創作と鑑賞の談話室

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8月のスレッド(2026) - K.K

2026/08/01 (Sat) 00:00:57

 8月の雑談スレッドです。

Re: 8月のスレッド(2026) - Shiny NOVA

2026/08/01 (Sat) 06:27:37

 ゼッツの感想です。
 劇場版は見てませんが、ネット上の声から大筋のストーリー把握を試みましたので、それも確認しつつ。

★TVの話

 母親レディの構築した幻夢の世界で、幸せな母娘ライフ、夢のアイドル芸能人生活を堪能するねむ。
 しかし、彼女の幸せを脅かす悪夢の影が。
 その正体は、彼女自身の悪夢の産物オブリビオンだった。
 オブリビオンは、ねむと一体化して、全てを忘却消去しようという欲望を抱いていたが、レディの幻影能力でねむの偽物の幻影に騙されて、封じられていたのだった。
 オブリビオンは、ファントム=レディの裏切りを責め、触手で拘束したうえで、ねむと一体化しようとする。
 そこに、消失したかと思われたゼッツ・エクスドリームが、赤い月から降臨して、ねむのピンチを救い、オブリビオンを撃退する(あくまで撤退させただけで、完全消滅はさせていないと思われ。オブリビオンはねむの悪夢なので、ねむでないと完全消滅はさせられないと認識)。
 そして、ゼッツは夢の再構成能力で、ねむの失われた記憶の再生を行うが、彼を自身の計画の邪魔者と見なしたレディに攻撃される。
 ねむを連れて何とかその場を逃れたゼッツ=莫は、現実世界でねむを目覚めさせて、「ねむ発見」のミッション達成を彼女に告げるのだった。

 そんなわけで、以前の予知夢世界では、カタストロムによる夢世界の破壊によって、強引に夢世界の住人であるねむを現実世界に引き出したゼッツでしたが、
 その話は改変されたので、ねむはここまで夢世界の住人として、現実では行方不明のままだったのですね。予知夢では、夢と現実の境界の壁を自ら破壊した莫でしたが、今回はそういう乱暴な手を使わず、手間暇かけて、ようやく、ねむを現実世界に呼び起こすことに成功した、と。

 ここから、ねむによって消された現実世界の再構成、そしてレディとの対決に流れると考えますが、それと劇場版がどう絡むのか。

★劇場版の概要

 実のところ、劇場版の世界観は、TVの現状とは噛み合わないパラレルな状況設定のようです。
 ただ、もしかすると「TVの最終回後のストーリー」と推察されていて、最終回がどうなるかの予測を感じさせるものとのこと。

・莫:夢世界のエージェントとして活動。今回は、死にゆく運命のノクス(小鷹)の命を救うため、予知夢と夢改変の能力を使いまくって、ノクスが死ぬたびにリセットを繰り返して、「ノクスを救え」ミッションを頑張る話。

・ノクス(小鷹):現実世界の刑事として活動。従兄が仮面ライダー夢現として「白昼夢」の力で日本改造計画を企てているので、それを止めるために戦う。そして死ぬ。死ぬたびに、莫の力で蘇り、莫とのバディ関係をTVよりも濃厚に築いていく。

・仮面ライダー夢現:劇場版の敵。ノクスの従兄。公安に所属して、日本を守ることに執着する国粋主義者。「白昼夢」の力を使って、現実改変できる。怪事課の捜査で分かる彼の背景が、「幕末において攘夷派志士として戦い、敗れた一族の子孫で、西洋かぶれした日本を外国人どもの手から取り戻す」ことを悲願としている。
 西洋文明の産物であるCODEが、夢の力で日本を支配したと考えて、ノクスをCODEへのスパイとして送り込み、内部から組織を破壊させようと考えたらしい(ノクスの背景事情の補完)。
 CODE壊滅後に、本格的な行動(理想とする、外国人や外国文化の影響を排除した真の日本を構築する)を行い、その過激さを止めようとするノクスと対立することに。

・怪事課の2人:今回は夢世界ではなく、現実主体の物語なので、蚊帳の外に近い立ち位置のTVよりも目立った動きを見せる。
 ノクスのバックアップの他、なすかさんは一時的に復活した紅覇と再会し、TVではできなかった会話と別れをきちんと描いてみせた。その意味で、TVの補完作品として好評価らしい。

・ねむ:現実世界でアイドルをやってる。どうやら、この物語では、莫が夢世界の住人に、ねむが現実世界の住人に、という形で2人の住む世界が置き換わっているらしい。最終回がそういう結末になるのかも。
 莫の活動の結果、テロリストとして指名手配された彼を助けるために、アクティブに動き回るらしいけど、ナイトメアの能力は使えなくなっているようで、特にエージェントというわけでもなく、物語の大筋には影響しない程度の脇役扱い。


 一応、ねむのアイドル活動、刑事としてのノクス、世界の影で暗躍しているゼッツ=莫という構図は、TVでレディがねむのために構築した幻夢の世界に類似しているので、
 レディの理想が、莫の協力で現実のものになったのが、劇場版と考えられます。ただ、レディ自身は、莫同様に夢世界の住人として、ねむとは別れて、彼女の幸せを影からそっと見守る立ち位置に落ち着いた模様。
 物語の終盤に登場して、「ねむの平穏な生活を脅かす仮面ライダー夢現は許さない」と宣言して登場。ゼッツとノクスを支援するため、散って行ったCODEのエージェント(ジーク除く。彼は自力で復活して、夢現に勝手に絡む)を召喚。
 ゼロ、スリー、ファイブ、シックスの面々がレディの記憶から復活召喚されて、CODEのエージェント集結から、夢現の手勢と派手な大立ち回りを見せた後、ゼッツの強化形態、エージェンドリームに力を託す流れになる。

 ということで、夢世界を中心にして、現実描写が従に回りがちなTV放送に比べて、劇場版は現実主体、それをフォローするための夢要素という見せ方で、そちらの方が従来の平成・令和の仮面ライダーらしい作劇になっているようです。

 ここで敵役の夢現とゼッツの対比がなかなか面白いのですが、強烈にアンチテーゼになっているんですね。

・ゼッツ:アメコミ成分濃厚な、夢の力で戦うライダー。現実世界に直接干渉する能力は弱く、夢世界を改変することで間接的に現実世界を改変する(ブラックケースの利用)、搦め手が得意な傾向。最大の特徴は、もはや絶対に死なない、現実離れした存在になっていること。
 本人は死なないけど、ノクスが何度も死ぬことで、無敵・不死身だけど万能ではない、もどかしさと緊迫感を演出している。

・夢現:白昼夢の力を持った、和風の要素を濃密に体現したライダー。本来はデイドリームという呼称で呼ばれるところを、漢字表記の夢現に自ら改めるぐらい日本好き、西洋嫌いというキャラ性。
 白昼夢の力は、現実世界を直接改変できる能力で、ゼッツの間接的な改変能力と、互いに改変合戦を行うらしい。現実を即座に改変する能力は、ゼッツのように死なない能力、予知夢を駆使したリセット能力を持たない代わり、配下の兵士の大量召喚や、物品生成など物理方面で、いろいろ魔法のような力を発動するようですな。改変というか創造に近く、また心理面でも、大衆扇動するぐらいなら行える模様。
 個人の記憶改変や、時間の巻き戻しはできないみたい。

 とにかく、夢現は「CODEと西洋文明に毒されたこの日本はダメだ。私が正しく導いて、真の理想的な日本を築いてやる」というようなキャラ。
 メガテンの国粋主義者ゴトーさんのようなことを言っちゃう人ですな。

 でも、とことん日本を愛すると言っていた彼が、ゼッツに追いつめられると、「理想どおりにならない日本など破壊してやる」と口走ったようで、倒される寸前に小物化が露呈する奴。

 まあ、アメコミVS和のテイスト、夢改変VS現実改変と、ゼッツのアンチテーゼという名目で作り込まれた敵ということで。

 TV放送がいかに、この劇場版ワールドに流れていくのか、あるいは流れこまずに結局、パラレルになるのかを、残り一月、見守りたく。

Re: 8月のスレッド(2026) - K.K

2026/08/03 (Mon) 22:34:45

 定期感想です。

●仮面ライダーゼッツ(第46話:甦る)

 こちらでAIのまとめを拝読し、アメコミヒーローっぽさが海外展開へという点、感心してましたら、日経記事で「東映が仮面ライダーで米国市場へ再挑戦」旨の記事を目にしまして(東宝はゴジラで同じくとのこと)。AIまとめで海外展開を意識してなかったら記事に気が付かなかったかもしれません。

 ゼッツが最初から米国市場狙いで作られていたとしたら興味深いことであるし、そんな視点のなかった自分はいろいろ見逃してたかも。そしてご紹介頂いたゼッツ劇場版では国粋主義的な敵が出てくるわけですな。少しメタ的に考えてみると、米国市場に乗り出すゼッツが国内に留まろうとする敵を撃破するとなりましょうか。

 といったことを思ったわけなんですが、こちらでの劇場版のご解説が大変参考になっております。毎度申してる気がしますが、ネットでのネタバレ解説とか自力だけで見てもなかなか正確に理解することが難しく。こちらで伺ってからようやく他の方の解説が分かることが多いです。いつも助かっておりまして、改めてお礼申し上げる次第です。

 TV本編なんですけど、今週も感想に困ってしまいました。先週分と合わせて考えて、起こったことを時系列で並べてみると、自分が期待しテンション上がりそうなことが起こってるんです。が、先週分は不思議なことが立て続けに起こるも、なし崩しで解決する。今週は先週分で何が起こっていたか解説する。

 これは自分が観たいものではなかったようです。先週分の録画から観なおしてはみたんですが、自分の好みのパターンを見せないように工夫しているのかと思うほど。劇中で起こっていたことは、例えばねむと莫のニアミスがありますね。ねむと莫が遭遇していれば、ねむが莫を認識できていたら、事態は解決に向かう。しかし、そうならない。

 そこを、ねむと莫のリアルタイムで描いてくれたら、観ていて「あともうちょっと、いや駄目か」みたいにハラハラできたと思うんです。ねむが現実と夢世界をあべこべに捉えている点、もどかしさを強める描写もできるはず。しかし、一切を事後に説明するのみで終わっちゃう。なんだか、面白さをお預け食らったような気分です(^^;。

 ただ、あくまでも自分の好みではということであります。が、ここまであれもこれも好みを外してくるというのは、自分にとって実に不運だなと思う次第。

 ともかく本編。自分は前話でオブリビオンゴアが倒されたと思ったんですが、こちらで生存説を伺い、さらに次回予告でオブリビオンゴア再登場とあり、勘違いを正しました。オブリビオンゴア健在となれば、ザ・レディ/ファントムゴアの焦りが何かも分かろうというものですね。つまり、ねむがいつオブリビオンゴアに乗っ取られるか分からない危機が続いていると。

 しかし、ともかくは前話の不思議現象の種明かしから。(実は夢内の)ねむが眠って見た夢は現実の出来事だったと。自分は夢内の夢だと勘違いしてまして、ねむの夢世界に侵入できない莫/ゼッツでも夢内の夢には干渉可能だと思ったんです。が、オブリビオンゴアの顕現の影響でねむが眠りから覚めたわけでしたか。

 しかし、ねむは現実を悪夢だと勘違いしている。無人の街も、莫/ゼッツがねむの宣伝ポスターに残したメッセージ(Recall the dream)も、ねむを追って来る怪人(実は莫)も悪夢での出来事と思っていた。が、追って来た怪人の前で気絶(夢内では覚醒)したとき、莫は現実のねむを確保したわけか。

 じゃあ、それまでの現実のねむの身体ってどうなってたか気になります。描写を見る限り、夢内のねむが眠ると現実のねむが目覚めていたようです。現実のねむはどうやって生きてたんだろ。水や食事はどうしてたのか。仮にオブリビオンゴアの顕現の影響がつい先日だとしても、それまでどこで寝てたのか。生命維持装置はあったのか。ちょっと分かりません。

 そこは後で解決するかもしれないとして、ねむを確保できれば莫は万能のエクスドリームライズカプセムを使って、ねむの夢に侵入でき、前話の勝利となった。ただし、オブリビオンゴアは倒し切れず、ファントムゴアに至っては倒しようがないことを明らかにしただけ。

 ねむの身を危惧するザ・レディ/ファントムゴアの再襲来は必至で、どう対応するか。そこで闇/影の力を持つノクス、というわけですか。幻影には闇、ということらしい。小鷹の記憶しかないノクスは、それでもクローゼットの奥のゼッツルームに引き寄せられてくる。

 そこを捕まえて、万能のエクスドリームライズカプセムで記憶を戻し、ノクスとしてもライダーとしても復活となる。そしてライダーノクスは期待通りに闇の力でファントムゴアの変幻自在を封じて捉える。が、倒す手はないらしい。そこはノクスも最初から覚悟していたようで、自ら作り出した闇にファントムゴアを自分ごと引きずり込んで封印すると。最後の言葉は「後は任せたぞ、ゼッツ」。

 この流れは自分の好みピッタリなんですけど、テンションが思ったほど上がらない。2割足りない感じです。なんでだろうと考えてみると、どうやらノクスが「CODEを壊して満足し、燃え尽きちゃった」からのようです。自分はそこでノクスに期待するのをやめちゃってた。もしノクスがCODE壊滅後も何かを諦めきれてない様子だったら、違うものがあったかもしれません。

 次回「救う」では、現実世界ではノクスが眠りに落ちており、どう復活させるかが焦点になるようですね。うーん、やっぱり夢内で悲壮な運命であっても、現実では何とかなるってのは危機感が今一つになっちゃうかなあ。と言っても、残り話数から考えて「現実でも消えたノクスを探して」なんてやってる暇がないのは確か。

●角醒ハンター オメガホーン(第2話:示せ!キャプテンの資格!)

