場で、今週はキンタロスを掘り下げてきましたな。真っ直ぐながら粗暴で調子に乗りやすいモモタロスや、頭は良さげながら策士的な裏表ありそうなウラタロスと違い、キンタロスは情に正直で意気に感じやすくて好感度は高い感じです。
然しながら、道理よりも情を重んじるため、たった1人の幸せを願って大局が見えなくなるという危うい傾向もありそうです。今週分でのキンタロスの活躍は「ゲストヒロイン:ミキと父との和解のためなら、過去も変えるし、歴史破壊するイマジンも後回し」というもの。
結局、過去改変の結果が過去改変を阻止することとなって、事なきを得はしましたか、あくまでも偶然にそうなっただけ。良太郎だと、イマジンと契約した人の過去の悔いに同情してのささやかな過去改変でオーナーから警告受け、反省する様子があります。おそらく、良太郎は過去への干渉を次第に控えるようになりそうです。
が、どうもキンタロスだとそうはなりそうにありません。なにせ、我が身のことなど二の次という態度が見えますから。先週分では本条に空手をやらせるためなら自分(キンタロス)が消滅してもいいという行動でしたし(だが良太郎に救われる)、今週だとゲストヒロイン:ミキと父親の仲直りのためなら、デンライナー追放で永遠に時をさまよってもいいと覚悟の上での行動。
ウラタロスだとデンライナー追放を恐れる様子がありまして、それゆえに受け入れてくれた良太郎への恩義も感じている様子。ですんで、説得のしようもありそうです。が、キンタロスにはそれがない。なにせ、己が信念のためなら我が身の破滅もやむなしの覚悟ですんで。ヒーローとしては理想的な資質でありますが、キンタロスの正義でしか動かないための危うさもありそうです。
ともかく本編。人気ジュニアモデルのカスミは、姉:愛理の使いでカスミ草を手に歩く良太郎を見かけて追い、嬉しげに「あなただったのね!」と言う。良太郎は何のことか分からず、戸惑うのみ。すぐにカスミのマネージャー(大槻実)が追って来るんですが、カスミを守ろうとする態度が異様なくらい強いですね。
このマネージャーがかすみに言った「急にい『なく』なったりして」に反応したキンタロスが良太郎に憑依し、マネージャーを吹っ飛ばしてしまう。この後もキンタロス、「泣く」に音が近い言葉(なく/なき/etc)に反応して出てきまして、なんだかハクション大魔王かという感じ(^^;。
このキンタロスの行動パターン、前に短期集中放映のときに観ていたはずなんですけど、忘れてました。調べてみると、話が進むにつれて「「なく」で召喚されるキンタロス」設定は使われなくなっていくらしい。まあ、仕方ないかなあ。脚本に強い制約加わりかねませんもんね。
それはともかく、カスミの唐突な行動は「カスミ草の人」を探してのものであったというわけですな。ジュニアモデルのカスミに、ここぞというとき(ファッションショー直前等)カスミ草の花束をプレゼントしてくれる匿名のファンがいて、カスミは「カスミ草の人」と名付けて会いたいと思っている。
上述の出来事も、インタビュー時にカスミ草が届き、その近くをカスミ草持って歩く良太郎がいたため、カスミは勘違いしてしまったということでしたか(終盤まで勘違いは続く模様)。考えてみますと、プレゼントとしてカスミ草を既に渡しているのに、カスミ草を手にした良太郎が贈り主と思うのは変なんですけど、それだけカスミが必死だということなんでしょうな。
カスミが「カスミ草の人」に会いたがるのは、変事続きから来る不安もありそうですね。特にパリコレ出演が決まってから激しいらしい。着用予定の衣装がずたずたに切り裂かれていたり、出演中に墨汁かけられたり。
マネージャーを吹っ飛ばした責任取れということで、良太郎はボディガード頼まれるわけですが、「もしやイマジンの仕業?」と疑う良太郎らにとってはむしろ好都合か。しかし、ショー中に「投げない≒泣けない」で召喚されたキンタロスが騒ぎ起こしまして、どうもカオスですな。結局、カスミへの妨害はパリコレの選に漏れたライバルの嫌がらせと判明する。
しかし、直後にイマジン(アイビー)が襲ってきまして、やはりカスミは狙われている。同時に良太郎の「カスミ草の人」疑惑(?)も解ける。「カスミをイマジンに狙わせた契約者は誰か」と「カスミ草の人は誰か」が問題になるわけですね。良太郎が「(カスミ草の人は)お父さんとかじゃ?」と言ってみると、カスミは険しい表情で否定。どうも父親と何かあった感じですね。
契約者のほうは、良太郎らがマネージャーに「カスミを憎む人に心当たりは?」聞いてみる。曖昧に答えるマネージャーに、ハナが「カスミちゃんの身内とか?」と言ってみると、マネージャーに慌てる様子あり。それを見ていたカスミ、「お父さん、私のこと憎んでる」と打ち明ける。実際「親に逆らうような奴は娘じゃない、出てけ!」と追い出されたようです。しかし、カスミには心残りがあるようで、今でもこっそり泣いたりしてますな。
これでだいたいの事情をキンタロスなりに察したキンタロスが動き出すわけですね。が、マネージャーに怪しい動きありでして、誰かに電話してカスミの予定を漏らしてますね。カスミのライバルは既に悪行バレて行動停止してるはずなんで、別の誰かのはず。撮影中にイマジンが襲ってきましたんで、契約者でもあるはずですね。
襲来のアイビーイマジンは電王ソード→アックスで対処するも、砂を落としつつ逃げる契約者がいる。カスミの父:小林謙作が契約者だったわけですね。驚くカスミですが、キンタロスも何か深く感じるものがあったらしい。電王アックス/キンタロスはあと一歩までアイビーを追いつめつつも、急に戦意喪失して取り逃がしてしまう。「娘を憎む父」ではない何かを感じたんでしょうな。