 まだオメガホーンのドラマを進めるための準備といった感じで話が進んでおりますな。オメガホーン独自の世界観とかは当然ですが、前作ギャバン・インフィニティとのつながりも示す必要があるようでして、なかなか手がかかりそう。自分が通例と思う「第3話からドラマが転がり出す」とはならないかもしれません。

 前話(第1話)での予告で怜慈以外のギャバンが出ていたわけですが、オメガホーン世界と並行してギャバン世界でも時間が進んでるという描写でした。ギャバン世界に怜慈が見当たらず、オメガホーン世界に怜慈そっくりの鉄壁のレイジがいる。怜慈が次元超越してレイジになったと匂わせてると考えていいんでしょう。オメガホーンの地球はギャバン世界視点では未発見の地球なのかも。

 そして今話冒頭では主人公シャウトが道具屋にエゴルギアを売ろうとしたら、エゴルギアじゃないと断られる。となると、それってエモルギアなのでは、となりますな。オメガホーン世界では「エゴ=己の道を貫く心」とのことで、意志優勢なんでしょう。ギャバン世界では「エモ=感情」優勢で、だからエモルギア。

 しかし「意志>感情」であれば、エモルギアは活性化しづらいはず。冒頭のエモルギアも感情を受けることができず、活動停止して古びた見かけとなってそう。ギャバン世界からは感情/エモルギアの乱れを観測してるわけなので、意志/エゴルギア優勢のオメガホーン地球が発見できない、ということか。いずれ、誰かの感情が爆発してエモルギアが活性化、それを察知したギャバンが急行して来るとなりそうな気がします。

 そこを劇場版ギャバン(太陽が泣いた日)で触れてるのかなと思ったんですが、ネットでの感想を読んでみると、ギャバン第21話と22話の間の出来事らしい。オメガホーンからの顔見世はあるそうなんですが、ギャバン最終話の後日譚的なものはないそうで、ちょっと残念かも。オメガホーンTV本編だけでギャバンとのつながりを観て行くしかないですな。

 ともかく本編ですが、冒頭とラストでギャバンとのつながりを示唆するものの、まだまだ踏み込んでは来ませんね。メインドラマは詐欺師的なハンター:虫眼鏡のクヒオンへの成敗でしょうか。これに双子のハンター:剛胆のエイル・剛直のアルが角獣・剛角を以て挑むものの一歩及ばない。

 そこでシャウトと炎角が加勢、エイルとアルは角獣・剛角を2人に貸して勝利する。が、エイルとアルは剛角を活かすだけの力がまだないと悟り、シャウトに剛角を託す。この流れからすると、剛胆のエイル・剛直のアルは第1・2話のゲストだったように見えるんですが、ここまで潔いとゲストでは惜しい気もしてきます。そう思うようなドラマ作りをしてるんでしょうから、いずれエイルとアルはレギュラーとして復帰しそうな気がします。

 敵組織もじわじわ紹介が進みまして、レイジも所属するイバル連合ですね。リーダーの絶暴のイバルはなかなかカリスマ性があるようでして、特に飛導のバーサーからの信頼は厚い模様。悪党狩りも率先して行ってる。ということで、敵だが悪ではないという感じが見えてきます。(おそらくは炎角に対する)絶炎角もいるわけで、やっぱりシャウトに対する(将来の)ライバルの立ち位置か。

 となると、全編を通じてシャウトらが戦い倒すべき敵が見えないわけで、その辺りはまだまだ先なのかも。もしかして、ここでもデスギャバンが関わって来るので伏せてある、とか妄想をたくましくしたりしております(^^;。

 次回「味わえ!怒りのタッグバトル!」では、シャウトらを付け回していた「波斬のギリコ」がはっきり絡んで来るようですね。そうやって、しばらくはレギュラーキャラクターを紹介していく流れなのかも。

Re: 8月のスレッド(2026) - Shiny NOVA

2026/08/07 (Fri) 00:19:15

 定期感想……の前に、いろいろ関連情報が。

★仮面ライダーマイス(9月放送開始)の制作発表およびギャバンの年末Vシネ発表

 とりあえずは、公式サイトとニュースサイトを挙げておきますね。

https://www.tv-asahi.co.jp/my-th/
https://news.livedoor.com/article/detail/31968446/

 8月に入って、一気に情報が解禁されたので、自分の中でも情報整理が追いついていませんが、

 マイスは十二支をネタにした多人数ライダー作品で確定ですね。
 マイス自身は、ネズミのライダーですが、フォームチェンジで十二支以外の動物にも変身できる模様。
 対立組織は、ネコのライダー・マオウが率いる十二支同盟で、
 それとは別に《不可思議》と呼ばれる怪人を倒す物語とのこと。

 マイス自身は、不可思議退治を使命とする名家のお嬢さま(ヒロイン)に仕える執事兼ボディガードで、また、お嬢さまには家庭教師のメガネお兄さんが付いていて、この3人が主人公勢になるか、と。
 家庭教師の兄さんは、たぶん途中で変身しそう。

 一方の十二支同盟も、不可思議退治を狙っているライバル集団ですが、すでにトラ、ウサギ、ヘビのライダーと変身者が発表されていて、さらにイヌ、トリ、ヒツジのライダーも変身後の姿が解禁。
 つまり、マイスとマオウ、もう1体のネコライダーのリドと合わせて、9人のライダーが発表された形になりますな。

 そして、メインライターは荒川稔久ですと? クウガの人じゃないですか。ライダーのメインを張るのは、25年ぶりとなります。
 まあ、その間に戦隊で、ゴーカイジャーやキラメイジャーのメインを張っていたわけですし、ゴジュウジャーでも4本書いていたわけですが、まさかライダーに帰って来るとは。
 
 もう、その事実だけで、マイスが楽しみです。

 一方、ギャバンは年末にVシネで、ライヤやデス・ギャバンとの絡み映画をやるのか。
 これが事実上の最終回になるのか、それともここから来年のプロジェクトRED第3弾につなげる流れなのか。

 オメガホーン劇中でも、ブシドー組とルミナス組がようやく交流するシーンが描かれて、ギャバン本編での不満材料が一つ解消された形だし、
 今後もオメガホーンのストーリーを進めながら、ギャバン小劇場もおまけ的に見せてくれるのか、いろいろ先行きが楽しみです。

★オメガホーン

 シャウトと炎角のバディ道中記を描きつつ、イバルと絶炎角をもう一方の主役のように並行して描く形かな。

 イバル側には〈鉄壁のレイジ〉がいるので、どうしても注目せざるを得ませんな。
 圧倒的な強者ぶりを見せつけるイバルの貫禄に対して、

 シャウトの方は、角獣を使ったバトルそのものに慣れていないから、トレジャーハンターの経験と組み合わせながら、いろいろ学んで成長する流れですな。
 そして、前回、多機能で優秀なスーツだけど、攻撃性能には欠けると考えていたら、炎角が融合することで、攻撃性能が追加されるのか。
 この見せ方は面白いと思いました。

 さらにスーツを装着する際に、ギャバンの蒸着みたいに光の粒子が一瞬で転換されるのでなく、きちんと手間かけてスーツの頭部部分がギミック変形したりする見せ方もいい。
 この装着の段取りをしっかり見せてくれるのが、これからバトルだってワクワクさせてくれるわけで。

 インフィニティの場合、蒸着の見せ方の演出が、期待に反して下手だったと考えます。
 ギャバンのナレーションは、烈がアクションの途中やピンチの際に瞬時に蒸着。そのまま、高所に空中移動してから名乗りを上げる。
 そこで画面がギャバンの勇姿を映して、止め絵に入り、いつものナレーションが入る。「では、その蒸着プロセスをもう一度見てみよう」
 つまり、展開中のアクションを一時止めて、時間を巻き戻して視聴者へのサービスとして、もう一度ゆっくり見せてくれる、と。

 インフィニティの場合、「もう一度、見せる」という演出を挟まず、敵の前で普通に蒸着している。アクションしながら変身という戦隊でも普通にやっていた演出すらほとんど見せず、しかもナレーションが流れている間、時間をたっぷり掛けて悠々と変身しているので、1ミリ秒というセリフに説得力がちっともない。
 セリフだけ旧作をマネして、全体の演出とはチグハグなんだから、瞬時に変身というギャバンの魅力を再現できていない、と。

 一方のシャウトの「ハンタータイムだ」の掛け声から始まる着装は、帽子のつばを後ろ向きに回して、スーツが形成される様や、マスクが機械音の演出で顔を覆う様をじっくり見せてくれて、しっかり段取りを追ってくれている。
 さらにハンターバトルは、きちんとルールのある儀式みたいなバトルの設定だから、敵側も格式に乗っ取って、名乗りや準備行動(角獣の召喚や武装への融合)を行っている。

 ハンターの流儀ってものがあるから、敵役もその流儀は守ってくれる。
 まあ、イバルは名乗りの流儀には乗っ取らず、さっさと掛かって来い、と挑発するスタイルでしたが。

 ともあれ、シャウトと炎角の復活を、イバルが知ったときから、ストーリーが大きく動き出すと思いますね。
(今回はここまで。ゼッツ感想は次回)

Re: 8月のスレッド(2026) - Shiny NOVA

2026/08/08 (Sat) 01:56:36

 感想の続きです。

★ゼッツ

 前回のねむ視点の描写の謎が、莫の解説によって、いろいろと種明かしされたわけですね。

 ねむ視点での夢と現実の取り違えと、ねむを脅かす影と思われたのがオブリビオンではなく、ゼッツだったというのが、ちょっとしたサプライズでもあったわけですが、
 そもそも、ねむは記憶がいろいろと消去されているから、あれこれ認知の歪みが生じても仕方ない、と。

 以前に莫の時にもあった「信頼できない語り手」のパターンですね。
 この作品、ミステリーとして考えるなら、作り手の見せ方がフェアではないような演出がいっぱいなので、今さら騙されたと知って、驚くことも怒ることもないのですが、

 今回のトリックの解説役(ミステリーでは探偵役)の莫が、エージェントではあっても、あまり知的だとか観察力に長けているという描写もなく、不死身ではあっても強引な力押しと、リセット能力による執拗な繰り返しと(諦めの悪さや忍耐強さに関しては歴代ライダートップクラスでは?)、やってることが脳筋で決してスマートではないな、と。
 夢の書き換えというチート能力を持ち合わせているのに、それを活用して、鮮やかに事件解決という浮世英寿風味ではなく、行き当たりばったりの試行錯誤の連続で、努力して苦労して、ようやく真相に辿り着くというキャラ性。

 ゼッツの姿で、コツコツ誰もいなくなった無人の現実世界をバイクと徒歩で探しまくり、ようやく、ねむ本体の居場所に行き着くという苦労を後から語る、と。

 ゼッツのカプセムに、調査活動に役立つ機能のあるものは何もなかったようですな。

 ここで整理すると、まず初期の4つ。

・フィジカムインパクト:通称・赤ゼッツ。格闘戦および肉体変容(マッチョ化や翼付与による飛行能力)が特長。パワーだけなら、カタストロムが最強なので、最近は使う機会がなかったけど、ねむちゃんを探すのに、破壊の力は必要ないし、バイクに乗ったりするには基本フォームがいいのだろう。
 あと、視覚や聴覚などの感覚器官が発達しているってことはないかなあ。こういう探索に役立つ能力って、本当にゼッツって使って来なかったんだなあ、と今回で実感しました。

・テクノロムストリーム:通称・青ゼッツ。射撃攻撃、風や水の流れを操る、機械系の操作が得意、幻影を投影できるなど多彩だけど、年明け以降は、ほとんど使ってない。
 一応、劇場版では、現実世界の銃撃戦で活用し、次回のTV放送でも扱うらしいけど、こういう小技系を活用する戦闘は序盤だけでした。年明けての一番の活用は、幻影を映すカプセムで、CODEのエージェントの襲撃をいなしたりしたシーンか。
 ゼッツが現実主体の物語なら、もっと活用できたかも。

・エスプリムリカバリー:通称・緑ゼッツ。自分以外の回復治癒能力と、壊れた物品の修復能力、そしてオプションのカプセムでバリアを張る能力で、年明け後も使用機会が多かった。
 ゼッツの戦闘パターンは、スマートに相手の攻撃をかわしたりするのではなくて、バリアで耐え凌いだり、破損を修復したり、もう敵の攻撃をくらうこと前提で、展開していますなあ。
 その行き着く先は、死んでも今のは予知夢と言ってかわしたり、銃弾で撃ち抜かれても、変身すれば超人的な自己修復能力と夢世界での時間引き延ばし作用で自然治癒したり、エクスドリームの夢書き換えで攻撃を受けてもリセット回避を連発したり……もはや倒しようがないレベルですな。
 だから、敵の能力も、「存在そのものを抹消」とか「攻撃が当たったら即破壊」とか「精神攻撃で罪の意識に呑まれたら自滅」とか、そんなレベルのチート戦になってます。

 で、結局、ゼッツ本人には使う必要がない能力だけど、破損した物(主にノクスのベルト)を修復したり、仲間を敵の攻撃から守ったり、たまに目立った活躍を示します。

・パラダイムワンダー:通称・紫ゼッツ。体の大きさを伸縮自在にしたり、重力を操る能力を披露。
 だけど、面白い戦闘映像も、年明け前に登場編含めて何度か使っただけで、年が明けると全く使われなくなった、一番の不遇形態。
 OPでは巨大化した紫ゼッツが、ビルの間を通っている絵があって、不思議パワーの再登場は楽しそうなんですがねえ。

・イナズマプラズマ:通称・黄ゼッツ。超スピードの形態で、年明け後も使用機会に恵まれている。
 とっさに敵の攻撃をかわしたり、強敵から一時離脱する場面で活躍している。

・カタストロム:特に色で呼ばれることはないけど、破壊の力で大暴れする形態。一種の暴走形態とも言え、莫がこの形態になったら、戦いを手っ取り早く終わらせたいか、怒っていることを表している。
 莫が番組後半で、推理力を忘れて脳筋キャラになったのも、このフォームの副作用かも。
 予知夢でノクスを殺害し、現実でノクスのベルトを破壊した、ノクスキラーの別名もある。

・オルデルム:カタストロムのコンパチで、使用機会は少ないが、人間と一体化したナイトメアを分離させることができる。
 美浪を助け、ジークをパニちゃんから切り離した。レディをファントムから切り離すのに活用するかを気にしてる。

・エクスドリーム:夢世界の書き換えで、夢の中ではリセット多用で攻撃を全て回避できるというチート仕様。ただし、ゴアナイトメア相手に、物理攻撃しかできないという弱点があったり、現実世界では夢現に勝てないという弱点をさらした。
 自身の夢であるカタちゃんは倒せたが、パニちゃんは撤退に追い込めても、トドメは夢主のジークでないと刺せなかったし、オブリビオンも同じ。
 ファントムに対しては、攻撃がすべて幻影で回避されるし、格闘能力も相手が上で、相性が悪くて倒せなかった。

 以上を見ても、調査や探索に役立つ能力は一切なかったですね。
 まあ、前半の謎解きメインのエピソードの時に、情報収集をカプセムの力でやったら、話がつまらないから、という理由があったのでしょうが。

 前作のゴチゾウや、その前のケミーなど、マスコットキャラは情報収集に活躍したりもしていたけど、
 カプセムはマスコットキャラじゃないので、勝手に動き回ったりはしない。そういう小物は、ギャバンのエモルギアにお株を奪われた形。

 次作のマイスは、エグズという卵型アイテムをベルトに付けて変身という仕様ですが、エグズがマスコットキャラかは不明。

 さておき、今回のストーリーでは、レディ=ファントムの思惑が崩れて、ねむを奪われたレディが莫に激怒状態のまま、自分の世界で指名手配犯に貶めます。
 劇場版では爆弾テロにされ、TVでは誘拐犯にされ、犯罪者の濡れ衣を着せられることが続いている莫。

 世界から消失した人を助けるには、ファントムとオブリビオンを倒す必要があるとのことで、幻影を覆い尽くす影の力の使い手であるノクスを、改めてファントムの世界から連れ出し、ねむとの接触でねむの記憶を呼び起こして、ノクス復活。
 そして、レディをノクスの構築した魔空空間に自分ごと引きずり込んで、半ば無理心中に追い込みました。
 どうやら、ノクスは死ぬのが大好きなようです。たぶん、ゼッツの物語で一番、死んだ回数が多いキャラか、と。

Re: 8月のスレッド(2026) - K.K

2026/08/10 (Mon) 23:04:34

 定期感想です。

●仮面ライダーマイス

 マイスのご紹介、ありがとうございます。サイトのほう、自分は気が付かずに(探してなくて ^^;)こちらでご教示頂いて、慌てて見に行くのが通例になってしまってるような。

 モチーフが十二支で、敵は十二支に漏れたとされる猫って、他作品でも扱われてたりしますな。例えば「フルーツバスケット」とか、のけ者にされた猫の悲哀の話だったような。どうやら十二支に猫がいないのを残念に思う人は多いらしい。

 マイスで十二支を表す(変身)アイテムは「ライドエグズ」なるもののようでして、語感的にジオウのライドウォッチを思い出したりします。その他にシードエグズなる武装強化用もあるとのこと。

 しかし、自分的に期待してしまうのが「レジェンドエグズ」でして、過去のレジェンドライダーの力を宿すとのこと。ジオウのように変身者が出演することはないんでしょうけど、過去ライダーをどのように表現してくれるかは期待したくなります。

 そしてメインライターは荒川稔久さんですか。こちらで挙げられている作品以外では、アバレンジャーがありますな。自分は画面サイズが4:3の時代の戦隊は一度観たら充分なのが多いですが、アバレンジャーはネットでもう2周しまして、また配信してくれたら観たいと思う作品です。画面16:9ではゴーカイジャーもそうです。
(でも、未見ですが「大魔神カノン」も荒川さんなのか(^^;。)

 いろいろ楽しみになる要素がありますが、ゼッツ絡みでちょっと残念なこともありまして、ベルトの斜め掛けです。ゼッツでそうなったわけですが、自分は特別な意味があるのかと思ってました。ついこないだまで、ゼッツなりの理由がないわけではないはず、と種明かしを期待し続けたり。

 が、マイスも斜め掛けだったんですか。だとすると、基本的なデザイン変更だったようですね。米国に再進出するためのアメコミ調デザインということかしらん。それはそれで歓迎する気持ちはあったりします。それでも伝統的な(?)腰に巻くスタイルが失われるとしたら、残念な気もしないわけではないですが。

●仮面ライダーゼッツ(第47話:救う)

 前話でノクスがファントムゴアを闇の世界に連れ去り(ノクスの悪夢内に隔離・封印?)、ねむは着々と記憶を取り戻していく。のですけど、ねむの回復にあまりドラマを感じない。現実世界を無人にしてしまうカタストロフからの復活という、本来なら劇的なもののはずなのに。

 たぶん「現実で消えた人を夢内で呼び出してエクスドリームでこすればOK」というのが、安易というかスムーズ過ぎる印象になっちゃってるせいだと感じます。何かを乗り越えて取り戻しました、みたいな感じがしないわけで。あるいは「うまく行かなければ、よりひどい状況を招いてしまう」みたいなハラハラがない。

 そのためドラマというより作業をこなしているように思えてしまう。ちょっと退屈してしまうわけですが、そのせいで余計なこと思い出したりもします(^^;。ねむが記憶を取り戻す前は(エクスドリームで難を逃れた莫以外は)全人類消えちゃってるわけですが、前にTVで「もし人類全員が突如消えたら、地球はどうなるか」って番組見たの思い出しまして。

 その冒頭ではまず原子力発電所に言及されていました。発電所からオペレータがいなくなって炉の制御が効かなくなってくるわけですが、自動で緊急停止(スクラム)が働いて原発は停止するだろうと。影響は電力が途絶えるだけ、とか言ってました。

 が、東北大震災では福島第一発電所は緊急停止後、全所員が必死の制御を試みるも炉心溶融まで行っちゃったわけで。ゼッツ世界(現実)でも同じようになっちゃうんじゃないかなあ。そのことは、こないだアニメも完結した「Dr.STONE」(ある日突然、全人類が石化する)でも同様のはずです。

 それはともかく(^^;、ゼッツの今話は無人の地球を取り戻す流れがすらすらと進んでいきますな。前話で無人化現象の核となるねむは確保、今話はまず悪夢内で闇に消えたノクスから。路上で眠り込んでるところを確保するも、精神は悪夢内の闇にあるようで目覚めない。

 それは後で解決することとして、次は富士見と南雲ですね。幸いというか、莫はねむ誘拐犯と目されてるんで、警察として富士見と南雲が莫のアジト(ゼッツルーム)に踏み込んで来る。そこでエクスドリームを2人に使って、現実世界でも富士見と南雲は復活。

 そうなってみて思ったんですが、夢内の設定:上司の南雲と部下の富士見って、なんだか自然というか、いい感じで絵になるなあと。この悪夢での2人のドラマ運びもスムーズでした。キャリア組の南雲と叩き上げの富士見って感じですね。第1話からそうなってたほうが良かったんじゃないかしらん。

 それはともかく(^^;、いったん現実に戻った莫はオブリビオンゴアと決着つけるべく、再び悪夢に突入する。そこでねむから語られるのが、莫の不眠なのか。生身のまま悪夢に行ったり戻ったりで寝てないと。まあ、不眠記録で言えばザ・レディのほうが上なんでしょうけど、そもそも莫の不眠って昨日や今日始まったわけでもないような。

 なにせ、(前半は予知夢でしたが)第1話から起きてるときは現実で、ベッドに入ると直ちに悪夢で活動してたわけで。そういうのをずっと観てきましたんで、生身のままでの悪夢と現実の行き来になったにせよ、あんまり前とは変わらないような気がしてしまいます。

 それに今話でも悪夢に突入した莫はゼッツとして全力で戦えてるわけで。不眠の影響とか感じられません。なんだか急に名目的にピンチ演出されたような印象です。が、もしかして劇場版での莫の立ち位置(基本的に夢の住人)につながるのかな。それなら納得できそうな気もします。

 悪夢内で全力を尽くすゼッツ/莫でありますが、オブリビオンゴアには当たり難いみたいですね。ついにほとんどのカプセムを失い、変身も解除。このバトルはゼッツが次々とカプセムを取り換えての多彩なものでしたが、こちらでゼッツのカプセムの復習・まとめをして頂いたのが視聴で大いに役立ちました。目的は「調査活動に役立つ機能」についてでしたが、色別で特徴列挙頂いたところは、今話のバトルまとめにもなってますね。

 万策尽きて倒れた莫にオブリビオンゴアが迫りまして、そこで今話では自分が唯一といっていい高評価ポイントとなるシーン。ジークの救援ですね。自分としてはジークに暴れて欲しいですし、莫がやられたと見せておいての実はジークが、という見せ方もツボです。

 それだけでなく、そこへ至る段取りとしてねむがエクスドリームを手にオブリビオンゴアに立ち向かうシーンもいい作用になってます。一瞬、「これで奇跡が起こるか?」と思います。が、ねむはあえなく返り討ちに遭い、絶望してしまう。そうやって、観ているこちらを期待から絶望と揺らしておいてのジーク登場であるわけですね。まさにヒーロー登場のパターンだったかと思います。

 絶望しちゃったねむなんですけど、オブリビオンゴアが語る内容からしますと、どうもまたもや正体不明になっちゃった気もします。オブリビオンゴアはねむの「自分が存在してはいけないのでは?」という不安から生まれたと言う。じゃあ、ねむを生み出したナイトメアは誰なのか、という問題が再び浮上してしまいます。そいつこそラスボスっぽいとも言えるわけで、どうもスッキリせんです。残り3話しかないのに(^^;。

 次回「儚くなる」では、予告映像にノクスが出てまして復活確定ですか。しかもジークと共闘。こういう言い方は良くないんですが、結末に向けて淡々と進んでるような、消化試合となってるような気さえしてきます。かといって、クライマックスはもう済んじゃったという印象もない。どうにも落ち着かない感じです。

●角醒ハンター オメガホーン(第3話:味わえ!怒りのタッグバトル!)