しかしカスミはそこまで父に憎まれていたと思って泣いてしまう。ともかくも契約者が父:謙作と分かり、良太郎・ハナが問い詰めに行く。詰め寄るハナに父:謙作はけんもほろろで取りつく島なしですが、良太郎が「カスミ草の人」の話を振ると謙作に動揺する様子あり。謙作がカスミ草の贈り主ってことなんでしょうな。が、それだとイマジンとの契約(カスミへの妨害)が説明できない。
イマジンは引き続きカスミを狙い、撮影に向かう車を襲撃。が、キンタロスが出張って阻止、と思ったら、イマジンに代わってやり遂げちゃったりする。キンタロス曰く「親父さんはカスミを愛しとる、俺はそう信じる」だかららしい。これでアイビーイマジンは契約完了(娘:カスミの仕事を全部潰す)、過去へ飛んでしまう。
カスミは「そんなに私が憎いの!」と嘆くも、どうも父:謙作の行動がそうではなさそう。イマジンが迫ると、マネージャーに「カスミを早く空港へ」と叫び、マネージャーも即座に応じてカスミを逃がしたし。マネージャーと父:謙作は以前から意を通じて行動しているようです。
ようやく父:謙作が事情を語ってくれまして、ジュニアモデルからスタートして大成しそうなカスミが父を気遣ってモデル業に身を入れようとしない。謙作が妻/カスミの母を失ったことも大きかったようですね。そこで謙作はわざとカスミを突き放し、マネージャーに託したということでしたか。しかし謙作もカスミが心配でならず、ときどきカスミ草をこっそり贈っていたと。
それでも、つい「カスミに会いたい」と独り言ちてしまい、それを聞きつけたアイビーイマジンが「カスミのモデルの仕事を潰せば会える」と言い換えて、妨害が始まったというわけですな。襲撃がカスミ本人に累を及ぼさないように行われていたのは、願いを捻じ曲げても、条件「会う」を消すことができなかったからなんでしょう。
良太郎らはイマジンを追って過去へ飛ぶ(謙作がカスミを追い出した当日)。逸るウラタロスを押さえて良太郎を乗っ取ったキンタロス、あろうことか暴れるアイビーイマジンを放置して走り出す。何するのかと思ったら、マネージャーのもとへ向かうカスミを追ってたんですか。事の真相「(カスミの)夢(モデル)を叶るために、わざと突き放したんや」を伝えるためですね。
キンタロスはいったんデンライナーに戻り、オーナーから追放を宣される。しかし、アイビーイマジン討伐だけは許可される。許されざるも己が尻ぬぐいであり、最後の仕事というわけですね。前戦で動きが直線的な弱点を見抜かれている電王アックスですが、アックスを上へ放り投げておいてからの一刀両断(ダイナミックチョップ)で決着。
現代に戻って来まして、前話冒頭のカスミへの取材のタイミング。K良太郎/キンタロスの訴えにもかかわらず、カスミはモデルを諦めてない。が、前の歴史ではカスミ草抱えた良太郎をカスミが追ったわけですが、今度の歴史ではカスミ草をこっそり届けに来た父:謙作にカスミが気づく。父と娘再会となり、実はキンタロスの言葉をずっと覚えていたカスミは父と和解でめでたしめでたし。
これで、前の歴史での「父:謙作が娘カスミに会いたいと愚痴る」がなくなり、付け込むイマジンもいない歴史となる。ということで、一連の事件も存在しなかったことになり、かろうじてキンタロスへの処罰:デンライナー追放=永遠に時をさまようもなし。
ただし、(二度目の)今の状況を作った過去への改変も起こらないパラドクス(母親殺しのパラドクス)が生じてしまってはいまして、オーナーも説明はしないものの「だから時の運行は変えてはならない」と強く釘を刺す。
この辺り、ウィキペディアを読んでみると、ハードSF性出すと大変なんでコミカルやケレン味入れるようにしたみたいなこと書いてありますな。そこを映像作品で何とかやろうとしたようなのが例えば「ゴジラSP」ですけど、中途半端に終わってしまってました。電王の路線が適切、あるいは無難なのかもしれません。
次週はリュウタロス登場のようでして、これで電王のベルトのボタンの数=4人揃いますね。
Re: 8月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/08/23 (Sat) 17:25:11
定例にしては遅れましたが、軽い近況報告。
お盆前後に、趣味のゲームブック攻略記事をブログで書いていたのですが、80年代に山本弘さんが雑誌連載していた昔の作品でして、昨年亡くなられた際の追悼本に掲載されておりました。
で、ストーリーがマルチエンディングで、ハッピーエンドとビターエンド(その他バッドエンドが多数)の構成だったのを、「ビターエンドの後日譚」を自分で2次創作的に書き始めて、久々に深度の創作脳になっていた次第。
定例感想が遅くなった言い訳ということですが、それとは別に、夏休みがいよいよ大詰めで、物理的に拘束される時間もあと少しという頃合い。
9月に入ると、少し気持ちの余裕もできて、あれこれ気を回せるかなあ、と。
今は、一つのことに夢中になると、それしか見えにくいタイミングだった次第。
改めて感想ですが、
★ゼッツ
9月からの新番組の公式サイトやYouTubeなどで、少しずつ先行情報が溜まってきまして、ワクワクさせてくる頃合い。
https://www.tv-asahi.co.jp/zeztz/
https://www.kamen-rider-official.com/zeztz/
メインライターが、エグゼイド、ゼロワン、ギーツを書いてきた高橋悠也氏で、それらの共通点がサイバー風味のスタイリッシュな作品。
ゲームやAIといった最新科学やバーチャルリアリティ的なバトル世界観がイメージされますが、
今度のゼッツは「夢の中を侵食する魔物ナイトメアを退治するのが使命のエージェント」ということで、夢世界をどういう演出で描くかが楽しみです。
主人公が「明晰夢」という能力で、個人的に感情移入が高そうな設定。ただし、表向きは無職で、寝てばかりのグータラ兄ちゃんに思われているとか。
主人公周りのキャラ配置が、怪事件を追う警察関係と、芸能マネージャーの妹とか。警察と、家族はライダーの定番ですが、芸能関係は少し珍しい印象。
後はライダーの能力が、序盤で発表されている範囲で、4タイプのフォームチェンジで、クウガ、電王、キバなどの系譜ですね。
とりあえず、今はまだ予習を楽しみながら、ガヴからの切り替わりをうまく乗れるようにしたいです。
★ガヴ
最強キャラっぽく演出された大統領が、主人公勢とランゴ兄さんの共闘で倒されて、ランゴ兄さんがラスボス化して続いた、ような感じですね。
もう、ここまで来ると、後は話をどう畳むか、という頃合いで、サプライズよりも予定調和でいい、と思いますが、
例によって、自分は最終回の1話前が一番の盛り上がりどころ、と考えるので、次回がクライマックスと期待しています。
最終回前で気になるのは、やはり井上優伯父さんとのドラマをどう解決するか、ですね。
ジープとリゼルの家族を亡くした夫婦の動向も、ここに来て膨らませようとしていますが、脚本家の手癖から考えると、「敵側に同情できる背景があっても、罪は罪としてしっかり過酷な罰を与える」という人なので、後から改心したから許される……という甘さはないだろうな、と。
その意味では、ラーゲ9ことラキアも危険信号は灯っているのですが、その辺の贖罪はドラマでたっぷり描いているので、これに追い討ちをかけて殺害されることはないだろうな、と。
残す敵キャラ候補が、ランゴ、ジープ、リゼルの3人だけなので、2話あれば、十分描けるだろう、と。ジープとリゼルはセットで退場でもいいし、生き延びて年末映画で決着を描く可能性もあり。
いずれにせよ、大統領が散ったことで、ランゴ兄さんには悪いですが、消化試合みたいに思えるのも同意です。
おお、これは最終話の結末が気になる、という最後の花火を、次回の放送で見せてくれるか、を期待しつつ。
まあ、味方陣営で犠牲者を出すような話だけは、勘弁をってこと。
★ゴジュウジャー
関智一さんが出世作のGガンダムのノリで、ハッチャケた総集編。
で、脚本はメインの井上亜樹子さんではなくて、TVドラマでは去年デビューしたばかりの新人さんみたいですが、
そういう人に、東映の悪口(自虐ネタ)をいっぱい書かせて良かったのか? という気になります。
その前の八手三郎さんなら、問題なく流せたのでしょうが。
とにかく、内容はほぼないようなので、関智さんの個人的な芸の引き出しを楽しむ回だった、と。
なお、この朝の一番のサプライズは、実はプリキュアで脚本が井上亜樹子さんだったこと。
ゴジュウジャーやりながら、まだ続けていたのか、と。
現在、28話中6話分で、4〜5回に1回は書いてある。メインの人が7話書いているので、執筆数的にはメインに次ぐナンバー2のポジション。
このペースで書けるなら、ガヴの香村さんに次ぐニチアサの女王になれるかも、と思いつつ。
ゴジュウジャーの次の話は、長谷川圭一脚本。
メインの人は8月いっぱいはお休みモードかもしれません。9月に向けての充電中なのかな。
ともあれ、ブーケが記憶喪失になって、ドラマが急展開ということではなくて、寄り道話っぽいですね。
記憶喪失ということは、いつもと違う演技を魅せてくれるってことで、あまり深刻にならず楽しめばいいかな。
最近、出番が少なくなったグーデバーンを寂しく思いつつ。
玩具的には、ロボと変身アイテム兼用なので、ゴジュウポーラーが出ていれば、ロボは出なくても、画面には映ってることになるのですが。
Re: 8月のスレッド(2025) - K.K
2025/08/25 (Mon) 22:39:15
定期感想その1です。
●仮面ライダーゼッツ
先行情報のご紹介やご解説、ありがとうございます。自分は東映公式Youtubeの電王観るときとかで「ゼッツもじわじわ情報開示進んでそうだ」と思ってた程度でして、公式サイトで「明晰夢の中で戦い、現実世界への浸食を防ぐ」といったところまでハッキリしてたの、少々驚きです。
ウィザードでは現実世界での敵と戦って、精神に巣食う原因を追いつめてました。ゼッツは、それと方向が逆になるということなんでしょうな。ちょっと不安になるのは「夢の中の出来事と分かって観ていて、危機感で盛り上がれるかどうか」です。第1話で「夢の中で防ぎ留められなかった場合の現実での被害」とか描いてくれるんだろうか。
その反面、「夢の中ならやりたい放題」となりそうな点は期待したいかも。今はCG使って摩訶不思議な世界作るとかあるわけですんで、夢ゆえのシュールな場面、アクションとかがあるといいなあと。例えば「ドクター・ストレンジ」みたいのですね。
●仮面ライダーガヴ(第49話:俺はお菓子を信じてる)
こちらでの「最終回の1話前が一番の盛り上がりどころ」というご指摘、言われてみると確かにそういう傾向あると思え、ワクワクしてTVerで視聴しました。自分が期待したのは「もう一波乱」なんですけど、そうではなくて「期待通りに風呂敷畳む安心感」といったものでした。それはそれでアリです。