 オメガホーンはまだ第3話ということを忘れそうになります。そこは前作ギャバン・インフィニティから続いているということがあります。が、もっと大きいのは、主人公:炎のシャウトについて「この状況なら、こうしそうだ」という予測が働くことにあります。

 今話では村に圧政を敷く敵(悪代官?)に対してシャウトが立ち向かうわけですが、敵がバカにしたエゴルギア:捕角を以て敵を倒しに行く。あそこは(自分が出張りたい)炎角は意外そうにしてましたが、観ているこちらとしては「そう来なくっちゃ」です。言い換えると、主人公に何を期待していいか分かっちゃう。これは普通は相当に回が進まないと発生しない現象ですが、オメガホーンでは僅か3話で起こりました。分かりやすく作ってあるんでしょうな。

 自分は前話で「第3話からドラマが転がり始めるのは難しそう」と予想したんですが、あに図らんやでした。敵組織を掘り下げつつ、主人公シャウトと敵ボス:絶暴のイバルの因縁を作り始めてます。イバル連合支配下の村:スコヴィラの解放・奪取ですね。

 スコヴィラの村ではイバル連合の代官(?)辛口のジェロキア&笛吹きハネバロが村人に強制労働を強いている。エゴルギア発掘ですが、村に利をもたらしておらず、純然たる収奪ですな。しかし都市部では飛導のバーサーが子供にも慕われるほどであるし、悪党ハンターから市民を守っていることに対する信頼が揺らぎない様子ですね。

 職人である砕厄のゲンノウは以前は荒くれ者だったが、絶暴のイバルに敗れて信服したらしい。単なる強さではない何かを持っているということですね。飛導のバーサーもイバルのそういう面を知っているゆえの忠誠なのか。

 ゲンノウやバーサー、さらに市民の態度からしますとイバルは善政を敷いているように思えます。が、スコヴィラの村でのジェロキア&ハネバロを見ると苛斂誅求の悪政にしか見えない。強制労働の成果は中央へ納められているようですから、ジェロキア&ハネバロが私腹を肥やしている様子はありません。

 これは、イバル連合が都市部と農村部で態度を変えているのか(分断統治)。それとも幹部ごとの性格の違いによるものか(イバルの統治力不足)。はたまた、他の黒幕が組織にヒビを入れているのか(絶炎角が怪しい?)。ちょっと分からないですね。もしかして、鉄壁のレイジが組織の内情に探りを入れているらしいのも、その辺りを見極めようとしているのかも。

 そして、そこへ炎のシャウトが絡んでいく流れですな。発端は波斬のギリコがシャウトにハンター勝負を挑んだことから。バトルは最初は調子よく進んだんですが、シャウトの使う炎角の力が突如消える。自分は「炎角の弱点:水のせいか?」と思ったんですが(屋内だが雨漏りあり)、シャウトのエゴの弱さでしたか。

 仕切り直しする間もなく、辛口のジェロキア&笛吹きハネバロが割り込んで来る。イバル連合支配地での無許可ハンターバトルは禁止、というわけでシャウトらは捕らえられ、スコヴィラの村へ連行される。そこでは村人が強制的にエゴルギア発掘に徴用されている。

 村人カンロがせっかく彫り出したエゴルギア:捕角が「弱い」として投げ捨てられたりする。エゴルギア発掘が楽しくて仕方ないシャウトからすると異様な光景。村人カンロの必死の抵抗を機に、シャウトらも悪代官(?)ジェロキア&ハネバロに立ち向かうこととなる。そしてシャウトが選んだエゴルギアは相棒の炎角ではなく、カンロが掘り出した捕角。上述しましたが、この流れは予想できて、かつ期待通りです。

 敵が2名なんで、シャウトには波斬のギリコが加勢し、シャウトはクモの糸でありロウソクでもある捕角を使いこなして快勝。まあ、止めは戦いたがりの炎角も加勢するわけですが、ロウソクと炎は相性がいいということなんでしょう。そうできたのは、今話序盤で指摘されたエゴの弱さをシャウトが克服できたから、となりそうです。

 勝ったシャウトはスコヴィラの村をイバルから奪ったことになるわけか。となると、支配地を奪われたイバル連合はシャウトらを外敵・侵略者と見做すはずですね。即ち、シャウトがイバルに向かって行く道が開かれた、となりそうです。

 ラストは何を考えているか測りがたい絶炎角と古代の石板らしきものを眺める絶暴のイバル。2人は肝胆相照らすようでいて、明かしていない腹の内もありそうです。

Re: 8月のスレッド(2026) - Shiny NOVA

2026/08/14 (Fri) 23:59:58

 定期感想です。

★ゼッツ

 まあ、ほとんど消化試合みたいな感覚ですな。

 ライダーの最終回付近で盛り上がるのは、敵の大掛かりな儀式やら怪物の大量発生で、世界が大ピンチという描写を見せて、そこから世界を守るための戦い、もしくは主人公の身にピンチが、という状況で、それでも最後の戦いに挑む悲壮さ、という盛り上げ要素があるのですが、ゼッツの場合、

1.すでに世界から人々は消失している

 つまり、主人公の目的は、滅びた後の世界の再生になるわけですな。
 目的は分かるけど、絵面的には危機感がほぼ感じられない。
 やはり、世界の危機で、悲鳴を上げる一般市民とかがいないと、盛り上がらんのですわ。

2.主人公はすでに夢世界の住人になっている。

 たぶん、伏線を撒いて、「兄の帰りを待つ美浪」だけど、もう兄は「現実の肉体を失った、仮初の存在」(幽霊みたいなもの)になっている。

 劇場版につながるなら、莫とねむの住む世界が交代して、どちらも夢を叶えてハッピーエンドなんだけど、取り残された美浪が寂しさを感じる。
 だけど、美浪は兄の代わりに、ねむちゃんのマネージャー活動で忙しい。
 一仕事終えて、夜に眠ると、夢の世界で莫と再会する……的な幕引きが想像できています。

 まあ、当たらずと言えども遠からず、じゃないかなあ、と思いながら、一応は答え合わせのために見る構え。

 何というか、もうサプライズな要素は、あまりなさそうだなあ、と。

 今回はジークがピンチの莫の救援に駆けつけたのがサプライズと言えなくもないですが、
 たぶん、これでジークが「オブリビオンはねむでないと倒せない」とか言って、ねむの覚悟を促すのじゃないか。
 ねむがゼッツに変身するか、それともドォーンに変身するか、あるいは全くの新キャラの仮面ライダーねむに変身して、将来のVシネやTTFC配信につながるキャラとしてデビューするか。
 まあ、そんなところかな。

 一方、気になるのは、レディことファントムの決着ですね。
 莫がオルデルムで、レディをファントムと切り離して、その後はレディが覚悟を決めて、ねむのために、ファントムとの訣別を意識しながら、自分は夢の世界でねむを見守っているから、ねむは現実で自分の夢を叶えなさい、って感じで幕引きするといいかな。

 自分の中の最適解は以上なので、これが実現すると満足。
 実現しないと、減点対象に思える。
 実現しなかったけど、まさか、そういう終わらせ方に着地するとは……感服しましたってことは滅多にない。

 一つ覚えているのは、ビルドの「OPナレ」は最終回後の戦兎が過去の自分の戦いの記録映像を振り返ってのもの、という、ああ、そういう仕掛けだったのかあ、というオチ。
 本編をリアルタイムで見ていて、OPナレがどんどんキャラの掛け合い漫才になって行って、面白かったけど、劇中で本人が知るはずのないことまで喋っていて、何か変やな。まあ、ナレの戦兎はメタ視点で喋っているということで納得……と思ってたら、最後の最後で「未来戦兎が後から振り返ってOPナレを付けてました」というのは、うん、感じ入りましたな。

 最近は、ライダーの最終回で、直後にVシネに続くとやってくれるせいで、余韻をあまり感じないかな。
 MOVIE大戦で、新ライダーとカップリング映画を年末にするよって時代は、結構ワクワクしてたけど、単独Vシネはどうも話が重くなりがちで、お祭り感が薄いというか。

★オメガホーン

 波斬のギリコが合流してきて、これで3人の布陣が固まったなあ、と。
 この3人のバランスがこうなってます。

・主人公の「炎のシャウト」:熟練のトレジャーハンターとして、経験豊富だけど、角獣バトルの知識はあまりない。だから、才能はある初心者主人公がホビーバトルのルールを学びながら、視聴者への水先案内人になるという番組構造にマッチしている。
 とにかく、視聴者が感情移入しやすい初心者枠として、機能。

・相棒の「炎角」:古代の封印から解放された、物知り妖怪とか精霊の類。ただし、現代世界の知識はないので、主人公からあれこれ教えてもらう。これによって、主人公の持つ世界の一般常識が、視聴者にも説明される。一方で、炎角は主人公の知らない角獣の知識や、バトルの知識を知っているので、互いにWinWinの知識のやり取りがあっていい。
 知識の流れが一方通行じゃないので、情報交換のドラマが聞いてるだけで刺激的。

・ヒロインの「ギリコ」:主人公は現在の角獣バトルの知識や世界観を知らないので、その点を補足する役回り。イバル連合が牛耳っているハンターバトルの世界とか、シャウトはそういうのを知らなかったわけで。ライダーでお馴染みの「世界観の解説役ヒロイン」に相当します。
 そして、この世界のバトルの常識を知っているからこそ、主人公の特別性に接して、驚いてくれる役回りにもなってくれそう。

 やっぱり、主人公に感情移入するには、主人公の活躍を凄いと持ち上げてくれて、どこが凄いのかを分かりやすく解説してくれるお姉さんが欲しいところ(まあ、驚き役と解説役を分担するパターンもありますが)。

 ここで、この番組の面白いのは、それぞれのキャラの知識の専門分野が別々で、全くの無知キャラ(足手まといに見える)がいないことですね。

・シャウト:考古学が専門。人助けでエゴが上がる。現代の旅に慣れていて、サバイバル能力は高い。知識欲や好奇心は旺盛で、お宝発掘にも興味はあるけど、バトルで相手から角獣を奪うことには興味薄い。

・炎角:古代の角獣の世界が専門。シャウトの知りたい古代の情報をいっぱい持ってるけど、現代のことを知らないので、何が重要情報なのかという判断がつきにくい状態。すぐには思い出せないけど、きっかけがあれば飛び出しそうな情報がいっぱいで、賢者枠としても機能する。バトル意欲も高くて、シャウトに古のオメガホーンの後継者として、バトルの相棒になってくれることを望む。

・ギリコ:現代と古代をつなぐシャウトと、古代とバトルをつなぐ炎角に加え、現代とバトルをつないで、きれいに三角形を構成するキャラ。角獣バトルの常識を持つがゆえに、自分からイバル連合に逆らう愚かなマネはしないけど、そういう愚かなマネをするシャウトを助けてくれる程度には義理堅い。普通に経験豊富で頼れるお姉さんだけど、非常識な奇跡は起こせないので、それを起こしがちな主人公に好奇心で付いてくる。

 あなたはそんなに凄いのに、どうしてこういうことを知らないのよ、と呆れながら、世話を焼いてくれるお姉さんっていいよね。

 あと、眼鏡の双子が、ゲストでなくレギュラー枠みたいなので、そのうち合流して、5人チームになるのかな、と期待。

 イバル連合も、レイジ含めて、少しずつキャラが膨らんで来たので、楽しみですな。
 次回、レイジの角獣バトルが見られる?

Re: 8月のスレッド(2026) - Shiny NOVA

2026/08/16 (Sun) 01:34:44

 定例感想ではなくて、最近考えた考察話です。

 テーマは「ナレーションと、視聴者への情報の与え方の変遷」です。

 思えば、昭和時代の特撮ヒーローその他のフィクションでは、天の声とも言うべきナレーションがいっぱい活用されていました。

 ギャバンを例に挙げると、蒸着ナレーションは言うまでもなく、実はそれ以外でも結構、ナレーション解説が入って、物語の進行を助けてくれた。
 例えば、画面では大葉健二さん演じる烈が愛車を運転しているだけ。でも、ナレーションが「その頃、一条寺烈はマクーの存在をキャッチして、周囲をパトロールしていた」と状況解説してくれる。
 それから、烈さんが「この辺りだな。怪しい電波が確認されたのは。よーし、あの建物を探ってみるか」と言って、次のシーンでは建物内部でこそこそ侵入捜査をしていると、マクーの戦闘員が見回りしているところに出くわし、「やっぱりマクーがいやがった」と言って、流れるようにアクション開始。
 アクションの合間にナレーションや、短いつなぎのセリフが入って、どんどんアクションが展開していく。
 作風の違いもありますが、とにかく場つなぎのナレーションが多いのが、昭和の作品。

 天の声のナレーションは何でも知っているので、登場人物がまだ知らない情報も、どんどん視聴者に開示してくれる。
 烈の心情も、重要な場面はどんどんナレーションが説明してくれる。
「宇宙刑事ギャバンこと一条寺烈は、夕陽を見つめ、今だ行方の分からぬ父ボイサーのことを思い出していた」
 そして烈のモノローグ。「父さん。この間、母さんと過ごした家を見てきたよ。今は誰もいなくなっていたけど、子どもの時の思い出がいっぱい蘇ってきた(幼少期の回想シーンが画面を流れる)。このきれいな地球を絶対に、マクーなんかに荒らさせはしない。父さんの分まで守ってみせる。だから、どうか元気でいて下さい」
 ナレーション「烈は決意を新たに、捜査を開始した」

 ナレーションと、セリフと、アクションその他の映像がバトンタッチしながら、話を回していたのが昭和ですな。

 では、平成以降のドラマはどうかと言うと、ナレーションの頻度が下がって、登場人物のセリフと、画面に浮かぶ文字だけで、状況解説することが増えた。
 その分、解説役のキャラクターが配置されて、劇中で何が起こっているかを説明してくれるのが定番。
 ただし、解説役は天の声のナレーションと違って、何でも知っているわけではないので、推測を外したり、問題提起だけして答えは謎のままにしたり、「それはあなたの目で直接、見てみることね。私に言えることはここまで」と言って、次のシーンに誘ったり、演出はいろいろ。
 どっちにしろ、すっきり正解を示すことは減って、謎解きが迷走することが増えたな、と。

 ここで大事なのは、解説役が機能するドラマは分かりやすく、流れるように話が進むのに対して、
 解説役が無能とか、やたらとミスリードを煽ってくるとか、秘密主義のスタンスが強いと、謎解きが先送りされて、話が迷走する傾向がある。
 これに、視点キャラが多人数化すると、バラバラの情報を視聴者側が整理して、構成し直す必要があるので(録画しての再視聴や、インターネットでの考察とかが盛んになる)、時代の必然性でもあるのですが、とにかくナレーションの存在感が変わったのが平成以降。

 そして、OPで多いのは、主人公やメインキャラ(語り部役)が自己紹介と前回のあらすじを担当するパターン。
 それとは別に(同じこともある)次回予告担当キャラが付くこともありますが、それは昭和の昔からあったか。

 で、ゼッツに話を回すと、OPナレ担当が莫。で、以前は「エージェント……の夢を見ている普通の好青年だ」という言い回しだったのが、今は「エージェントだ」になっている。
 普通の好青年がいなくなってしまったんですね。
 まあ、そんなもの、元々いないだろうってツッコミもあるわけですが。

 まず、自分のことを自分で「好青年」と認定している時点でおかしい。まだ「天才物理学者を自認していた桐生戦兎」の方が、劇中でのキャラ性とも噛み合ってるんですね。
 天才を自称しているのも変わっているけど、実際に戦兎は天才ぶりを発揮したり、劇中でもたびたび、そのように発言していて、自他ともに認めていたりする。

 莫の場合は、OPナレだけで、劇中ではそんなことを言ってないんですね。自分でも、他人からも「好青年」認定されていません。
 富士見刑事辺りが、「よう、好青年の莫」と声をかけてくれるとか、莫自身が「エージェントが好きな青年という意味で、好青年なんだ」とか本来の意味を逸脱していると、ネタとして広がるのですが。
 つまり「何かが好きなオタクの若者=好青年を愛好家の意味で使っている」とかだと、納得できるんですけど、
 莫が好青年と言われても、視聴者は納得できないでしょ、これ。

 劇中の莫は、無職で妹に養われている社会不適合の若者で、主人公らしくイケメンではあっても、世間一般で言うところの好青年という設定ではない。
 まあ、この作品、莫以外にも、好青年に認定できるキャラはいないけど。強いて言うなら、ノクスじゃない、刑事やってた頃の小鷹さんなら好青年で通るかも。

 好青年の定義。
 まじめに社会生活を送って、人当たりのいい若者。
 オタクで引きこもって、社会性の欠如した人間は、好青年と言わないと思うんだ。

 で、好青年という用語にツッコミを入れた視聴者も多いと思うのですが、実はこのOPナレの時点で「信用の置けない語り手」だったことに後から気づいたりも。
 せめて「エージェント……の夢を見ていた、ただの若者」だったら、ツッコミネタにもならなかったろうに。

 でも、ねむにとっては、好青年なんだろうなあ、莫って。
 夢世界の莫(コードナンバー7=ゼッツ)普通に格好良く振る舞っていたわけで。
 どこかでキーワードとして回収してくれないかなあ、「好青年」。

 美浪が最終回辺りで、モノローグで、「私は万津美浪。『普通の好青年』だった兄を持つ美少女マネージャー。兄はエージェントの夢をかなえて姿を消したけど、また『普通の好青年・万津莫』として帰ってくることを信じています」とか。
 ゼッツの戦いは、最終回1話前で解決して、最終回はその後で新たに構築し直された現実世界の日常生活を、美浪視点でたっぷり描写して、最後に「お帰り、莫」と美浪の笑顔と、再会シーンで締めてくれたら、終わりよければ全て良し、とします。

 あとは散って行ったエージェントも、ちらほら日常シーンで登場して、なすかと紅覇が笑顔で交流とか、本編中の悲劇を修復してくれたら、万々歳ですな。


 話を戻して、解説役の話。
 この番組ほどナレーションが必要だと思う作品はないと考えました。
 解説役が仕事しないもん。
 最初はゼロ。次にノクス。この辺が解説役になれそうだったのに、言葉ではっきり示さずに、映像だけで視聴者にツギハギで説明した気分になってるけど、一番問題なのは、彼らの心情が莫に届いているのか、はっきりしない点。

 この開示すべき情報の未開示が、この作品の謎要素を高めているわけですが、その後、突然、予知夢云々でリセットされたりもして、だったら上位視点を得た莫が解説役に回ってくれるかと思いきや、
 ジークの方がこれまでの夢世界のルールそのものにリセットを掛けて、新たな展開の夢世界の書き換え合戦に至る流れになる。

 夢の書き換えを通じて、各キャラの夢が言葉でなく、映像で伝えようとするビジュアル重視な演出スタイルらしいですが、言葉足らずとも言う。

 で、莫は妙に察しが良かったり、逆に察しが悪すぎて手遅れになったり、洞察力が安定していない。
 解説役に回ると、実に有能な反面、自分の大事なことには鈍感でピンチを招く。

 つまり、主役ではなくて、脇役ポジションなのかな、と。

 最後に、真の主役はねむちゃんでした、とお膳立てを整える流れ、のようにも感じられる。

 主役が最後に変身する物語で『ウルトラマンネクサス』と『まどかマギカ』が挙げられますが、どちらも物議を醸した実験作の位置づけ。悪夢と、想いの継承というテーマだと、ゼッツと親和性が高いとも思えます。
 主人公が見ている世界が覆るドラマとか、闇を突き抜けた先にある最後の光とか、消される記憶とか、人間の魔物化とか、いろいろ関連づけられますな。

 ともあれ、夢世界の案内人と思われたねむが、莫とポジションを入れ替わる話、と受け止めれば、自分の中ではパズルのピースがしっかりはまる、と主張してみます。
 まあ、自己本位の思い込み過多になっていなければいいなあ(苦笑)。

 これでオブリビオンが、ゼッツ、ノクス、ドォーンのトリプルライダーキックで倒されて、ねむちゃんは守られるだけの無力なお姫さまポジションで終了すれば、本当にがっかりなんですけどね。
 いっそのこと、仮面ライダーねむは、ゼッツ、ノクス、ドォーンのトリプルライダーの力を一つに結合した、一回だけの奇跡の変身という神々しさでもいい。
 まあ、妄想乙モードでした。

Re: 8月のスレッド(2026) - K.K

2026/08/18 (Tue) 22:32:40

 定期感想です。

●ナレーション・説明役

 ナレーションのご考察、興味深く拝読しました。言われてみると、確かに(劇中のキャラクターではない)ナレーターが状況解説してくれるのって、ずいぶん前の流儀であり、その後は主人公やサブキャラクターが台詞で説明するスタイルに移行してますな。自分の感覚では、TV画面の比率が4:3(アナログ放送)の時代にナレーションが多く、16:9(デジタル)に変わってから説明台詞になったように思えます。

 表現をお借りして「天の声ナレーション」なんですが、自分のイメージでは「魔法使い」みたいな感じ。主人公のピンチにナレーターが「このとき[主人公名]が手にした○○に○○の力が宿った!」と宣言すると、劇中でもその通りになって形勢逆転するみたいな。呪文を唱えると不思議なことが起きちゃうわけですな。

 それが劇中キャラクターの説明台詞に変わると、主人公の相棒が「[主人公名]、お前が持ってる○○が光ってるぞ! ちょっと振ってみろ」みたいになると。相棒が科学者キャラの場合は○○の使い方をきちんと指示してくれる。おバカキャラだとだいたい間違う(が、しばしば意図せず奇跡を起こす)。

 もしかすると、画面比率が16:9となり、以前の4:3より横長になったんで、画面内に説明役を配置するのが簡単になり、ナレーションから説明台詞に変わったのかという気もします。が、全く無根拠の「気がする」だけです(^^;。今までナレーターから説明役に変わったことを意識してなくて、どんな変化があったかが分からない。

 しかし、東映公式Youtubeでは昭和期のものも放映されているわけで、自分は今も戦隊については全て観るべく追っかけているところ。ナレーションと説明台詞の変遷を意識的に観て行くことはできそうです。

 説明役のほうなら、既にいろいろ観てきて、印象深いキャラクターもいますな。特にジオウの(黒)ウォズがそうです。ウィキペディアの解説でも「狂言回しとして使い勝手がよく」なんて記載があったりします。序盤ではいろいろ飲み込めてない主人公ソウゴに「我が魔王、この本(逢魔降臨暦)によれば」とちょっかいかけまして、それが観ているこちらの説明にもなってました。

 が、観ていて面白いキャラクターは狂言回しに留まっていられないようでして、次第にドラマに関わることが深くなる。特に対となる白ウォズ登場以降はそうですね。白ウォズはタブレット(未来のノート)に書き込んだことを実現させるわけですから、狂言ではなくドラマを回す役割。黒ウォズも必然的にドラマに関わることになる、だったように記憶しています。

 しかし、ご指摘にようにゼッツでは「解説役が仕事しないもん」でして、信頼できる説明役がいない(し、ナレーターもいない)ということですな。主人公:莫がいつまで経っても「状況が分からない中、一生懸命あがく」に徹してる(?)せいかなあ。ゼロやノクスが説明しちゃうと、莫が方向決めて走り出しちゃいますもんね。

 そう思ったら、「ゴブリンスレイヤー」アニメを思い出しました。1期はよく分かるのに、2期は分かりにくいところがある。特に女神官さんが地母神に見捨てられるところですね。初見では何が起こったか分からず、こちらで解説頂いて納得。原作小説では地の文で説明あるのに、アニメではそれがなかったと。2期ではゴブリンスレイヤーさんが説明役になってしまったみたいなことだったようで(^^;。

●仮面ライダーゼッツ(第48話:儚くなる)

 このところずっと、感想というより愚痴になってしまってますが、どうやら今話もそうなってしまいます。物語の形としては、最終回の2話前らしい運びになっています。復活した元悪役と元敵役はラスボスを倒さんと共闘する。消耗し続けながらも奮闘する主人公は元悪役&敵役のピンチにセオリー「ヒーローは遅れて現れる」通りに救援に入る。

 しかし、世界を滅ぼす問題の焦点となったヒロインは皆を救うべく早まった自己犠牲に走る。となると「最終回までに世界もヒロインも救えるか?」という、ハラハラと期待が高まる仕掛けになる、はずですね。

 でも、そうならない。どうやら今話の各イベントに対する溜めといった、事前の段取りが不足しているようです。セオリー「ヒーローは遅れて現れる」が成立するためには、観ているこちらに「ここでヒーローが来て欲しい」という気持ちが発生しないといけない。というか、焦れて「来て欲しい」をはっきり自覚させるよう、ヒーローは遅刻するわけですな。

 今話のオブリビオンゴア vs ジーク&ノクスでは2ライダーがゴアの一撃を受けて変身解除というピンチとなり、そこへようやく莫が駆けつける。2ライダーが劣勢ながらも戦ってるときに駆け付けてないですから、ちゃんと莫は遅刻してます。が、「ここで莫/ゼッツが来て欲しい」という感じがしませんでした。

 これは今さらどうしようもないかもしれません。序盤から悪夢内での戦いは幻想的だったりして、勝利条件が見えにくかった。ブラックケースで悪夢と現実にリンクがあるとはいえ、主要人物については悪夢で倒れても復活することがしばしばでした。さらに悪夢を書き換えてやり直しができるようにもなりました。
(さらに申せば、主人公が死んだと思ったら予知夢だったりしたし。)

 そのため「悪夢内ならどうとでもなる」ような雰囲気を感じてしまうわけで。だから、ジーク&ノクスが揃って変身解除(事実上の敗北)となっても、それでもう駄目だという感じがしない。そこへ莫が駆けつけても形勢逆転への期待が盛り上がらない。

 でも、この期に及んで「あっと驚くような展開」を求めてはいけないんでしょう。そんなこと狙ったら、おそらく結末で破綻しそうですから、たとえ不発でも、クライマックスのテンプレ通りに運んで大団円なら良し、でしょうか。

 ともかく本編。冒頭は前話ラストの戦いの続きで、世界が消滅する根本原因がファントムゴアから生み出されたねむと明らかになり、ねむが消えれば諸問題は解決すると分かってしまう。それでもねむを守らんと戦うゼッツ/莫ですが、オブリビオンゴアは強力で歯が立たない。そこへ救援に現れたのがジーク。

 自分は「ねむをザ・レディに渡したのはファントムゴアだが、作り主は別にいるのでは?」と疑ってたんですが、ねむは単純にファントムゴアが生み出したらしい。生みの親がファントムゴア、育ての親がザ・レディ。となると、オブリビオンゴアは孫ってことか。なんでファントムゴアは手を焼いてるんだろう。鬼っ子みたいなものかな?