風呂敷畳むと言っても、まだランゴが仕掛けてきた段階ではあります。が、それすらも大統領ボッカの後始末という印象を受けます。そう感じる理由を考えてみると、おそらくボッカ退場後のグラニュート界が静かすぎるのが原因かなと思えます。ボッカには政敵や反対勢力がいるはずですが、ボッカの死に反応して行動する者がいません。下剋上(?)したランゴの独壇場です。
なんか不自然だなとすら思ったんですが、ボッカが既にグラニュート界の敵対勢力を一掃してしまってたのかもしれません。劇中で一応の活動が描かれたのはマーゲンですね。ボッカが警戒する様子はあり、闇菓子で手なずけられて、ショウマらに倒されて退場。他に、既に死亡状態で出てきた政敵グラニュートもいました(催眠能力だけ利用された)。
力があったり、ボッカへの敵対心が強いグラニュートが既に掃討・粛清されているとすると、今話の状況はあり得るかなと。それにしても、物足りないというか「そうはならんだろ」感はぬぐえません。主だったグラニュートは既に闇菓子の虜にされてると考えたらいいのかなあ。それならボッカがいなくなっても、闇菓子を供給できる者=ランゴがいればいいことにはなります。
そういうモヤモヤを例えてみますと、今話を観る前の期待感は「牙狼1stでメシア打倒後に復活の暗黒騎士が立ちふさがる」(暗黒騎士>メシア)みたいなものでした。ふたを開けてみますと、牙狼1stのウィキペディア解説「メシアが倒れた後も鎧に怨念が集まり意志を持って復活して執拗に戦いを続けた」(暗黒騎士<メシア)みたいな印象。
どうやら綺麗に風呂敷畳むのが最優先の運びになってると割り切りまして、ともかく本編。ボッカに取って代わったランゴが再びダミーゴチゾウを動かして、人間牧場化計画を再開してしまう。もはや争点はランゴよりも人間牧場化計画になってる感じですね。しかし、対抗できる戦力は3ライダー(ショウマ、絆斗、ラキア)と「はぴぱれ」にいる幸果、伯父:優のみ。
ランゴはグラニュート界に戻り、まずは足元固め。親の威光を失ったリゼルを排除、ジープはストマック家に戻ることを求める。が、どうもジープはリゼルを見捨てられない感じですね。そうなると、ランゴは孤立といえる状況でして、味方は己が眷属くらいですね。それでもランゴは既に我が事成れりと思ってるようで、無警戒に眷属を人間界に送り込んでる模様。
これは劣勢なショウマ側にとって幸いでして、グラニュート界へのゲートを利用できる状況。折しも雨模様になりまして、これによりショウマが後で何か思いつくわけですな。ゲートを開けるのはストマック家でもあるショウマのみですんで、グラニュート界へは絆斗とラキアが先遣隊。ショウマはダミーゴチゾウの阻止のため残る。
ショウマは「はぴぱれ」に戻り、綿菓子を作って欲しいと幸果に頼む。綿菓子=雲という発想でして、雲なら雨を降らせられるから。その雨雲にデンテ製の解毒剤を仕込んでおくという算段ですね。強引な発想のようですが、うまく行きましてダミーゴチゾウによる催眠を解除、ダミーゴチゾウも破壊できたようですね。
そういうショウマを見ていた伯父:優はショウマらが仮面ライダーかと疑い、ショウマはちょっと迷ってから、そうだと打ち明ける。家族をグラニュート/ストマック家に奪われたことも併せて告白してますが、優がショウマの伯父(母みちるの兄)ということは伏せたままですね。
ショウマの居場所は「はぴぱれ」(に集う仲間)であるように思えますが、前にショウマが「『まだ』ここにいたい」というものですね。ショウマが「『ずっと』ここにいたい」と思える場所があるとしたら、優の「お菓子カフェ ひだまり」なのかもという気がします。最終回でそういう話が出てくるかなあ。
絆斗/ヴァレンとラキア/ヴラムは闇菓子工場に突入、ヒトプレスを奪還して工場を破壊。人間界ではダミーゴチゾウを無力化するわけですし、これで当面はヒトプレス狩りを阻止できますね(仮に狩られても闇菓子にできない)。もう人間牧場化計画は喫緊の危機ではない。
勝ったと油断していたランゴは対応が遅れる。それでも破壊された工場に眷属部隊を送り込みまして、絆斗&ラキアはピンチに。しかし、こういう場合の定番にして自分のツボである「ここは俺が防ぎとめる、お前は先に行け!」ですな。ラキアがしんがり引き受けるわけですが、絆斗を説得するにわざと侮って「俺(ラキア)のほうがお前(絆斗)より強い」がなかなかに刺さります。言う前にちょっとためらうところもポイントですね。
絆斗もラキアの本心は透けて見えてるんでしょうけど、あえて反論とかせず「死ぬなよ、ラキア」がいい感じ。そのまま脱出を試みますが、ゲート付近でジープが阻止に入る。ジープは「赤ガヴなら今頃ランゴ兄さんが」と言ってまして、待ち伏せはランゴの手配のようですね。後れを取りつつも抜かりはないか。
そしてジープの言葉通り、ショウマの前にランゴが現れて続く。次回「目指せ!おいしい未来!」では今話での3ライダーそれぞれの戦いで決着しそうですね。ちょっと不安なのがラキアの台詞「人間界も悪くなかった」です。ラキア/ヴラムだけは眷属の足止めは成功するも敗れるのか、それともゲート封鎖後のグラニュート界に残るのか。伯父:優にショウマが真相(母がみちる)を告げるのかも気になります。が、今話の雰囲気的には大団円来るんだろうと思えます。
●ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー(第27話:バトルで勝ち取れ! 一攫千金!)