 それはともかく(^^;、ゼッツが敵わないならジークも敵わないということで撤退が精いっぱいですか。部屋の中へ逃げ込んで、焼き魚の煙幕かあ。コメディリリーフ兼ねてるんでしょうけど、どうも違和感あります。役者つながりで、剣/ブレイドの「マグネシウムのトリックだ」を思い出すような何かです(^^;。

 消えることを喜んで受け入れたジークが戻ってきたのは、どうやら退屈だったかららしい。悪夢から消えても、その先があって真っ白で何もない空間だったんですか。楽ではあるんでしょうけど、刺激もない。寂滅みたいなもんかな。それでは罪に対する罰として不足と思い、戻って来たと。まあ良しとしましょう。

 ジークとねむは易々とノクスの闇空間に突入、終わらないファントムゴア vs ノクスの戦いに介入する。ねむが「私が消えれば」と言っちゃったんで、ファントムゴアも含めて皆が共闘に合意すると。ノクスらは悲壮な覚悟で闇に堕ちたのに、復帰はスラスラ進んじゃってますな(^^;。

 ザ・レディ/ファントムゴアはねむを守り、ノクス&ジークはオブリビオンゴアに立ち向かう。上述の通りの運びでゼッツも駆けつけるも、やっぱり歯が立たず。ここでねむが早まった覚悟をしてしまい、自らを消す/封印でオブリビオンゴアを悪夢/現実から消滅させてしまう。現実世界では消えた人々が復活するも、ねむの痕跡は消滅してしまう。ただし、富士見や南雲はねむを覚えているようですね。

 次回「憶う」では、ねむ奪還が焦点のようですが、オブリビオンゴアが健在であるようですから、ねむ復帰は確定なんでしょう。仮面ライダーWEBではゼロの台詞「誰かが憶えている限り、我々は夢に現れる」が引用されてますんで、莫らが憶えていることが鍵なのかも。

 同時に予告文章では「莫は、誰一人いない真っ白な空間で」とありますんで、ねむ復活の代償として、莫が夢世界だけの住人となるのかも。そうであれば劇場版につながる内容となりそうです。となると、既にゼッツの物語は劇場版で先行して完結してるのかも。まさかと思いますが、TV本編最終話のラストシーンが「ジークがカメラに向かってバーンと撃つ」だったりしないよなあ(^^;。

●角醒ハンター オメガホーン(第4話:解き放て!炎角VS斬角!)

 自分は前話でドラマが転がり始めたと思ったんですが、今話ではまだまだ世界観や人物についての説明が多かった印象です。オメガホーン世界の情報が思っていたより多いらしい。

 冒頭、イバル連合から奪取したスコヴィラの村ですが、イバル連合以前には別の領主/ハンターが治めていたようです。イバル連合はそういう小領主の支配地を奪取・統合して大きくなったものらしいので。そうだとすると、イバルらが称する「悪党ハンターを討つ」というのも、全面的な真実ではないのかも。悪党だと罵って侵略の口実にしたこともあるかもしれない。

 しかし、スコヴィラの村については絶暴のイバルは放棄を表明。飛導のバーサーは「イバル弱し」との悪評を危惧するも、とりあえずスコヴィラの村は当面の安泰を得た格好か。 ただし、スコヴィラ陥落の責任を問われて追放となった2人の片割れ:辛口のジェロキアが報復に現れる。

 これはハンターに成りたてのカンロがかろうじて撃退しまして、そこを評価したシャウトからスコヴィラの村を任されることとなる。こうやってシャウトは仲間を増やしていくようですね。いったん離れ離れになるも、いずれ合流するんでしょう。

 それで思ったんですが、ED曲の映像でシャウトと行動を共にしているキャラクターがいずれ結束するんだろうなあと。今のところ、シャウト&炎角と並んで歩いているのが双子のハンター:剛胆のエイルと剛直のアル、波斬のギリコですね。

 仲間となる鍵となりそうなのが、太古では炎角に仕えていたという「五角聖」でしょうか。そのうち、斬角は既にギリコが保有してます。今話でいったん別れますが、いずれ合流でしょう。剛角は以前は双子のハンター:エイル&アルが持ってましたが、シャウトに譲渡されました。が、その経緯から考えるとエイル&アルが成長したら返されるのではないかと。

 今話ラストで関係ありそうと匂わされたのがギリコの先輩:明導のカンナですか。五角聖の飛角を所有していた模様。それで五角聖のうち3つまで埋まる。

 4つめはカンロが得るんだろうか。まだカンロには「○○の」の二つ名がありませんが、相棒となり得る角獣を得てないからなんでしょう。ただ、カンロはスコヴィラの村の守り手の任がありますんで、世界を渡り歩けません。共闘ではなく支援ポジションの仲間となる可能性もありそうです。

 炎角は五角聖(に限らす角獣全て)が記憶を失ってエゴルギアに封じられていることは残念であるようで、解放を目指しているわけですね。シャウトも同意でして、理想形は今の炎角みたいに人間態も取れる角獣ということか。

 そのための重要アイテムが古代の石板の破片ということみたい。ライバルの絶暴のイバルも持ってるやつですな。ただ、イバルは前話で興味深げに石板の破片を眺めてましたが、相棒の絶炎角はそれが何かは分からず、興味もない様子です。人間には分かるけど、角獣には分からない何かということか?

 そこは先の話としまして、今話のメインドラマは波斬のギリコがシャウトらの仲間になる流れですね。ギリコは前話でお預けになった勝負を今話で決着つけようとする。その時点では単に炎角を奪いたいという動機しかなさそう。既に前話で炎角の弱点は水だということも知った。

 そこで湖畔での戦いに持ち込むわけですな。波斬のギリコの斬角は魚タイプ(ノコギリザメ)でありまして、水での戦いには強い。ギリコとして必勝の策にシャウトらを引きずり込めたことになる。

 が、炎角の「水に弱い」も多分にメンタル的なものもあったようですね。窮地には経験豊富なシャウトは敵の策を逆用、炎角を湖に飛び込ませ、油断して突っ込んできた斬角を炎で陸まで吹っ飛ばすと。これにはシャウトの叱咤が効果的であったようで、これも「エゴ」の強さってことかも。

 絶対的優位を作って臨んだ戦いに敗れたギリコ、シャウトらを認める気になったらしい。シャウトは勝って得た斬角を返してくれてますしね。ギリコは(上述しましたように)、先輩:明導のカンナ及び飛角について、シャウトらに教える。飛角はもともとはギリコの仲間だったものの、先輩:明導のカンナが持ち去り、行方不明になっちゃったわけか。ギリコは先輩:明導のカンナを慕ってか、あるいは恨んでか、今も行方を追っているわけか。

 この様子を鉄壁のレイジが見守っていたわけですが、今のところは狙いとか分かりませんな。前話までの様子から考えて、レイジはイバル連合の内部崩壊を企図しているかと思ったんですが、辛口のジェロキア&笛吹きハネバロを一撃で倒したことからすると、そうではなさそう。

 レイジがイバルに密かに対抗するには組織内で仲間を育てるのがよく、そのためならジェロキアらに手心加えるとかしたはず。でも、冷たく突き放しちゃった。ギャバン世界から流れ着いて、何をしようとしているか、明らかになるのはまだまだ先なのかな。もうちょっと匂わして欲しいですが、まだ第4話だから仕方ないか(^^;。

Re: 8月のスレッド(2026) - Shiny NOVA

2026/08/19 (Wed) 10:15:29

 定期感想その1です。

★ゼッツ

 前回、ナレーションの話をしていましたが、最終回間際で、またOPナレが変わって来ていますね。

 少し前の話で、莫が消失して、ねむとレディの幻夢の世界の話では、レディがOPナレ担当だったような。いや、もしかすると、ねむだったかもしれないけど、記憶が曖昧。

 それにしても、ゼッツの説明不足ぶりは掘り返すといろいろで、実は4体いるゴアナイトメアが、通常のナイトメアとどう違うのか、すら、まともに解説されていない。
 公式サイトや外部情報で補完されている設定が、本編では主要キャラの共通認識にすらなっていなくて、レディとファントムの関係性とかはノクスが知るのみです。
 莫視点だと、レディは最初からファントムと一体化していたわけだし、ファントムと融合する前のレディとは予知夢の世界でしか会っていない。

 それこそ、莫にとっては、ファントムが4体のゴアナイトメアの上位種で、レディの悪夢の産物で、ずっと眠らずに抵抗していたレディが、コードソムニアが発動していた際に、対抗するためにファントムと融合する道を選んだ……という事情を、全く知らないでいる。
 それを知るノクスが全然、莫に語ってくれないし、レディ自身も語っていない。何なら、視聴者ですら、熱心にストーリーを追いかけていない人は、そこまで情報をつなぎ合わせて見ていないんじゃないかな。

 本編中のナイトメアについては、大きく3種類に分類されていて、

・莫の予知夢に登場していた一般のナイトメア
・ジークの監獄世界に囚われて、彼の手駒として使役されたナイトメア
・ゴアナイトメア

 ジークの使役ナイトメアと、ゴアナイトメアの間に、コードのエージェント擬似ライダー(スリーと彼の部下)が敵だった時期があるわけですが、ゴアナイトメアは公式サイトなどでラスボスクラスの強敵という宣伝が春ごろから為されていたものの、実際に活動を始めたのは、スリーがコードソムニアを展開した辺りでの準備的な暗躍。

 このゴアナイトメアが別格だというのは、登場人物のセリフでは語られず、視聴者はオブリビオン誕生時に4体が集結して、玉座に腰を下ろすというビジュアルで初めて知ることになる。
 ここで、昭和ライダーなら、「コードとゼッツが戦っていた頃、ナイトメアの世界でも異変が生じていた。最強を誇る4体のゴアナイトメアが集結し、人類に対する新たな脅威として動き始めたのだ」とか、語ってくれていたと思う。

 でも、本編内ではそういう情報一切抜きで、我々は公式サイトの情報や、OPテロップでのキャラクター名表記などから情報を集めて、整理しないと、その位置づけが分からない。少なくとも、これは子ども視聴者置いてきぼりだと思いますね。
 ゼッツ以前の令和ライダーだと、本編内のキャラクターが「今、何が起こっているか」をしっかりと整理して、たまに情報のすれ違いによる誤解や混乱を招くことがあったとしても、後でしっかり話し合って、情報共有や誤解の解消などがドラマ的なカタルシスを生んでいた。

 ゼッツ最大の情報共有シーンって、予知夢の後の映画仕立ての総集編だったと思いますが、そこで共有した情報が、その後のストーリーとあまり有機的に結びつかない。
 というのも、ジークがこれまでの物語のお約束(ナイトメアと夢主の関係性。ナイトメアは夢主を悪夢で苦しめて、心の扉を解放に追い込んで、一体化して、現実世界に侵攻する)を覆して、ゼッツやねむを苦しめるだけの愉快犯的作戦を繰り返す。

 こうなると、これまで現実世界の夢主の情報提供で、莫の捜査をバックアップしていた怪事課の役割もなくなって、富士見刑事たちがただのギャグ要員でしかなくなる。
 ここで、打倒ジークのために、ノクスや紅覇が莫と協力する展開だったら、彼らとの接点で、富士見さんやなすかさんがドラマに絡む余地があったのに、ジーク絡みでは本当に怪事課が何もできなくて、情報共有した意味がなくなる。
 その後、コードソムニアでまたも記憶を消されたりして、彼らの役割は「夢関連の事象には全く無力な一般人」と大差ない。

 時々、ジークがナイトメアを現実に送り込んだ時だけ、一本背負いで抵抗したり、ギャグ的な演出で目立っていたけど(この辺のノリは、むしろ昭和風。マジンガーZのボスボロットみたいなコメディーリリーフです)、
 総じて、莫のサポート役にはならなかった。

 ころころ記憶を失ったりしても、元々、大して仕事していなかったし、日常の象徴としてもあまり機能していなかったから、ドラマ的に脅威とならず、むしろ記憶喪失時の奇行がギャグにしかなってない、と。
 どうも、ゼッツの後半は、被害を受ける一般市民をコミカルに描く傾向が強く、前半のシリアスかつハートフルな夢主との交流ドラマとは違う作風になってます。
 久々に一般市民のナイトメア被害者個人の、泥棒兄弟のエピソードで、交流ドラマとして掘り下げることなく、パニッシュメントの犠牲者として雑に処理された。

 ゴアナイトメアの話になると、チートクラスの能力で、世界規模で破壊されたり、改変されたりするから、もはや一般市民がどうこうって細かく見ていくことはしない。
 世界を見せるのではなくて、主要キャラの個人的な内面を描くことになって、セカイ系と称する「個人の内面に連動して、容易に壊れたり再生したりするリアリティに欠けた背景世界」の扱いになる。

 逆説的には、前半の予知夢の世界の方が描写はリアルで、後半の現実世界の方が不安定で、夢とリアルの逆転現象が見られる。これは意図的にそうしているのか、演出面では失敗しているのか、はっきりしませんが、個人の予知夢の方が整合性が感じられて、複数の夢使いの願望が入り混じった後半は、完全にカオスですな。

 カオスの原因は、登場人物が会話による情報共有をせずに、自己主張だけをまくし立てるドラマ構造にあるのかも。
 その中で、今回はまだ、莫ではなく、ねむを中心に整ったドラマが見られた。完全に、ねむが主人公ですな。
 ジークが語る「無様に生き続けることが最大の悪夢」という達観が、莫の語る「生きているからこそ、夢も悪夢も見られる」と対になって、物語のテーマとしては、生きることを推奨する流れ。

 これで、ねむが生きる力に目覚めて、オブリビオンの消滅させる力を無効化したら、きれいに終われるのに、彼女が選択したのは「自分がオブリビオンといっしょに消滅すること」。
 ええと、莫やジークが言ったことが、ねむの内面にはちっとも伝わってないんですが(苦笑)。

 ねむが消滅を選んだら、=オブリビオンの願望達成で、一体化したようなものじゃない?
 次回の展開次第ですが、オブリビオンが「自分を倒すには、ねむが消えるしかない」と誘ったのは、ねむを自分側に引き込むための罠(ブラフ)だと考えています。
 それに、ねむが乗せられて、善意のつもりで消滅を選んだら、世界が本当に彼女の望むハッピーなものになるのか。

 大筋としては、安易な自己犠牲ではなく、生きて希望や願望を叶えろってテーマを、今回は莫もジークも語ったと思うんですよ。
 それを元々、不安定な幻夢(ファントム)の産物だったねむが、どう生きた存在として自己を確定するか、という話に帰結するんじゃないかなあ。

 ねむのいないセカイ=オブリビオンの勝利した世界と考えるなら、莫がエクスドリームの力で書き換えて、オルデルムの力で分離させて、ねむを正しい選択(消滅を強い心で否定)に導く流れが妥当かな。
 ねむは消滅を選ぶ際に、白い像の刻まれた心の扉を開いた。これは初期ナイトメアの夢主がナイトメアに乗っ取られる演出だったはず。
 つまり、オブリビオンは消滅したのではなく、ねむと一体化して、もしかすると次回では、ねむがまさかのラスボスになっている可能性も考えられる。

 仮面ライダーに変身することを期待したら、自らの意思でラスボスに乗っ取られたよって展開だと、サプライズ。
 まあ、個人的に、それはそれで悪くないと思ったりしますが。ラスボスに乗っ取られたヒロインを取り戻すドラマだったら、ゼッツの主人公性も維持できますしね。

 とにかく、ミスリードとサプライズと説明不足が目立つ作品のゼッツで、今話はまだ、しっかりドラマを構築していたと思います。
 ただ、オブリビオンが本当に強くて、せっかくの3人ライダーの揃い踏みも役に立たない。この段階で、オブリビオンを倒す鍵がねむであることはジークも、レディも知らないのか。
 まあ、個人的な推測なんですけど、予知夢の時期のナイトメア描写だと、夢主の心のケアをしっかりしないと、ナイトメアは倒せないというルールだったので、ゴアナイトメアもそういうルールだと思うんですね。
 ただ、エージェントの1や2である、ジークやレディがそういう発言をすることなく、「力で倒そうとするジーク」「自分が無力だから、彼らの勝利を祈るしかないと、唐突に弱気になるレディ」って、もしかして、この人たち、莫が予知夢でやって来た夢主の心のケアはして来なかったってこと?

 莫とねむが主人公とヒロインやってる理由って、他のエージェントと違って、夢主の心に寄り添える資質があることかも、と今さら気づく。

 そんなわけで、次回は、ねむの心のカウンセリング回だと、期待したく。

 なお、ヒロインがラスボスに取り込まれたのを愛の力で取り戻す傑作は、『Gガンダム』と『ガオガイガー』ですので、どっちも大好物だったり。

(オメガホーンは、次回に続く)

Re: 8月のスレッド(2026) - Shiny NOVA

2026/08/19 (Wed) 21:59:28

定期感想その2および、いろいろ考察

★オメガホーン

 4話めで、作風もだいぶつかめて来た、と考えています。

 OPナレで、超古代の角獣世界(オメガ時代というらしい)の世界紹介と現在のハンター時代のことを紹介してくれるのは、シャウトのナビのオメガアナライザー役の藩めぐみさん。
 劇中キャラクターがOPナレをしているとも受け取れるし、シャウトのナビと、視聴者へのナビは役割が同じの別キャラとも受け取れる。
 いずれにせよ、物語で出しゃばらない助言役、解説役がOPナレをしてくれるのは、世界観に入りやすい。

 さて、4話めで思ったのは、「ギリコ、旅に同行はしないのか」ってこと。次回は双子との再会で、それぞれシャウトとは別行動しながら、ドラマの流れで合流。いつも一緒なのは、シャウトと炎角のバディだけ。
 情報が必要なときだけ偶然ギリコが現れるとか、あるいは連絡手段も確保したみたいだし、固定の同行者ではなくても、ストーリー進行には問題ない、と。

 もう一つ、前回で助けた村だけど、シャウトがいろいろ教えて、自立させた流れ。拠点に在住するのかな、と思いきや、自由な旅人スタイルで話を展開する形ですね。
 当面、五角聖の探索が軸になりそう。

 そしてギリコの目的で「明導のカンナと、飛角」と出ましたが、イバル連合の「飛導のバーサー」がそうなのでは? とつながって来そう。
 この「登場人物は知らないけど、視聴者が推測できそうな伏線」を仕込むのはいいですね。たまに深読みしすぎて、外すケースもあったけど(ゴジュウジャーのブーケ嬢が角乃の妹では? 説とか)、キャラクターが絡む材料(因縁)を仕込むのは、ドラマを盛り上げるコツです。
 あとは定期的に、きちんと絡めて、ドラマを進展させるべし、と。

 一方で、次回の双子ですが、弟のアルくんの持っている『角獣大図鑑』が、彼のキャラ立てを明確にしました。角獣オタクにして、相手の能力の解説役ポジションですな。
 昭和で言えば、メガネをかけた博士くん的な少年。頭脳派キャラとして機能するのか、それとも「知識はあるけど、実戦での柔軟性に欠けて、驚き担当」になるか、どっちにしても美味しい。
「この本によると、相手の弱点はこれのはず」とか予想するキャラは、たいてい「バカめ。そんな弱点は、とっくの昔に克服済みよ」とか言われて、「そんな、まさか」と驚く係。
 でも、そこそこ知識がないと、驚き役も面白くないので。「普通に考えたら、こうなるのが常識。でも相手はその上を行くとは、とんでもない奴だ」と、主人公や敵役の凄さを盛り立てるのが驚き役の仕事。バカでは務まりません。

 で、弱点といえば、今回の炎角の水に弱いという弱点が、気合(エゴ)の強さで乗り越えられる逆転劇。
 前回から十分な伏線も張ってたし、シャウトの素人ならではの破天荒なバトルスタイルの証明にもなっている。前回の「炎角ではなく、弱いと見なされた捕角を使う」という、敢えて自分からハンデやピンチを引き寄せるやり方で、こいつ大丈夫か? とか、素人がバカめ、と思わせつつも、知恵と工夫と気合で乗り越える、魅せる戦いですな。

 こういうショーマンシップ的なバトルですと、戦隊ではナンバーワンバトルという前例があって、基本的にシリアスな死闘が展開される勧善懲悪のヒーロー世界で、何だかふざけているようにも見える応援団とか、それでも強烈なインパクトで作品世界のお約束として成立させた(まあ、その前にドンブラザーズの神輿で、シリーズファンには慣れちゃったという面もあるわけですが)功績がありつつも、その結果、作品カラーが色物という評価は免れない。
 でも、オメガホーンは、楽しく魅せるゲーム的な競技バトルが一般的な世界観を築いて、ハンターバトルってこういう物と、つかみはOK状態。

 一方で、イバル連合側は、もっとシリアスで、敗者を踏みにじる系のバトルも披露して、シャウトの明るさと対を為している。
 いわゆる好青年と言えた怜慈が、黒ずくめの悪っぽいレイジにイメチェンして2人相手に圧勝する強さを見せて、彼がシャウトの前に立ちはだかる壁になるのか、それとも影からこっそりシャウトをフォローしたりするのか。どう動くんでしょうね。

 良い意味で、既存のヒーロー物の文脈では読みにくい作品ですが、ホビーバトルの世界観を考えると、ここで以前に語った作品としてはガンダムの『ビルドファイターズ』のシリーズが挙げられますね。
 ホビーバトルの世界だと、友人同士の対戦とか、実戦じゃない練習とか、割と日常なので、あまり悲壮感なく、バトルそのものを楽しめます。

 同時にゲームの文脈で考えると、本作発表時に最初に連想されたのが『モンスターハンター』ですが、その要素は意外と薄いなあ、と。

・モンハン:等身大のキャラクターが鍛えた武器を活用して、巨大なモンスターを狩るアクションゲーム。複数のプレイヤーが協力して、一頭の大物を撃退する楽しみ方もある。
 倒したモンスターから、素材を剥ぎ取り、街の商店で売ったり、自分の武器や防具を強化するための材料にしたりする。

 オメガホーンの世界では、角獣はエゴルギアに封印されているので、そこら辺の大地を徘徊して、狩りの対象となるような野良の角獣は基本的に存在しないことになっています。
 ハンター時代の角獣は、エゴルギアに封印状態で発掘待ちか、それともハンターの手元にあるかで、角獣単独で暴れて村を襲撃とか、沼地に潜む角獣を退治するとか、そういうストーリーは基本的に成立しないと思われ(まあ、今後、そういう例外の独立角獣が出ないとも限りませんが)。
 その意味で、野良のモンスターを狩るのが基本のモンハンとは異なる話ですな。
 強いて言えば、モンスターから入手した素材で武具を強化するゲーム性が、角獣の力を憑依させてハンターの戦闘力をアップさせるオメガホーンのシステムと似ていなくもない程度。

・ポケモン:それで、こっちのモンスター育成RPGがオメガホーンの世界観に近い、となります。ポケモンをモンスターボールに封じて戦闘時に召喚するシステムは、エゴルギアと同じ。まあ、ポケモンの世界観では、ポケモンマスターが自分で戦うことはなくて、ポケモンたちに代理戦闘を任せる形ですが。
 あとは、角獣に進化という概念があるかどうかですね。どちらかと言えば、単体で強くなるよりも、武装オプションになる他の角獣との連携合体で強化するシステムなので(その辺は、戦隊ロボの流れ)。これからは炎角に装備できるパーツを集めるターンで、今後もしも飛角が仲間にできれば、空が飛べそう。

 他のゲームとしては、メガテンシリーズも日本のモンスター使いRPGの元祖みたいなところがあって、携帯型コンピューターの悪魔召喚器に魔物のデータを保存して育成、そして悪魔同士を合体させて、より強力な(あるいは好みの)悪魔を生み出す仕様。合体というキーワードは、オメガホーンにも通じますが、意味合いが違いますな(戦隊ロボや角獣は合体しても、分離は可能。メガテンの合体は不可逆で、合体させたら元とは違う種族になる)。
 一方で、メガテンの派生作にあるのがペルソナシリーズで、こちらは悪魔を使役するのではなく、カードに封じ込めた悪魔を自分の体に憑依させて、自分が悪魔の能力を自在に使えるようにするもの。こちらの要素は、角醒憑依に相当する形。