真白が記憶喪失のブーケと関わり、吠らはクオンの招きで会社見学と別々のドラマ展開かと思ったら、どちらもブーケに収束して来るという展開。面白いのは、ブーケの記憶を奪ったのがクオン、吠らを誘い出したのもクオンということで、クオンが黒幕かと思える。
が、実は下剋上狙いのクオンの部下:設名新が下剋上狙いを明かして暴れ出し、こいつが吠ルートの黒幕だったか。かと思ったら、設名新の狙いもブーケだったと収束することで、やっぱりクオンの仕業なのか、みたいに揺らしてくるところですね。
設名新を演じる水石亜飛夢さんはキラメイジャーでは押切時雨/キラメイブルーですね。牙狼にも出演で、魔戒ノ花のクロウ役。仮面ライダーではジオウでアナザーファイズ/フォーゼに変身する佐久間龍一。アナザーでもライダーの実績にカウントされるとすれば、後はウルトラマンシリーズに期待ですね。
キラメイジャーでクリスタリア宝路/キラメイシルバー役の庄司浩平さんがガヴでラキア/ヴラムですから、今週のニチアサはキラメイから2名も出てくれてることになりますか。
それはともかく本編。冒頭は呑気な始まりでして、陸王様にきゃーきゃー言ってるブーケから。少し前に陸王と接触したブーケがちょっと深刻な感じになってましたが、立ち直ったようで安心です。が、女王テガジューンが「お前(ブーケ)の愛は我に向けるもの」と釘を刺してくる。これってやきもちとかすねたとかみたいな面もあるんだろうか。
ナイフ&ケーク夫妻もテガジューンに同調して圧かけてくると、追いつめられたブーケが俄然反抗、「愛を分かっていないのは、女王様のほうです!」と叫んで飛び出してしまう。この状況にニヤリとしたのがクオンですね。ブーケの後を付け、記憶を奪っておいて去る。
そこへ通りがかったのが真白でして、様子がおかしいブーケを放っておけなかったらしい。商店街へ連れて行ったり、いろいろ面倒見てますな。そういう真白も面白いんですが、ブーケの態度も興味深い。ブーケは記憶喪失ですから、真白とは事実上の初対面となりますが、すっかり信用して懐いてる感じです。やっぱり、根がお人好しのようですね、2人とも。
しかしマネーノーワン出現。記憶失ったブーケからすると見知らぬ怪人ですんで怯えまして、真白がブーケを庇ってマネー対決を受ける。真白もマネーノーワンも金持ちからボッタくってますが、真白は一応は正当なビジネス/世直し、マネーノーワンは詐欺ですな。しかし、真白も裕福とはいえない商店街の人々から法外な用心棒料を請求したりもする。
これはどう勝負か付くかと思ったら、あんまり考えても仕方ない決着でした(^^:。稼いでも使わないなら死に金だからマネーノーワンの負けなんですか。もっとも、自分としては稼いだ金眺めていたいという気持ちも分かるんだけどなあ(^^;。個人で株で大きく稼ぐ、いわゆる「億り人」だと通帳の金額がゲームのスコアに見えるんだとか。
それはともかく、真白は商店街からボッタくったようでいて、ちゃんと還元するわけですから、気分いいのは確かです。序盤ではブーケの飲み食いに分厚い札束で祓ってまして、普段からかなり商店街の収益に寄与してたりするのかも。ブーケも(おそらく記憶を失っているからこそ)「お金への拘りも愛」と真白に素直に感心できると。
マネーノーワンの死に金が消滅し、勢いは完全に真白へ。等身大戦では難なく真白/ポーラー勝利ですが、ファイヤキャンドルがブーケを連れ戻しに現れてややこしいことに。すっかり真白に懐いたブーケは帰りたがらず、行き詰ったファイヤキャンドルは真白に巨大戦を挑む。
それでも真白に勢いありますから、この勝負もと思ったら、召喚されたグーデバーンがすねちゃってるわけですな。真白がブーケとやけに仲いいとか、「こないだ父さん(テガソード)にも乗ってたよね」と、やきもちでしたか。自分もあのとき「真白がテガソードに搭乗して大丈夫か?」と思わないわけでもなかったんですが、その後は何事もなかったんで忘れてました。ここへきて、あれが効いて来るとは(^^;。
戦おうとしないグーデバーンにファイヤキャンドルのキングキャンデラ―が襲い掛かるわけですが、これを好機と現れたバトルジャパン/設名新がブーケを捕える。これに驚く真白とファイヤキャンデラ―であるわけですが、次話ではこの2人がブーケのために共闘しそうな予感がします。
ラストでブーケを捕えた設名新/バトルジャパンが何をしていたかといえば、クオンにより「クオンAIコンツェルン」へ見学に招かれた吠らへの応対ですね。最初は真面目に社内を案内してまして、医療用ロボット「ジェネボット」を見せてるときなんか、誇らしげな様子があります(ちょっとゼロワンのヒューマギア思い出したりしました)。
が、クオンに取って代わる野望を持つユニバース戦士:バトルジャパンというわけでしたか。「クオンAIコンツェルン」の技術を用いてバトルジャパンを強化、キラーバトルジャパンにしてたりもする。これでゴジュウジャーの指輪を奪えば、クオンに勝てるという算段なんでしょうな。
しかし、クオンがブライダン幹部になってることを知ってるんだろうか。「クオンAIコンツェルン」のナンバーワンたらんとしているということは、会社外でのクオンについては知らないのかも。もしそうなら、次話では器の差でクオンにしてやられそうな気がします。
Re: 8月のスレッド(2025) - K.K
2025/08/27 (Wed) 01:02:14
定期感想その2です。
●SAND LAND(第8話:潜入大作戦!)
後半「天使の勇者編」のドラマが進み始めたんですが、ちょっと不安に感じないでもないです。前半「悪魔の王子編」は結構テンポよく進んでたんですが、後半に入ると言い方が悪いですがちょっともたもたしてるかなあと。
前話から観なおしてみますと、どうやら1クールものでの最初の3話のパターンになってるみたいです。1話めは目を引くイベント起こして興味掻き立て、2話めでどうして1話めの状況が起こったかを見せ、3話めからドラマが転がり始めるというものですね。
それを後半からもやってるわけなんで、テンポ良かった前半がなかったことにされたような気がして、もたもたと感じたみたいです。とはいえ、主人公3人(ラオ、ベルゼブブ、シーフ)は人物像とかはもう描かれてるわけですんで説明の要はなく、その分進行が早いのは助かります。
ともかく本編。フォレストランドに潜入したラオらはさっそくレジスタンスに遭遇、さらにアンの素姓も知る。ジャム前国王の娘で、ブレッド大将軍のクーデターから逃れ、レジスタンスに参加して今に至る。なおジャム前国王は捕らえられて存命ながら、今話では公開処刑が宣告されてしまう。
気候の違いが彼我の戦力に影響することもちょこっと描かれる。フォレストランドは水が豊かな地域になってまして、降雨が多いからなんですが必然的に曇天が多くなる。月の光で力をチャージするベルゼブブには不利に働くわけですね。一方、敵の勇者/天使ムニエルとしては得意の雷撃を放つ源の雷雲を作りやすい。
ラオらは今話後半ではもう行動に移りまして、ラオ・シーフ組は城へ、ベルゼブブ・アン組は街へ。フォレストランド軍人に扮したラオ・シーフ組は易々と城に潜入。城門で誰何されるものの、ラオが「上官の顔を忘れたのか!」と叱責すると、警備兵は委縮して通してしまう。上が絶対というわけでして、ブレッド大将軍の****がどんなものかうかがい知れる感じです。
ラオらはアンから奪われたアクアニウムを発見・奪還し、ピッチ人から貰った麻酔銃で結露開いて城からの脱出図るも、敵首魁のブレッド大将軍が立ちはだかったところで次回へ。
ベルゼブブらも変装してジャム前国王公開処刑の場に辿り着くも、敵勇者ムニエルからいきなりの雷撃でして、どうやらハナから潜入がバレてたらしい(ラオらもそうだったのかも)。ムニエル、さらに大きな雷雲を呼び寄せて続く。
最初に「もたもた」と愚痴めいたことを申しましたが、ちょっと既視感覚えたのも原因かもしれません。ただし既視感は半ば以上、いい面もあります。どんな既視感かと申せば、初期のドラゴンボール(悟空がまだ子供)ですね。亀仙人→ラオ、ベルゼブブ→悟空、ブルマ→アン等の感じがします。そう感じますと「これって鳥山明さんの得意パターンかも」という気がしまして、その点では面白くなりそうと思えてきます。
●仮面ライダー電王(第13話:いい?答えは聞いてない、第14話:ダンス・ウィズ・ドラゴン)
リュウタロス登場なんですが、キンタロスと違って分かりにくいキャラクターですね。キンタロスのときと同じく、次の2話分でリュウタロスの掘り下げがありますんで、まあ大丈夫だろう(^^;。
初登場のリュウタロスが謎めいているためか、今週分はイマジン(オウル)については早々に明らかにしてますね。契約するところからして回想にせずに明示的ですし、イマジンが何を起こそうとしているかも明らか。分からないことを2つ同時には描かないということで、すぐ頭がこんがらがる自分としてはありがたい(^^;。
ともかく本編。冒頭は疲労困憊の良太郎を取り合いするモモタロス・ウラタロス・キンタロスですね。が、なぜか3人とも弾き飛ばされてデンライナーへ。ウラタロスだけは「今のは?」と何者かが良太郎の中にいると感じ取ったらしい。3人を追い出した(のかな?)良太郎は力尽きて気絶。
この1人コント(?)を見ていたのが公演管理人の戸山秀二。演じているのが、うえだ峻さんでして、「人造人間キカイダー」の探偵&忍者:服部半平で見覚えあります。戸山秀二は公園に集まる動物、小鳥に餌を与える動物好きですが、公園を占拠してダンスするグループには悩まされてる。グループのうち1人(レージ)とは何か因縁があるらしい。
良太郎は喫茶「ミルクディッパー」に帰り着いたようで(戸山が担ぎ込んだ?)、翌日は常連客の三浦から催眠療法受けてる。が、良太郎にはうまくかからず、脇で見ていた常連:尾崎のほうが過去を思い出す始末。しかし、ひっそりと愛理に術が効いちゃってたようですね。店内に飾った望遠鏡を眺めてうっとりする様子があり、その後は望遠鏡と共に置いてあった(隠してあった?)懐中時計を持って店の外へと。
ここまでずっと、戦闘中に近くをうろつく「懐中時計の男」が描かれるわけですが、ようやく「愛理と関係あり?」と暗示してくれた格好ですね。この後、さまようようでいて忘れているはずの思い出の場所に着実に辿り着く愛理。良太郎の回想では「幸せそうな愛理と寄り添う男性」がいまして、「この男性が懐中時計の男?」と気が付ける仕掛け(自分は前の駆け足視聴では気づかなんだけどorz)。
それは後のことでして、三浦の催眠は良太郎の中にいる何者か(イマジン:リュウタロス)を刺激したらしい。潜んでいたイマジンは良太郎をあっさり乗っ取ったようで、デンライナーにいたモモタロスらは直ちに異変を察知する。
一方、公園ではオウルイマジンが管理人の戸山と契約する。戸山が公園での餌やりを邪魔するダンスグループに悩まされているのに付け込んだようですね。オウルは戸山の願いを「公園から人を追っ払う」に読み替えて行動を起こしてしまう。
しかしオウルイマジンより早く行動を起こしたのが、良太郎を乗っ取った謎のイマジン=リュウタロス=R良太郎。人を操る術を持ってまして、ダンスグループを易々と従え、自分(R良太郎)のバックダンサーとしてしまう。