 そんなわけで、オメガホーンは、巨大な角獣を召喚して代理戦闘させるシステムと、自らの武装に憑依させて等身大戦闘に活用するシステムの2つあって、一つのゲームでその両方を採用したものは……ファイナルファンタジー8のジャンクションシステムがあったか。
 ガーディアンフォース(GF)と呼ばれる召喚獣を自分と契約する形でジャンクションすると、GFを召喚して戦わせたり、自分自身の能力を高めたり、GFにドロー(吸収)させた魔法が使えたりするシステム。
 ただし、FF8のジャンクションシステムには副作用があって、記憶がだんだん失われていくというストーリーにまつわるもの。自分の記憶を代償にして、戦闘力を高めるのは、後に仮面ライダーゼロノスのアイデアの元になったんじゃないかなあ。

 閑話休題。
 ともあれ、オメガホーンは従来の特撮ヒーローよりも、モンスター使役型ゲームの影響が大きいので、一部のファンには「まるで21世紀初頭のホビーアニメっぽい懐かしさ」を感じさせたそうで。ポケモン、デジモン、遊戯王ってところかな。
 戦隊の文脈だと、その時期が『ガオレンジャー』のパワーアニマルで、ライダーだと『仮面ライダー龍騎』になるんですが、モンスター召喚だけでなく、変身してない普通の市民(村人A的な人)や、怪人でないコスプレしただけの悪人が、ハンターとしてバトルに参加できる世界観というのが独特で、これは子どもが普通にポケモンバトルできる世界観を長年アニメでサポートして来たメインライターの真骨頂ですな。
 3話を見た段階では、国取り合戦になるかと思いきや(あるいはキングオージャーみたいな支配者の物語)、あくまで圧政から解放しただけで、その後も冒険の旅に出るのは、ドラクエみたいな王道RPG寄りでもあって、春前のゼッツみたいに魔王復活で子供たちを犠牲にしてしまった予知夢世界と違って、普通に楽しい冒険物語として続けてくれるなら、しばらくはそれでOKと。

PS.次回予告では、インフィニティでGライヤこと駆無と、妹の初音が顔見せ登場。まあ、いきなりオメガホーン世界に次元渡りして来ることはないと思いますが、忍者だから神出鬼没だしなあ。ドルを角獣だと言い張って、バトルに参加してくると笑えますが、やはりレイジがインフィニティ世界の誰かと対面しての反応が早く見たいか、と。

Re: 8月のスレッド(2026) - K.K

2026/08/25 (Tue) 10:08:46

 定期感想です。

●仮面ライダーゼッツ(第49話:憶う)

 今話も各シーンは名場面の体を整えてありまして、最終回の1つ前としてふさわしい作りになっているようです。ただし、ともう繰り言になっておりますが、その各シーンが名場面の感動をもたらすには至らない。事前の段取りが相変わらず不足です。それでも、このまま奇をてらわずに型通りに大団円へ持って行ってほしいところです。

 前話で現実世界を復活させるためにねむが消え去ることを自ら選びまして、今話ではねむだけがいない世界となりました。ねむと対になるオブリビオンゴアもいないため、このまま放置すれば安定な世界となるはず。ファントムゴアは健在ですが、影響は局地的なものに留まるはずですね。

 が、この状況を良しとしないのが莫、それに富士見と南雲。ねむをよく憶えている人々ですな。ザ・レディ/ファントムゴアもそうであるはずですが、どうも半ば諦めてる感じで動きが鈍い。他のヒーローでは、ノクスは現状維持派、ジークは思うところがありそう。

 おおむね期待・予想通りであるせいか、いろいろ雑念・連想が働いてしまいます。ジークですと、ねむとの関係について、エグゼイドでの檀黎斗とポッピーピポパポ/仮野明日那ですね。黎斗は紆余曲折の末に「ポッピーは私が生み出した、命だ!」と言い放つに至るわけで、あそこは感動ポイントでした。

 そういうのがジークにもあるといいなあ、と前から感じてしまってます。たぶん、ポッピーがバグスター(コンピュータウイルス)であることと、黎斗も途中で死してバグスターとなってよみがえったことも連想を強くする要因であるようです。黎斗とポッピーに自分は感動しましたんで、ジークとねむも同じようだったら面白そう。

 ねむはファントムゴアからザ・レディに渡されたわけですが、生み出したのがジークだったら、ということです。ゼロが莫の父であることを隠して見守っていたように、ジークもねむの生みの親であることを隠してねむにつきまとっていたら面白いかもと。しかし、ねむはファントムゴアから生まれたと確定したようでして、期待通りには行きませんでした(^^;。

 それはともかく、ねむは(ゼッツでの通例通り ^^;)消えてはおらず、前に消滅を選択したジークが行ったのと同じ、真っ白で何もない空間にいる。オブリビオンゴアもいますが、ねむが自分が何者かも含めて全て忘れているため、何もできずにいるらしい。しかし、ねむがそこ(悪夢内の湖底)にいると莫はなぜか分かっていて、真っ直ぐ向かう。

 が、ザ・レディ/ファントムゴアに阻まれる。ザ・レディ/ファントムゴアは莫の持つエクスドリームの力で新たなねむを創造するつもりらしい。が、莫/ゼッツはそんなことを許すはずもなく、ザ・レディもついに今のねむを取り戻したいと認める。

 これでザ・レディとファントムゴアに齟齬が生じたようですね。あくまでも新たなねむを生み出したいファントムゴアはザ・レディに襲い掛かるも、返り討ち同様の形でザ・レディに取り込まれる。そしてザ・レディは自らの目を封じて、もう幻影は見えないと。これでファントムゴアの力は封じられたらしい。結局、これで2人とも消滅してしまうわけか。

 これで思い出したのが、古い映画「X線の眼を持つ男」(1963年)だったりします。主人公の目はX線で透視ができるようになり、最初は調子よく進む。が、その視力の高まりを止めることができず、無限の先まで見えてしまい苦しむようになる。そしてマタイの福音書の「もし右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいなさい」を思い出す。ラストシーンは主人公の真っ赤になった目を大写しして終わります。

「X線の眼を持つ男」では結末(己が目を封じる)に至る過程が描かれていて、仮に共感はできないにしても納得はできるんですが、ゼッツでのザ・レディはどうもそうではありません。母親になりたかった、ということらしいとは分かるんです。

 が、母親になりたかった→そうなった→我が子として愛する→身を挺してでも我が子を生かす、といった過程がすっ飛ばされているような。歪んだ愛情らしきものしか見せてもらってない気がしてしまいます。でも、ザ・レディを看取るねむ、という型通りの最期は見せてもらえましたからOKでしょうか。

 ねむの救出については、富士見と南雲も活躍ですね。ノクス/小鷹は否定的ですが、富士見はねむ救出一択で、前に親友:紅覇/ナンバー6を失ったことを知った南雲も同じ。ねむに辿り着くには悪夢へということで、まず枕出して居眠り始めるのはなかなかコミカル。ですが、富士見と南雲らしさは出てる感じ

 。救出シーンもひたすらがむしゃらですね(そうだからこそ、ヒーロー:莫をも引っ張るに至る)。言い換えると、ヘッポコの踏ん張りという、自分のツボを突くものです。が、これもここまでの富士見と南雲の描写の積み重なりが不足な感じかなあ。

 ねむが復活すればオブリビオンゴアも復活、再び世界は消滅に向かう。そのシーンでちょっと期待しまして、道行く人々が白い仮面をかぶって傘を差してます。前の消滅とは異なるものになるのか、それは何だろうと思ったんですが、どうやら単なる見栄えの演出だったらしい。

 オブリビオンゴアを討つべく、莫は美浪に別れを告げる。美浪は笑って送り出し、その後で泣く。型通りですな。劇場版を踏まえますと、莫は悪夢の世界に行ったきりになる覚悟だからでしょうか。呼応するようにジーク、ノクスも悪夢に向かいまして、3ライダー揃い踏みで変身か、というところで続く。

 味方ライダー揃い踏み(の変身)って、やはり見応えあるはず。と思えるのは、自分の場合はビルドの印象が大きいみたいです。最強の敵を前にビルド・クローズ・グリス・ローグの4ライダー揃ってですから。でも、それだけでは普通に凄いと思っただけかもしれません。その後がなかなか悲壮な展開になるところが感動でした。「お前たちは先に行け」で1人倒れて3ライダー、その次は2ライダーと減っていく。そこがポイントでした。

 次回/最終話「想う」ではゼッツの3ライダー揃い踏みでどうするんだろう。今話ラストでねむが莫に力を与えてますから、いったん3ライダー敗れて、ねむが力を貸して、となるのかな。しかし、それでは尺が足りなさそう。なにせ最終回ですもんね。しかし、劇場版が実質的な最終回だとすれば、TV本編はなんとかなるのかも。

●角醒ハンター オメガホーン(第5話:見つけろ!自分だけの夢(エゴ)!)

 自分は本作の「エゴ」を「意志」だと思ったんですが、今話のタイトルからすると「夢」が相応しいようです。言われてみると、意志より夢のほうがドラマ内容に合ってるなあと感心しますし、夢という単語を思いつけなかった自分が情けなくもあります。

 今話なんですけど、自分は初見では内容を理解し損ねまして。終盤で姿を現した「謎角」の正体がギャバンのドルネードユニットと気づけなかったせいです。てっきり行方不明だった「飛角」だと思い込んでしまいまして。なにせ謎角は飛びますんで(^^;。

 謎角と戦った炎角はを見たことがないと言い、剛直のアルは図鑑にないと言い、こっそり見に来ていたギリコも謎角を飛角と思ってない様子。それでも自分は「飛角が何かの事情で姿を変えたのでは」とか思ってました。

 しかし、そう考えるとラストシーンが分からなくなります。ギャバン世界で駆無が「風波流・時断波」を使って何かしたらしい。妹の初音が「命を削る」と怒るような禁断の大技。アリのギャバン・アーマイゼは「時空を超えてドルネードを送り込むとは」と言ってる。おそらくは、そのドルネードが怜慈をサーチしていたようで、初音は反応なしと言ってます。

 自分は「ギャバン世界内で怜慈を探し回ってるが、はかばかしい成果はまだ出てない」のだと思いました。が、ネットで調べてみると謎角がドルネードユニットとのこと。駆無がいったん奪取したことがあるメカですが、どんな形状だったか忘れてました。今話に直接つながるのは「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 外伝 第1話」らしいので、ネットで探して観てみると、確かに駆無がドルネードをいずこかへ送り出した様子が描かれてます。

 そうと分かると、今話のラストシーンの意味が分かって、ようやく「おお!」となりました。怜慈捜索のドルネードユニットは確かにオメガホーン世界に辿り着いてるわけでしたか。今話で怜慈/レイジを発見こそできてないものの、着実に怜慈追跡の網を絞りつつあるのは確か。オメガホーン勢とギャバン勢が遭遇するまで秒読みか、と期待したくなります。

 それはともかく本編。怜慈捜索は大きな動きでありますが、メインのドラマは双子のハンターの弟:剛直のアルの成長物語ですね。アルは姉のエイルと行動を共にしているものの、ハンターバトルでは姉が主導権を取りがちらしい。弟アルは実力が劣ると自信がないことが大きいらしい。エイルは逆に自信をつけて来てまして、久しぶりに会ったシャウトにいきなり勝負を挑んだりする。

 とはいえ、アルは「角獣博士」を目指しているわけで、エイルとは行く道が違うとも言えそう。ですが、角獣研究は先人・先輩が綺羅星の如くであるため、アルは到底追いつけないと、知識の道でも自信を失いつつある。角獣研究は考古学であり、知識の積み重ねが物を言うことを考えると、アルの気持ちは分からないでもありません。

 エイルはシャウト・炎角に「謎角」捜索を依頼、4人で潜伏先と思しき洞窟に突入する。が、イバル連合の毒彩のズンポイが阻んで来る。アル以外の3人は不意打ちで毒を受けてダウン、戦えるのはアルのみとなってしまう。しかし自信のないアルは戦意が高まらず、いったんはズンポイに惨敗。

 そこでシャウトが「もっと強くならないと(敵が全て奪い去ってしまう)」と激励したことを機に、アルの覚醒が起こるわけですな。いったん勇気を奮い起こせば、アルは角獣をよく知る者であることを活かして戦える。まず手持ちの氷角を使いこなしてズンポイから粉角を奪還、その鱗粉を使って仲間の解毒を行う。さらに敵の技を技で返して決着。

 エイルだと鱗粉も力任せにしか使えてなかったわけで、アルの強みがはっきりした格好ですね。技のアル、力のエイルといったところか。それにしても「飲吸粉解(インスウブンカイ}」って技名はちょっと嫌かなあ(^^;。

 敵と決着ついたところで「謎角」登場。しかし炎角に一当てすると飛び去ってしまう。この行動も「謎角=ギャバンのドルネードユニット」だと知ると、理解できますな。近場に怜慈/レイジがいないわけで、そうなればドルネードとしてはここに用はない。初音は怜慈についての情報だけを受け取り、上述の通りの流れですね。

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