初手からその術を使えばいいはずなんですが、まずダンスグループを叩きのめしてから。公園に来る前からして、喫茶「ミルクディッパー」で相当に暴れた形跡もあります。喋り方は無邪気のようでいて、かなり荒っぽい面もあるようですね。
続いてオウルイマジンも暴れ始めまして、公園に来ようとする人々を無差別に攻撃して排除。このオウルイマジンですけど、先週の予告でちらっと姿が写ったとき、自分は「あれ、ジーク?」と勘違いしてしまいました。まだジークが登場するはずもなく、「白っぽい」だけで混乱してしまったようです。自分は一気見するのは苦手だなあと改めて自覚。
オウルイマジンに対処しなければなりませんが、良太郎を欠くモモタロスでは太刀打ちできず。そこへR良太郎/リュウタロスがダンサー引き連れて現れまして、電王ガンフォームへ。リュウタロスが戦う理由は小鳥の巣箱を壊したから。ダンスチームを叩きのめしたのも、猫をいじめたからなんでした。荒っぽいことをするリュウタロスですが、動物好き/弱い者を守るという面もあるわけですね。
しかし電王ガン/リュウタロスのバトルは荒っぽすぎるものでありまして、銃乱射で公園施設ぶっ壊しても気にしない。見かねたハナが止めたのに応じはしたものの、理由は「鳥の巣が壊れちゃうね」だから。周囲の思惑はもとより、憑依した良太郎の意思も顧みることなく、ひたすら自分基準で行動するようですね。しかし後半(第14話)では意外な弱点(?)が明らかになると、
ただ、リュウタロスはやるべきことがあると言い、それは「良太郎をやっつけないといけないんだって」。驚いたモモタロス・ウラタロス・キンタロスが駆けつけますが、やはり敵わない。ハナも止められませんが、「良太郎!」と呼びかけてみると、意外にも良太郎がリュウタロスをいったん抑え込む。
良太郎らはデンライナーに戻りまして、リュウタロスに話を聞くことに。デンライナー内ではリュウタロスも他のイマジンと対等ということもあってか、割とサクサク話を聞き出せてますね。もっとも韜晦しているような感じがありはしますが、リュウタロス自身が己のことをよく分かってないことが原因みたい。
なにせ、「やること(良太郎をやっつける)が頭の中に入って来るんだよ」だそうで。この時点では「電波が飛んでくる」みたいな危うさですが、ずっと後でラスボス:カイの指示と分かるわけですな。しかし、今はそんなこと(リュウタロスですら)知る由もなし。さらには、イマジンは大なり小なり「頭の中に入って来る」面があることも、リュウタロスを利しているようですね。
ただ、リュウタロスは言われるがままに動いているわけではなく(そういう性分ではなさそうだし)、成功したら「時の列車の車掌にしてくれる」ご褒美付きとのこと。しかし、なんだか矛盾した報酬でして、なぜなら「良太郎をやっつける」と良太郎に憑依しているリュウタロスも消える。車掌になりようがありませんな。そこはリュウタロスも知っているようなんですが、矛盾とは理解できないらしい。リュウタロスの理解力はどうやらかなり低いみたいですね(^^;。
リュウタロスによると、良太郎に潜り込んだのはウラタロスが憑依したときと同時。調べてみますと第5話ですね。もう東映公式Youtubeには動画ないんですが、ネット資料によると「良太郎をひきかけたトラックに光が迫り、衝突すると砂」という演出があったとのこと。良太郎に憑依するウラタロスは別に描かれてますんで、もう1体の謎のイマジンがいたと分かるらしい。うーん、全然分からんかった。その後、空手部員を投げ飛ばす良太郎(第9話)ですな。
ともかくも、そんな前から良太郎の中にいたため、ずっと姉の愛理も見ていたらしい。この後の描写を見るに、すっかり愛理に懐いちゃってたみたいですね。ラストでは「良太郎が死んだら、お姉ちゃん(愛理)が泣く」からという理由で、「良太郎をやっつける」という声の要求を停止してますな。リュウタロスはなぜかチケットを持ってますが、おそらくは声の主(カイ)が与えたんでしょう。
その頃、オウルイマジンの行動はエスカレート。公園を無人にしておいて、出入り口にバリケードを急造してしまう。そこへ管理人:戸山が駆けつけ、ダンスグループ引き連れたリュウタロスもやってくる。その中には戸山と因縁ありげなレージもいる。さらにオウルイマジンも現れ、契約完了を宣言、過去へ飛ぶ
その過去の日付というのが、10年前に公園にいた子犬コロが死んだ日ということですか。自転車にひかれ、獣医へ運ぶも間に合わなかったらしい。レージは自分の責任だと思い、罪の意識から公園に寄り付かなくなり、さらに公園を占有するダンスグループの一員になっちゃったと。
良太郎らもオウルを追って過去へ飛び、電王ソードで対処開始するも、戦いを楽しむが如きのモモタロスにリュウタロスが焦ったらしい。子犬コロを早く獣医に、ということですね。ただし、キンタロスのときみたいに戦いを放棄してではなく、さっさと片づけてということでしたか。
(電王ガンは先頭車内のコックピットではなく、車上にむき出しになってますね。止めの砲撃・銃撃も電王ガン自ら放つ。ちょっとガッチャマンFを思い出したりします。)
その通りに等身大戦、巨大戦を速攻で終わらせまして、子犬コロを獣医に運んで何とか助ける。これでレージの罪の意識も発生しない歴史となり、オウルイマジンが戸山の悩みに付け込むこともなくなったはずですね。今回はオーナーからのお咎めなしでしたが、歴史への影響が小さいということだったのかな。
一方、愛理は常連:尾崎の車で「いつもの場所」=「希望が原、星が見える丘」へ。愛理のぼんやりした回想/記憶では、男性と一緒であり、そこに喫茶店に飾ってある望遠鏡もあり、近くに良太郎もいる。懐中時計も手にしている。夜に至っても愛理は留まってまして、そこへ戦いを終えた良太郎が駆けつける。記憶が戻ったのかと気をもむ良太郎ですが、どうやら愛理は何も思い出してないらしい。
何も起こらなかったようでいて、しかし観ているこちらには「戦いの現場に必ず現れる懐中時計の男」と愛理には何かあると気づかせる仕掛けですな。懐中時計の男については、そろそろ正体知りたくて焦れてきてますんで、ちょうどいいタイミングと情報開示の程度の気がします。
Re: 8月のスレッド(2025) - Shiny NOVA
2025/08/28 (Thu) 23:02:34
定例感想です。
★ガヴ
ラスト1話前のクライマックス回。
ショウマVSランゴ、
絆斗VSジープ&リゼル、
ラキアVS眷属大群……の3本でお送りする最終話、と。
気になってた井上優伯父さんとのドラマは、とりあえず「仮面ライダーの正体明かし」だけに留めておく形。
まあ、この流れで、ショウマ母の件を打ち明けるのもショックが大きいでしょうしね。
最終回の後日譚辺りで告白かな。
さて、大統領戦で3人ライダー総決戦になったので、最終決戦は各ライダーそれぞれに分かれての個別決戦になった感じですな。
さよならラキア的な演出ではありますが、これは「死んだと見せかけて、ちゃっかり生きてた」って流れかな。
それより一番ピンチなのが、実は絆斗じゃないのか? という対戦カード。
絆斗とジープの間には、直接の因縁はないのですが、
ジープの変身するビターガヴが、酸賀さんの作ったものという間接的な因縁があったり。
さらに、絆斗もジープも、「愛する者(師匠と双子)の敵討ちのために改造された」という経緯が共通点。
ただ、絆斗1人で、ジープとリゼルの2人を倒すのは難しいと思うので、ピンチの絆斗を助けるために「力尽きたと思えたラキアが助っ人に駆けつける」だと燃える展開ですね。
絆斗とラキアの関係は、旧作で言えば、ドライブのマッハ(剛)とチェイスの関係に近いかな、と思えば、最後は絆斗がラキアの形見アイテムで強化変身という可能性も考えられるわけですが、できればラキアは無事であって欲しい。
でも、ヴァレンがプリンアラモードでパワーアップするという展開も、燃えるサプライズだろうし、一応、予測の範疇に入れてみます。
で、ショウマとランゴの兄弟決戦は、まあ、ほぼ予定調和の因縁の対決で、ここはもう、両役者の演技のぶつかり合いドラマとの相乗効果で、因縁昇華して欲しいもの。
ランゴが、グロッタの鎌や、ニエルブの弓剣を使って、亡き妹弟の想いも汲んでの感情吐露とかがあればいいかな、と。
本当に家族思いの長兄なんだけど、ショウマだけは受け入れられなかったとか。
で、ショウマも母親の仇ということで、絶対に和解はあり得ない、激しい気持ちのぶつかり合い……以外の展開は考えにくいな、と。
ショウマが絆斗たちと合流して、3人ライダー揃い踏みの最終決戦も見たいんですけどね。
それを実現するには、ランゴ兄さんがジープとリゼルの力を吸収して巨大化……という戦隊風味の展開になりますが、それはそれでかえって興醒めに思う。
何にせよ、自分としてはラキアの生存が叶えば、それで満足かな、とか。
ランゴが死ぬ間際に、「闇菓子さえなければ……」とつぶやいて、劇場版の幸せなストマック家を夢想して……という展開なら、感じ入りそう。
あとは、最終回に、ゼッツが顔見せするかどうかですね。
ショウマがお菓子を食べて幸せそうな夢を見ていて、そこにゼッツが侵入して来て、お菓子を横取りして去るとか、そんなオチで。
と、いろいろ最終話を予想してますが、最後は、「はぴぱれ」にラキアの姿があったらいいなあ、とか。
生きてたけど、人間界とグラニュート界のゲートは封印するエンドで、ラキアがそれを監視する門番になるとか、
だけど、年末にグラニュート界が新たな敵の出現でピンチで、ラキアと再会するきっかけになるとか、そんな展開もOK、と。
★ゴジュウジャー
長谷川脚本は、前後編だったわけで、結局、メインの井上亜樹子さんは8月いっぱいが充電期間だった、と。
まあ、その前に劇場版も書いてたし、そもそも初のメインライターで、28話中22話も書いてきたことが凄いわけで。
去年のガッチャードで、特撮ヒーロー脚本デビューして、まだ2年めですからね。
で、ガッチャードの準メインライターの長谷川さんが助っ人に来たようなものだから、今後は井上亜樹子、長谷川圭一、樋口達人の3人体制になる可能性も。
念のため、樋口さんは『風都探偵』のメインライターで、その後、『ブンブンジャー』が特撮デビュー。調達屋ことブンオレンジ担当の印象が強いです。
本作では、ガオレッド回と、ルパパト回で、どちらも坂本監督とのコンビで燃える前後編を担当した形ですね。
井上亜樹子さんが、戦隊に詳しくないけど、新しい(意外性の強い)サプライズなお話を連発する一方で、
戦隊マニアを喜ばせる旧作オマージュ性の強い、燃える話は樋口さん担当という印象(坂本監督効果も大きい)。
で、そこに長谷川さんが加わると、どうなるかな? と思ったら、ブーケとクオンを掘り下げる?
9月に向けての橋渡し的に、次回は結構、重要な設定が公開される? 的な噂も聞いた次第。まあ、あくまで噂なんで。
ともあれ、長谷川さんがただのゲスト脚本家なのか、それとも9月以降の展開で重要なポジションを占めるサブライターに急浮上するか、に注目しております。
長谷川さんは、ウルトラとライダーはこれまで書いて来たけど、戦隊は今回が初執筆になるんですな。ちょっと意外。
形としては、ガッチャードに途中参加した井上亜樹子さんを、今度は逆の立場でサポートする流れで、しかも、今回、熊手真白、ブーケを掘り下げて、次回はそこにファイヤキャンドルとクオンも絡めて、掘り下げるというベテラン芸を見せてくれそう。
なお、長谷川さんの今年のお仕事は、ガッチャード・スピンオフの『ラケシス』の話を春ごろに発表して、それ以来ですね。
もしかすると、ゴジュウジャーの後半に向けての準備もできていたのかもしれませんね。
ガヴ最終話とは別の形で、注目に値しそうな次回放送です。